月別アーカイブ: 2021年6月

ビールの仕込み

ドコノビール

今回仕入れたモルトは、ピルスナー+添加用モルトエクストラクト・ナッツブラウンエール+添加用モルトエクストラクト


ドコノビール

ブラックロック社製キット缶「ピルスナー ブロンド」
これに添加用モルトエクストラクトとアロマホッブを加えて増量
琥珀色の切れの良い味わいのビールになります


ドコノビール

マントン社製キット缶「ナッツブラウンエール」
添加用モルトエクストラクト「カラモルト」 アロマホッブも加えます
赤みがかった色の濃い、味わいも濃厚なビールになります


ドコノビール

モルトを煮ているところ
焦げやすいので、休まずかき混ぜています


ドコノビール

煮立ったら火を止め、香り付けのためのアロマホップを投入
そのまま仕込みタンクの中に一緒に移し、一昼夜ほど香りを滲出させたあと取り出す


ドコノビール

30L仕込みタンク
今回は、18L仕込みます
酵母は、自家培養パン酵母を使います

今年こそはと決意していました。
材料が揃いましたので、パン焼きを終えた後の時間、ビールの仕込みをしました。

本日、一本目はピルスナーです。
本当は、今日一日でニ本仕込むつもりでいましたが、ちょっと考えて無理しないことにしました。

明日は、コロナのワクチン接種もありますし。

何とか、暑い夏に間に合いそうです。
もちろん、皆さまへのサプライズです。
どうぞお楽しみに。
a>

相変わらず街は静か

今日は、会津若松市方面に納品配達に出かけました。
お取引いただいている7~8ヶ所の業者さんを回ります。

いずれも販売店なので、一般のお客さま相手の商売をしています。
ここ一ヶ月余り、どちらの業者さんも人出が少なくてどうにもならないと、お困りの様子です。
実際、道路も混雑はなく、どこへ行くにもスムーズです。

そして、曜日や時間帯にもよるとは思いますが、私がお訪ねするタイミングでは、まずお客さまがいないことがほとんどでした。
否、厳しいだろうなと、察して余りある状況です。

かく言う食工房も例外ではありませんが、うちは自宅の一角で営業していますから、家賃が無いだけいくらかでも楽なのですね。
それに通販もやっていますから、今はかなりな割合そちらの売り上げに助けられています。

コロナ禍のこの状況を、どうしたら好転させられるのか、とても難しいことですが無い知恵しぼってがんばるしかありません。

お国のやっていることは万全とは言い難いですが、それでもワクチン接種も検査も入院も皆無料なのですから、世界的に見れば上等だと思っています。

感染対策に必要な資材も、マスクだって消毒剤だって、その他何だってたいていの物は容易に手に入ります。
今の日本の現状なら、誰でもやる気さえあればハイレベルの感染対策を実現出来ます。

私たち個々人の感染対策をもう少し徹底するだけでも、状況は相当良くなるのじゃないかと思うのですね。

がんばりましょう。

ワクチン接種、留意しておきたいこと

今週末、私と連れ合いは新型コロナウイルスのワクチンの一回目の接種を受けます。

皆さまもすでにご承知かと思いますが、私自身の備忘録を兼ねて留意しておきたい幾つかのことを書き留めておきます。

つい先日でしたが、一回目のワクチン接種を終えたばかりの高齢者施設でクラスターが発生しました。
※ニュース記事のプリントスクリーン

ワクチンを接種したのにクラスターとは・・・と驚きましたが、専門家の解説記事を読んで、ぜひとも気に留めておかなくてはならないことがあると思い知った次第です。

皆さまもご存じの通り、今回の新型コロナウイルスのワクチンは、2回接種して初めて免疫が確立するのですね。

で、1回目の接種から2回目の接種までの間、まだ十分な抗体が生成されていない状態で、逆に体の免疫力が下がることが分かっているのだそうです。
つまり、ある意味接種前より感染しやすいかも知れないわけです。

これは聞き捨てなりませんね。
ちょっと待ってください!
2回のうち1回打ったのだから、半分でも免疫獲得が成っていると思いたいですよね。

ところが、万全な免疫が確立するのは、2回目の接種を終えてさらに10日~2週間程の時間が度経過した後になると言われています。
だから!ワクチン接種でしかも1回目が終わったところで、はしゃいでいる場合じゃない!ってことなんですね。

分かりました。
私の思っていた通りでした。

私たちの接種は集団接種なので、接種会場で感染を拾わないためにも、厳しい対策で臨みたいと思っています。

そして接種後もしばらくの間は、いつも以上に注意して過ごすつもりです。

敵は静か

一昨日、猿の群れがやって来て緊急対応しましたが、翌朝山の上の方で猿の呼び声が聞こえたものの、その後は気配が遠のきました。

一方、イノシシも熊も、何の痕跡も見つかりません。
どこか近くに潜んでいるのでしょうが、尻尾を掴むことが出来ません。

そうしている間にも、麦畑は確実に実りの時期を迎えていますので、今のうちにと圃場の周りをネットで囲っています。
何しろ資材費を安く上げるために、杭は竹を切り出して使っています。
藪の刈り払いを兼ねていますので、一挙両得というわけです。

しかし手間は大変です。
まあそれでも、何とか間に合うのじゃないでしょうか。

その一方で、行政の打つ手はいかにも緩慢で、私たちが被る被害の深刻さに比べたら全く吞気なものです。
野生動物の数が減ることは、どんな理由であれお好みではないようです。
もっともこれは、街に住んでいる大多数の方の感覚なのでしょう。

私たちが、毎日毎日、獣たちへの対策のためにどれほど時間と労力を割かれているか・・・!、それが何のためであるか、単に作物を守るためだけではないということを理解してもらうのは、否、とてもとても難しい、遠い遠い話だと思っています。

ま、私たちのことは私たちで何とかしなくては・・・、その努力は少しずつですが報われる時に近づいていると信じています。
そのせいだか、今のところ敵は静かです。

ワクチン接種の案内が来た

75歳以上の方の接種が一回りしたということのようで、65~75歳の年代対象にワクチン接種の案内が来ました。

もちろん事前に予約してからになりますが、受け付けが電話のみだというので混雑を心配したものの、かけた見たら一度で繋がりました。
人口の少ない地方都市だからでしょうか。
スムーズだったのは良かったです。
私も連れ合いも、この次の日曜日に接種です。

不特定多数のお客さまを相手の商売をしていますので、先ずは自分が感染源になることだけは絶対に避けたいのですね。
ワクチン接種は、必須と考えています。
2回の接種が完了してその後一定期間が過ぎれば、一応安心出来る状況になると考えています。

一方、だからと言って感染対策を解除することはないと思っています。
日本国内はもちろんのこと、広く世界を見渡して完全な終息を見るまでは。

まあでも、ある程度ワクチン接種が進んだ状況になれば、また外にテントを張ってお茶席など用意することも出来るようになると思っています。

さあ、ここで気を緩めず、がんばりましょう。
ワクチン打つ前に感染してしまったら、本当に何にもなりませんから。

久しぶりに猿の群れ

夕方、追い払い用の3連発花火の爆音が聞こえました。
当集落内です。

ちょうど一仕事終えたところだったので、こちらも花火など用意して駆け付けました。
3~4人ほどの人が出て、花火を打っていました。
猿の群れが来たとのこと。

ここ二ヶ月ほど猿の気配もありませんでしたから、本当に久しぶりです。
「いやー、ずーっと猿来なかったからさ。オレ、さみしかったよ。」と冗談をいう一幕も。
「そろそろ畑のじゃがいもが気になって見に来たんじゃねぇの!」というわけで、今日から警戒の日々の始まりです。

明日は、どちらに移動するか、概ね予想は付いていますので、そちらのエリアに居る方のお宅に知らせておきました。
うちのじゃがいもも気を付けなくては・・・。

熊、イノシシ、猿、カモシカ、さてこれで大物4役が出揃いました。
ま、そうそう奴らの好きにはさせません。

コロナ禍の影響、じわじわと

会津は観光地です。
管内には国定公園の区域がありますし、各地に有名な観光どころが点在しています。

会津管内の商店や事業所は、直接間接に観光との関りを避けることは出来ません。
およそどんな商売をしていても、観光の動向に影響を受けないということはあり得ません。
ですから、この一年余りの間のコロナ禍の下、観光地が被った影響は計り知れないものがあります。

それでも昨年当初は、経済的な救済措置も次々打ち出されましたし、給付金などによって危機を免れた事業者は数えきれないくらいいたと思います。
そうです、食工房も例外ではありませんでしたから。

そして昨年夏の頃から展開されたGo To トラベルによって、飛躍的に会津の経済状況は良くなりました。
しかし、その後のリバウンドによる第3波により、再び東京など大都市圏に発出された緊急事態宣言とともに、Go To トラベルも中止されてしまいます。
そこから先は、観光地会津にとっては地獄のような状況が続くのですね。

春になって一番のかき入れ時だったゴールデンウィークの頃も、会津における感染者の急増という事態に見舞われ、もはや最悪の状況です。
このところ少し落ち着いて来たように見えるものの、相変わらず観光地には客が戻って来ません。
街は本当に静かです。

食工房にお出でくださるお客さまの数も、平均すればずっと減少傾向が続いています。
会津管内の取り引き先からの注文も、今までにないくらい減ってしまっていて、業界全体が苦境なのだと分かります。

ここまで来ると、あとは何か決定的に人々の気持ちを安心させるような状況が来ない限り、回復は望めないと思います。

当面、ワクチンの接種がどこまで進むかでしょうね。
冷静かつ科学的に見れば、決してワクチン万能ではないはずなのですが、人々の気持ちが変わることは間違いなさそうです。
今の状況では、ワクチンに頼るより他ないのかも知れません。

パンの出来さえ良ければ

今日はパン焼きの木曜日、早朝3時から作業にかかりました。

このところ気温が高い日が続き、室温も上がっていますから、酵母やパン生地の扱いも、冬の寒い頃とは違った気遣いが必要です。

人間の体感というのは案外当てにならず、ちゃんと温度計を使って数値を見なければ正しい判断は出来ません。
酵母は、温度と時間と糖度で動きますから、正確な計量計測が必須です。

しかしながら、つい面倒くさがって感覚に頼ってしまうと、思わぬ失敗の元となります。
いつもそのことを肝に銘じながらやっているわけです。

環境全体が暖かくなって違うことは、保温よりも冷却が必要になることがあるということです。
温度にして僅か1℃程度の上下でも、酵母にとっては世界が変わります。
パン生地も然り。
最近やっとそのあたりのことに理解が及び、おかげさまでパンの出来も外れが少なくなりました。

あとは、焼く時に焦がさないように・・・。
これはまた別次元の注意力、集中力の問題です。

今日は、ちょっと焼きが強すぎるものが若干二品目・・・。

本当に最後の最後まで、「まだまだ分からん!」パン焼きです。

かくれんぼしている気分

先日の子熊、畑を荒らしたイノシシ、どちらもこの地域内にいることは間違いありませんが、ここ一週間ほどの間、はっきりと行動を掴むことが出来ません。

全く痕跡がないわけではありません。
しかし、とりあえず畑は荒らされていませんし、どれも確証の乏しい痕跡ばかりで、監視カメラを仕掛けてもすべて空振りです。
それでも、この集落内の田畑やその周辺を歩いていることだけは確かでその証拠はあるのです。

こうした状況をどう評価すれば良いのでしょう。
私たちの圧力がある程度効果を上げていると言えるでしょうか。

全く尻尾を掴むことが出来ません。
まるでかくれんぼしている気分なのですね。

もっともっと彼らのことをよく知って、かすかな痕跡も見逃さず、そこから次の行動を予測出来るようになりたいですね。

狩猟者の感覚をこそ、今一番学びたいことです。

半農半商の本分

麦ラボ

水田には青苗、麦畑はそろそろ色づく頃


麦ラボ

中島第2圃場 ライ麦


麦ラボ

手前から、第3圃場・スペルト小麦、第2圃場・ライ麦、ずっと後ろに第5圃場・南部小麦が視界に入ります。
間に隠れて見えませんが、第4圃場・ライ小麦も作付けされています。


麦ラボ

中島第5圃場 南部小麦

パン屋を営業しながら、原材料の麦を自分で作付け、つまり農業ですね。
この生業の形は、言って見れば半農半商ということになります。

どちらも、それだけで十分重く奥の深い仕事です。
それを二つ掛け持ちしている私は、欲張りかも知れません。

でも、麦の作付けに挑戦するようになったきっかけは、止むに止まれぬ事情あってのこと、それはそれまで使っていたライ麦が、どうにも納得の行かない品質低下で使えなくなってしまったことでした。

一度は、地元の農家さんに作付けをお願いしたこともあったのですが、こちらも続きませんでした。
結局、自分でやるしかないという結論だったのです。

パン屋の仕事だけでも大変なのに、農業まで抱え込んでどうするつもり・・・と言われそうですね。
まあでも、パン屋が麦のことを知っていて損はありませんし、逆にパン屋の仕事を知っているからこそ良い麦を作ることが出来るという側面もあります。

私の場合は、半分は自ら望んで、あとの半分は運命的計らいによって、農業が出来る環境とパン屋を開業出来るチャンスを同時に与えられたわけです。
どちらの仕事も、片手間に出来る仕事ではありませんから、バランスを考えながらそれぞれを極めて行きたいと考えています。

ですから、街のパン屋さんのように毎日パンを焼いて売ることは出来ません。
農作業に時間を割かなければならない時は、臨時休業することもあります。

でも、パン屋と農業、どんな比重になっても守らなければならないことは一つです。

それは、多くの皆さまに支持していただける、喜んでいただける、おいしいパンを焼いて提供することです。
日々、命を養う糧としてのパンを、心も体も元気になっていただけるパンを。