いつものことをいつものように・・・、若い頃はそれが耐えられなかったのですね。
逆に、いつも何かしらの変化を求めるのは、若者の特権かも知れません。
明日はまたいつものようにパン焼きです。
酵母種にとって、安定した状態の下にあることは、必須中の必須条件です。
つまり、いつものようでなくては困るのですね。
少しの気まぐれも許してもらえない、それが微生物との付き合いなわけです。
私も、還暦を過ぎたあたりから感覚が変わって、日常の大切さを思うようになりました。
その分、次々新しいことに手を出す意欲が減じたことは自覚しています。
まあ、人生70年も生きていれば、いろいろな物事に対し、何でもいい、どうでもいい、と言うわけには行かなくなります。
知見の深まりは結果的にこだわりを生み、一方で自由を失います。
その代わり、いつも良い結果だけを得られる(失敗しなくなる)ようになるのですね。
こうして歳をとってみると、どれだけ広い世界に住んでいられるかは、結局若い時の過ごし方にかかっているのだなと分かります。
果たして自分はどうだったか?
若い人たちと交流して見れば、それが分かるのでしょうね。
あと何年・・・、人生最後の章を歩んでいるのだと自覚する私です。