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冬支度ほぼ完了、そしてサル

飯豊の空の下から・・・

朝は、まずこの景色からスタートです。


シュトレン

こちらは、2023年のシュトレン、いつもと変わりません。
2023.11.21に撮影したものです。念のため。

暖かく穏やかな晴天に恵まれた昨日と今日でしたが、今日の午前中までかかって件の冬支度がほぼ完了しました。

中島圃場の道路沿い部分の電気柵の撤去、自宅と食工房の雪囲いの設置、自宅と食工房の周囲に設置していた電気柵の撤去などが完了しました。
あとは、自宅の周りの細かいものの片づけなどが残っています。

まあしかし、これで大きな仕事はなくなりましたので、ずい分気が楽になりました。
明日は定休日明けの営業日ですから、早朝から夕方まで食工房の仕事に集中します。

明後日には、雪も降りそうな予報ですから、昨日と今日の晴天は最後のチャンスだったわけです。
いつもながら運のいい私、間に合って良かった。

飯豊の空の下から・・・

母屋南面の雪囲いです。
この高さでは、簡単に越してしまいますので、頻繁に除雪しなければなりません。


飯豊の空の下から・・・

食工房の裏手の雪囲い
軒下ということもあり、除雪しないでおくと、雪囲いの上端に達するほどカサが上がります。

そして午後からコーヒー焙煎など取りかかっていたところにサル出没となりました。

ま、サルに関してはこちらが優勢を確保していますので、こちらの姿を見ただけでパニックを起こして逃げて行きました。

もちろん、そんなことで追撃の手を緩めたりはしません。
花火を打ち込みながら、ある程度の距離を追いかけました。

山の向こうまで逃走して行きましたが、しばらくすればまたやって来ます。
何しろ、威嚇はしても実際に危害を加えることはしていませんので、いずれそのうちこちらの対応の限界を見破られる恐れがあります。

何らかの実力行使の手段を持つ必要があります。
しかしこれには、法の改正など幾つものハードルがあります。

もっともっと、被害と犠牲者が積み上がらないと、状況は変わらないということなのでしょうか。
何ともやりきれません。

「学習放獣」という名の謎

長野県は、捕獲したクマを殺処分しないで、人間を怖がらせる学習をさせてから山に放すという対応をしているそうです。
これを「学習放獣」と呼ぶらしいですね。
他県でもこうした例はあるようですが、長野県はその割合が高いことで知られています。

しかしこれには課題もあるようで、学習放獣した個体が複数回繰り返して罠にかかり捕獲される例が少なからずあり、結局最後には殺処分された例もあります。

ところで学習と言いますが、どんなことをするのか・・・と思いましたが、クマ撃退用のスプレーを浴びせるとか、大きな音の花火で脅すとか、いわゆるお仕置きですね。
決して暴力的な措置は含みません。

そこで私が素直に疑問に思うことを申し上げます。

こうした手法で、クマが人間を怖がる学習をさせたつもりかも知れませんが、私は逆に、「捕まっても、少しいやな目には合うけどまた自由になれる」ということを学習するのじゃないかと思うのですね。

それに、遠く離れた場所に放しても、高い確率で元居た場所に戻って来ます。
だから、もう一度ならず罠に入ることもあるのではないでしょうか。

結局、クマの側に立って見れば、命を奪われる危険もなく人間は無害だと認識するに至るのではないでしょうか。

学習放獣は、人間の側の自己満足に過ぎないと、私は思います。

10分と持たないお天気でした

今日の空模様は、本当に目まぐるしく変わりました。
晴れから雨へ、曇りから晴れへ、突然降って来る雹、再び差して来る日差し、その最中に落ちて来る雨粒、いずれも10分と続かず変化して行きました。

今日は、食工房の仕事の合間に少しでも冬支度を進めようと狙っていましたが、こんな空模様でどうにもなりませんでした。
否、いっそのこと、降っても10分で止むなら外作業を続けられなくもなかったのにと悔やんでもあとの祭り、まあ仕方がありません。

その代わり、食工房の仕事は大いにはかどりました。
シュトレンの仕上げ工程を終わらせ、なかなか出来ずにいたクッキー焼きも4品目、ワインケーキを焼いたり、閉店時間を過ぎてさらに1時間以上も残業していました。

明日と明後日は定休日です。
明日は安定した晴れの日になるとのことですから、冬支度を一気に進めたいと思っています。
目が回るほど忙しい一日になりそうです。
ではでは。

クマ対策に柿の木を伐るの件について

飯豊の空の下から

小鳥たちは、雪の合間に隠れて柿の実を啄みます。

クマによる人身被害が相次いでいます。
そんな中、人里にクマを引き寄せてしまうとの理由から、柿の木の伐採を奨励する動きが出ています。

ちょっと待ってください!

クマの数を減らすことが先決だと思うのですが、クマを減らすのは何故ダメなんでしょうか?

ナチュラリストの皆さま、もう少し広い視野で周りを眺めて見てください。

あたりをすっかり雪に覆われた真冬の大地、柿の木に残っているオレンジ色の実がとても美しく印象的です。
そしてそれだけではなく、この柿で命を繋いでいる小さな生き物たちが沢山いるのです。

そうです、鳥たちですね。
大きいのはカラス、小さいのはシジュウカラに至るまで、彼らの貴重な冬の食糧となっています。

降雪地帯では、冬の間地面にアクセス出来ないので、樹上が専ら食料探しの場となります。
そこに熟した甘い柿があれば、どれほど大きな救いになることでしょう。

シジュウカラが自分の体より大きい柿の実にとまって啄ばんでいる姿は、見ていてとても愛おしい気持ちになります。
一個で何日も生きられます。

熟した柿は、ほとんど雪が融ける頃まで木の上に残っていて、彼らの命を支えます。
そして雪が融ける頃、一斉に地面に落ちて土に帰って行きます。

ですから、クマ対策だけのためにあっさり伐ってしまって、そこから先の影響は無視して良いとは思えません。

自然界は、もちろん人間だけのためのものではありませんが、クマだけのためのものでもありません。

そこは見失わないようにしたいものです。

またしてもクマ出没

獣害対策

目撃情報 2023.11.14 6:50


獣害対策

詳細図の表示範囲を示しています。

もう冬眠の動きになっているので、餌になるものが無いところには出没しないだろうと思っていましたが、とんでもないところに出て来ました。

今朝6時50分頃、藤沢集落の中心とも言える国道459号線の曲がり角の付近、介護老人施設「ハッピーランドあいかわ」の進入路入口に1頭のクマがいるのを、住民が目撃しました。

その時、道路を車2台が通過して行ったとのことですので、車の運転者も目撃したかも知れませんが不明です。

かなり大きな個体だったそうで、一旦老人施設の方向に坂道を上りかけて引き返し、プール跡の柵沿いに裏手の山に向かって移動し、藪の中に見えなくなったとのことでした。

クマの立ち去った方向めがけて追い払い用の爆音煙火を発射したそうで、その音がわが家まで聴こえました。

図面を見て分かると思いますが、集落の往来のど真ん中に出て来たわけで、こんなところに何をしに来たのか、いろいろ推測していますが今一つ謎です。
そして目撃された箇所に、どこからどこを通って移動して来たのか、それも想像の域を出ません。

娘たちが、朝方カラスが騒ぐ声を聴いたと言いますので、その位置にクマがいたのだと思いますが、まだ寝床にいましたので詳細な位置は不明です。

出没箇所の周辺のどこかにトレイルカメラを仕掛けようかと思いますが、今一つ設置場所を絞り込むことが出来ません。
何とかして動きをキャッチしたいものです。

ちなみに、川を渡ったこちら側の我が中島地区は、今日もトレイルカメラ3ヶ所ともノーヒットでした。
イノシシもクマも、何の痕跡も見つかりません。

続・何故、誰も「戦え!」と言わないのか

一昨日からの続きです。

では、今後どうすれば良いのか・・・、まず結論から申し上げましょう。
それは、動物たちとの間に、適切な緊張関係を維持することです。

何だ、そんなことか!と言わないでくださいね。
では、少し違う所から話を進めましょう。

先日、クマ出没に関するニュースを漁っていたら、岩手県の雫石町の肉牛飼育農家の牛舎に、8頭ものクマが同時に侵入して牛の飼料を食っている映像が流れていました。

この農家さんは、最初は侵入を防ぐために扉に鍵をかけて締め切りましたが、次々何度も破られて修理するのもキリがないと諦め、クマが侵入するままに任せ気が済むまで餌を食べさせることにしました。
「餌を食って大人しく帰ってもらう方が、かえって安上がりだ・・・」と言っていました。

さらに行政の担当者も、現状人身被害の報告も無いので、積極的な駆除は考えていないと言っていました。

この情報に接して、私は、もう呆れてものが言えない、また憤慨に堪えない気持ちになりました。

違うでしょう!

クマに餌を食わせて、それも一度に8頭もの個体が同時に居合わせるなんてことは、自然界ではあり得ない恐ろしく異常な事です。
その状況下で、クマがどのような学習をすることになるのか、考えてみてください。

また、豊富な食料にありついて栄養状態が良くなり、繁殖率も上がるでしょう。
確実に数が増えますね。
そしてこの状況が、他の畜産農家へと波及して行くことは必至です。

本当は、どんなことがあっても、人間の用意したものを一欠けらだってクマに食わせてはなりません。
厳しく追い払い防御すべきであり、悪い学習をしてしまった個体は、すべて駆除すべきです。

それを、今のところ人身被害が無いので駆除しないとは、一体どういう考えなのでしょうか。
最初の犠牲者が出るのを待ってから、でしょうか。

私には、いずれ犠牲者が出ることは必至と思えるのですが。

ところで、クマなど野生動物の習性を語る時、多くの人が動物たちは本能的に人を恐れているとか、本来臆病な性格だとか言います。
申し上げておきますが、それは全くの間違いです。

そういう意味での本能と言う概念は、存在しません。
動物たちは、人間の私たちと同様に、時々刻々、新たな状況を学習し適応しようとしています。

近年、狩猟者が減り続け、また多くの市民が野生動物は皆、保護されるべきものと思い込んでいる現状では、動物たちが人を恐れる理由は無くなってしまっています。
ここしばらくそうした状況が続いているのですから、これから先は人を恐れないどころか、積極的に人を狙って攻撃して来る事態が頻発することになります。

ここまで申し上げれば、皆さま、もうお分かりでしょう。
戦うしかありません。

かつて動物たちが人を恐れたのは、人が卓越した腕前の狩猟者であり、度々その脅威にさらされたからです。

しかし人類も最初から卓越した狩猟者だったわけではありません。
恐らく・・・、そうなるまでに、一体どれほどの仲間が命を落としたことでしょう。
強い動物たちの食事メニューの中から「人」の名を消すのにどれほど多くの犠牲と時間を要したかは、想像に難くありません。

そうした幾万年を経て得た人類の自然界における地位も、失う時はあっという間だということを知らなくてはなりません。

今日はここまで。
さらに続けます。

何故、誰も、「戦え!」と言わないのか

自然界の成り立ちを、共存と共生だけで語ろうとする人が多くいます。
しかし、自然界には、競争と闘争による淘汰の力が働く側面が半分あるいうことを無視しては、真の自然界の姿は見えて来ません。

今、野生動物の脅威が社会問題になりつつあります。
シカ、サル、イノシシ、そしてクマはその筆頭でしょう。

皆さんご存じのとおり、農作物への被害はもちろんのこと、怪我や死亡に至る人的被害も頻発するようになりました。

そして、それらの解決策として、多くの人が、共存、共生への道を模索することが最善の策と考えているのですね。

また、動物愛護や自然環境保護を語る人たちの多くは、野生動物が増えれば増えるほど、自然は豊かになると考えているふしがあります。

本当にそうでしょうか?

実はそうではないことが、もうすでにあちこちで証明されています。
シカが増えたことにより、山の生態系が崩壊し、土壌流出によって麓の渓谷が土砂に埋まってしまった事例やイノシシによって掘り返された斜面が保水力を失って崖崩れを起こした事例、サルの群れによって絶滅してしまったヒメサユリやヤマユリの群生、そうした事例が沢山あります。

また、木に上るサルやクマは、小鳥たちにとっては深刻な脅威であり、生息には大きな抑制要因です。

その上に、農地への侵入による農作物被害が加わっています。
そしてさらに、人そのものに対する攻撃も常態化しつつあります。

彼らの歯止めのない増殖を、単に自然の営みの一角だと捉えて放置しておけば良いのでしょうか。
私は違うと思います。
少なくとも、私たちの生存に直接影響が及ぶ局面においては、きっぱりと対決すべきだと考えます。

数を減らす・・・、このことに何としても強い抵抗を感じる人が少なくありませんが、いずれそうせざるを得ない時がやって来ることは間違いありません。

人類の歴史を振り返れば、狩猟と採取の時代がほとんどを占めるくらい長かったのであり、その間に人類は、その知恵を駆使して自然界における優位を確立して来ました。

ある時には共存によって相手を生かす道を選び、別な時には対決闘争によって相手を倒すことを選び、それは一つの戦いでもありました。
そこに展開されている戦略や戦術は、動物たちを恐れさせ、また時には畏敬の念さえ抱かせる局面もあったにちがいありません。

野生動物たちとの関係も、そのような中で築き上げられたものでした。

しかし、やがて農耕が始まり安定して食糧が確保出来るようになるにつれ、人類は狩猟と採取を手放して行くことになります。
そしてそれに合わせるように、野生動物たちの行動も変化して行ったはずです。

近年に至り、野生動物に対し何も手出しをしない状況が続いている現状の下、動物たちが人に対して大胆な行動をとるようになったのは、当然の結果だと思っています。

さて今後どうすれば良いのでしょう。
今日は時間切れです。
また次に続けます。

気を取り直してまいります

いやいや全く、連日のクマ被害の報道に驚いています。
と言うのは、以前私が予想して恐れていた通りの状況になっているからです。
この先まだまだ続きます。
来年はもっと酷いかも知れません。

ま、それはそれとして、各地域にはそれぞれに事情がありますから、我が藤沢集落は藤沢集落の状況に見合った対応をして行かなくてはなりません。

そのためには、まず自分たちの目で確かめ自分たちで考えることから始めなくてはなりません。
そしてそれは、もうすでに始まっています。

ですから、厳しい状況でも悲観はしていません。
必ず状況を好転させられると思っています。
改めて、気を取り直して取り組んでまいります。

もちろん、本業のことも忘れてはおりません!

明日は定休日明けの木曜日、パン焼きの日です。

明日あたりから気温も下がり、冬の気配も漂うようです。
山の上は雪でしょうか。

一方、食べるものはおいしく、体も動かしやすい良い季節です。

皆さまのご来店、心よりお待ちしております。

年々深刻になる状況

また、クマの話です。

このブログでクマのことに触れた記事が、実は沢山あります。
その数は、数十に止まりません。
正確には数え切れないくらい・・・。

その記事を読みながら記憶を辿ると、クマの出没にかかわる状況は、年々深刻さを増していると感じます。

こちらとしては、一生懸命対策して防御になると思うことを実践しているのですが、今年も至近距離に出て来られてしまい、遠ざけることが出来ていません。

今では、隣家との境界に沿ってわが住居の周囲を電気柵で囲っているのですから、笑い話のようなこの状況を笑ってはいられません。

このことは、私たちのクマに対する認識や理解が、まだまだ浅いということを証明しています。
尤も、年々少しずつでも勉強し、また経験も積んで理解が深まって来ているとは思います。

メディアの報道に出て来るような人身被害はまだありませんし、日中の目撃も限定的ですから、まだ一線を越えられたわけではないと思っていますが、真実どうでしょうか?

現在、とりあえず休戦状態にあると思っています。
このまま冬眠に入ってくれれば、来春まで休戦です。
その間にどのような手が打てるか、頭を捻らなくてはなりません。

ちゃんと手を打った個所と何も出来なかった箇所では、明らかに状況が違っています。
この9月10月中に頻繁に出没したクマの、およその侵入ルートも掴んでいます。

そこはやはり、昨年あたりから耕作放棄だったり、周囲の刈り払いが出来ていなかったりの状況があり、クマには好都合な隠れ場所や通り道になっていました。

その場所にある空き家が、来年解体になるそうなので、更地になった宅地の周辺を徹底的に刈り払いしたいと考えています。

もちろん、地主さんや周囲の方の了解が得られるよう、まずは話をして見ましょう。

ありがたいことに、私のやっていることに対する反応は概して好意的です。

そしていつか必ず、どこかしらから状況好転の糸口をつかめるのではないかと思っている私です。

結局、クマは対応が手薄なところに出没する

かれこれ二週間余り、我が中島地区では熊の出没を確認していません。
トレイルカメラは、全箇所ノーヒットです。

一方、山都町全体で見ると、一昨日、昨日、そして今日と、3日続けてJR山都駅周辺の街中あるいは集落の中にクマが出没しています。

街中とか集落の人家の周りでは、いろいろと対応が難しい局面があり、クマから見ると対して圧力を感じないでいられる場所になってしまっています。
この頃では、人は、クマを見れば逃げるの一択ですから、恐れる必要などないことをとっくに学習済みでしょう。
このように、これと言って何もしない(出来ない)でいることが、クマの人に対する警戒心を弱める一番の原因です。

私はよく言うのですが、昼日中の明るい時に人の目に触れるような状況で出没するのは、もはや手遅れの状態です。
そこから、クマに圧力をかけて遠ざけることは、とてもとても困難であると言わざるを得ません。

今後の展開がどうなるのか注目していますが、このまま大人しく山に帰るわけはなく、結局罠で捕獲し駆除することになるでしょう。
一方、少し前まで我が集落をうろついていたクマが今どこにいるのか、とても気になります。
私の見立てでは、恐らく山の中です。

今年の夏の猛暑のせいで秋の実りが遅くなっており、アケビが割れるのが一ヶ月以上遅れました。
今頃、山の中では木の実が沢山落ちているのだと思います。

この周辺でも、リスがせわしなく走り回って、木の実を集めている様子を目撃しています。

このまま冬眠に移行してくれればありがたいのですが・・・。