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「紙版・飯豊の空の下から・・・ 」8月号公開

「紙版・飯豊の空の下から・・・ 」2021年8月 葉月号の編集が完了し、Web上にpdfファイルを公開しました。
記事の末尾にある「飯豊の空の下から・・・ 」のバナーをクリックしてご覧ください。

今回の夏期休業中、周期的に雨天となりましたので、否応なく農作業を中断してデスクワークの時間となり、編集が進みました。
ま、それはそれで良かったのです。

ただし、農作業の方は大半やり残すことになりそうです。
どうやら、休業明けまでお天気は思わしくないようです。

もう一週間、休みが欲しい・・・けど、そうも行きません。
あとは9月の種まきまでに、何とか時間をやりくりしてやり遂げなくてはなりません。

ところで、今雨が上がっていて、明日まで曇りで推移するようです。
雨の後は、獣たちが動きます。

明日は、監視カメラに何か映っているのが見られるかも知れません。
イノシシ?熊?

イノシシの害、本格化

獣害対策

すぐ近くの水田です。
日頃の丁寧な手入れを見て知っていますから、この状況を見るのは本当に辛いです。


獣害対策

今すぐ電気柵を回せば、十分間に合うと思いますが、資材コストと手間の大変さをどう判断されるかです。

稲穂の実りが進むにつれ、イノシシの害が本格化しようとしています。
つい先日は、様子を見に来たか・・・程度でしたが、今朝はもう踏み荒らしの後が見て取れるほどです。
一日一日、被害が広がって行くのを見るのは、とても辛いことです。

このあたりの田んぼは、昨年までは何の被害もありませんでした。
ですから、イノシシの侵入への準備が出来ていません。
本当は、他所の被害を参考に、事前の対策を講じておけば良かったのでしょうが、なかなかそうも行かないのが実情です。

家だって、スペルト小麦の畑は、危なく大きな被害を出す一歩手前まで来てましたから。
やはり当面は、電気柵で囲う以外打つ手はなさそうです。

これから麦の種まきの時期までに、全ての圃場を囲い切るだけの資材を準備しなくてはなりません。
正直、大変です。

でも、麦の自家産を続ける気なら、やるしかありません。
否、何としてでも、やるつもりです。

獣害対策

高電圧発生装置本体
ソーラーパネルとバッテリーを組み合わせて、メンテナンスフリーを実現しています。


獣害対策

感電注意の表示は、設置者の義務です。


獣害対策

柵の内側には、かぼちゃが生い茂っています。


獣害対策

こちらはさつまいもです。
かぼちゃもさつまいもも、ツルが伸びて電線に触れないようにしなければなりません。

獣害対策

電気柵の下は、基本的に草を生やしてはいけません。(草が電線に接触すると、漏電する。)
必然的に、いつもきれいになっているので、かえっていいかも知れません。

そして今日は、一ついいこともありました。
自前のデュラム小麦を使って、生パスタをつくりました。
今日の夕食にそれをいただき、得難い満足感を味わいました。

麦ラボ

しっかりとデュラム小麦の味がします。
食感も、悪くありません。
色合いも、いいのじゃないでしょうか。

肝心のお味と食感ですが、味は悪くなかったですが、もっとおいしくなるはずという評価。
食感も同様で、そこはやはり製粉や製麺に技術的な問題がありそうです。

素材のデュラム小麦自体は、これが日本国内で?と驚かれるくらいのものと、自信を深めているところです。

先日機会があって、件の「瀬戸デュール」を使って製麺されたパスタを購入して試食してみました。
残念ながら、うどんの域を脱し切れない味と食感、また色合い、これを広めるのは難しい・・・と思った次第。

家のデュラムを試してもらいたいものです。
会津産パスタ(アイデュラム)を、必ずや実現させたいと、密かにプランを練っています。

イノシシの挑戦状

獣害

中島第3圃場
この足跡には、もうがっかりさせられてしまいます。
これでは、種まきも出来ません。


獣害

イノシシの足跡です。


獣害

ひょっとして、これは熊のかも・・・?
でも、よく分かりません。

先日の熊の挑戦状の一件、その後も中島第2圃場のあちこちに糞を残しています。
つまり毎夜出没しているということです。
尤も、トウモロコシはすべて収穫して、わずかばかりの末成りが残っているだけですが・・・。

一方、イノシシも活発な動きをしています。
昨日は、一日かけて、中島第3圃場(スペルト小麦)の整備を終わらせました。
一面きれいに耕うんされたやわらかい地面ですから、どんな者が歩いても足跡が残ります。

誰がやって来るのか、今朝は楽しみ半分興味津々で見に行きました。
そうしたら、ありました!なんてものじゃありません。

そこら中足跡の無いところが無いくらい、イノシシが歩き回っていました。
否、熊の足跡もあったかも知れませんが、やわらかい土の上にには足裏の形がきれいに残りませんので、正確に判別出来ませんでした。

ま、しかし、すぐ隣の圃場に糞を残してあったのですから、熊も出没したことは間違いありません。
そしてその熊の糞のほど近くには、イノシシの糞も残っていました。

ははぁ、なるほどね、熊とイノシシはお互いに張り合っているんだな・・・。
そんな状況も想像出来る情景でした。

そしてイノシシは、穂が実り始めた田んぼにも侵入開始していました。
このあたりで一番最初に出穂した圃場は、昨日から今朝までの間にイノシシに侵入され、中を縦横に歩き回られていました。
食害の証拠もありましたので、今後あたりの水田は、すべて被害に遭うと思っていなくてはなりません。

穀物は、米でも麦でも、またソバや大豆でも、すべてイノシシの食事のお品書きにノートされています。
作付けは、食害は必至のものとして受け止め、然るべく防御しないことには収穫は望めません。
今朝の無数の足跡を見て、これはイノシシの挑戦状だと受け取った私です。

では、イノの野郎にどうやってメッセージを送ろうかと思いましたが、どっこいイノシシは熊とは性格が違って、とにかく痛い目に合わせる以外通用する手はありません。

当面、電気柵で囲うってことですね。

あとは、出来るだけ早く捕獲して駆除することです。
だいたいが、イノシシなんてどんどん捕まえて喰っちまえばいいのです。

喰って美味いし、一挙両得ってなもんです。
それに、そもそもが多産なのですから、いなくならない程度に抑えておけば良いのです。

人間たちも、ある意味もっとたくましくならないと、いずれ獣たちに居場所を奪われてしまいます。
そう・・・、肉をよこすなら、少し作物のおこぼれくらい喰わしてやってもいいぞ!と思っている私です。

熊の挑戦状

先日、クマ剥ぎの話をしましたね。<参照>
このあたりに、そこそこ大きな熊がいるってことは、もう間違いないと思っていました。

彼らの大大好物のトウモロコシが、中島第1圃場に80本以上も植えてあります。
どうしたって熊の奴らが見つけないわけはありません。

何もしなければ、全部彼らの獲物です。
そう思って、電気柵を回してあるのです。

圃場には、同じく好物のカボチャもあればサツマイモもあります。
狙っているのはイノシシも同じです。

でも、電気柵は強敵です。
どうしたって突破することは出来ません。
多分、一度や二度は挑戦して感電して、後ずさったはずです。

そして一昨日のこと、それまで気が付きませんでしたが、中島第2圃場(ライ麦)の中の中島第1圃場に近い側、電気柵からほど近い場所に、大きな熊の糞がありました。

ずっと晴天続きだったせいか、乾いて硬くなっていましたが、そんなに古いものではなく一週間以内くらいのものかと思われました。
こんなだだっ広い畑の真ん中にウンコして行くなんて、なんて奴だと思いながらそのままにしておきました。

しかし次の日、すぐ近くに真新しい糞を発見。
中身は、実が入り始めた柔らかい稲の籾でした。

上の娘が、一緒に周囲を見回りながら言うには、この糞は自分の目印として残したものだろう、もちろんその糞を見つけた相手に対するメッセージでもあると。
つまり、分かりやすく言うと、トウモロコシ食べたいです!見つけましたよ!また来ます!と言う。

そうしたら、今日もありました、新しい糞が。
今度のは、少し離れた位置でしたが、大きさなどから同じ個体のものと分かります。

熊は、この噛み付く紐(電線)を張り巡らしているのは人間(私)であることがとっくに分かっています。
だから、これは熊からの挑戦状なのてす。

心して事に当たらなければなりません。
畑の守りが固ければ、次は家に近づいて来るでしょう。

とりあえず今日やったことは、3ヶ所の糞はすべて完全に除去し、川の流れの中に捨てました。
つまり、メッセージは無かったことにしたわけです。

一方でこれは、トウモロコシはお前にはやらん!という私から熊へのメッセージです。
もちろんそこに人間の臭いが残ったでしょうから、この次またやって来れば、熊はそのことを理解すると思います。

今夜から明日以降の熊の行動に注意する必要があります。

いずれ、市の獣害対策担当に報告することになりますが、迅速な対応は期待できませんし、捕獲してもちゃんと殺処分するかどうかも分かりませんし、まずはどうやって自分の命を守るかを考えなくてはなりません。

用心はしています。
しかし、ただ怖気付いているのでは、熊に弱みを見せるだけでのことで、何一ついいことはありません。

今年も、これから寒い冬が来るまで、長い長い熊との戦いのシーズンです。

明日から夏季休業です

すでに告知申し上げておりますとおり、明日8月8日から18日まで、食工房は夏季休業に入ります。
お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

この期間中に、農作業ともう一つ「紙版・飯豊の空の下から・・・ 」の編集にとりかかります。
またしても3ヶ月空いてしまいました。
今月は、出せると思います。

それでは、19日の営業再開まで、しばらくの間お暇いたします。
本日は早や立秋というわけで、残暑厳しき折から、くれぐれも熱中症などにお気をつけて、お元気にお過ごしください。
もちろん、コロナ感染にも十分お気を付けください。

本当に暑い!

暑さにはそれほど弱くはないと思っている私ですが、歳のせいもあるかも知れません、今日は本当に暑い!と感じて、集中力が働かず物忘れも酷く、何をするにも能率が上がりませんでした。

今日の最高気温は、喜多方市で36℃でした。
当然のことながら、冷房していない室内も同じ温度になります。
食工房も冷房はありませんので、36℃を超えていました。

面白かったのは、いつも造っている自家製ヨーグルトが、保温の必要無く室温放置で出来たことでした。
つまり部屋全体が、保温庫の状態だったということになります。

これほど気温が高いと、酵母の発酵にとっては高温過ぎるので、ドゥコンディショナーで冷却しながら管理しています。

今日などは、室温より10℃くらいも低い温度を設定しています。
明日のパン焼きでも、パン生地の発酵管理でドゥコンディショナーのやりくりが難しくなるかも知れません。

尤も、午後には雷雨の予想もありますので、一雨あれば過ごしやすくなるかも知れません。

ま、いろいろありますが、明日も皆さまのご来店をお待ちしております。

猛暑、コロナ、オリンピック

何しろ、連日の猛暑。
そして過去最多を繰り返しながら急拡大する新型コロナ。
折しも開催中のオリンピック。
いっそ外出は止めて、家でテレビでオリンピック観戦。

実際にどうだか分かりませんが、この一週間、ご来店のお客さまは一日一人か二人でした。
そんな状況をある程度予想していましたので、仕込みは控えめにしていましたが、それでも沢山売れ残りが出て、いささかガックリ来ています。
明日と明後日は、定休日です。

昨日から8月に入り、前半は今までにまして猛暑の毎日になりそうです。
しかしながら、こればっかりは何とも致し方ありません。

また、お盆の頃には帰省客がどっとやって来て、感染も広がる可能性大ですから、食工房は夏季休業をいただきます。
8月8日~8月18日までです。

明日、明後日の定休日もですが、お休みの日は早朝と夕方の1~2時間ずつ、農作業で汗を流します。
日中は、昼寝です。

皆さまも、暑さとコロナに気を付けて、お元気にお過ごしください。

クマ剥ぎ

飯豊の空の下から・・・

根元直径約40cmのクルミの木です。
画像では判別できませんが、爪痕も付いていました。

ここしばらく、熊の気配が遠のいていました。
否、いるはずであることは確かでしたが、とにかくその証拠をつかむことが出来ませんでした。

姿を見せないのはもちろん、足跡一つ残しませんし、藪を漕いだ跡もイノシシのものと見分けが付きませんし、糞は落とさないし、何一つ印を見つけられませんでした。

しかし、畑には大好物のトウモロコシも熟れて来ています。
もうそろそろ、ここらで何かサインが現れるはず・・・と思っていました。

今朝のこと、下の娘がジョギング中に、一本の木の皮が剝けているのを発見しました。
昨日までは気がつかなかったのに、何かあったに違いないと、私に報告して来ました。

そこで上の娘と一緒に改めて見に行ってみると、それは間違いなく「クマ剥ぎ」でした。
クマ剥ぎというのは、熊が時々見せる行動で、木の皮を剥いで表面に沁み出して来た樹液を舐めるのです。

私は、今回初めて見ましたが、クマ剥ぎは木にとってはえらい迷惑な行動で、程度によっては木が枯れてしまうことも珍しくないそうです。

やっぱりいるんだ!と改めてガツンと一発気合いを入れられてしまいました。
さあ、電柵を回してはあるものの、トウモロコシは無事に収穫出来るでしょうか。
かぼちゃは?さつまいもは?

これから秋の終わりまで、熊、イノシシ、猿、その他小物も相手に、田畑を守らなければなりません。
そしてそれは、自宅も含めた生活の場の安全を守ることにも通じています。

昨年の熊事件を思い出すたびに、暗澹とした気分にさせられる私たちです。

暑い日が続きます

中長期予報によれば、東北地方はここしばらくの間、高温、晴天の日が続きそうです。

まあ、それならそれでも構いません。
圃場はよく乾いて、整備がやりやすくなります。
これから9月下旬の種まきまでの間に、圃場の整備をするための時間は十分ありそうです。
食工房の仕事をこなしながら、早朝や夕方、時には日中も、臨機応変に時間を融通しながら作業を進めます。

麦の作付けも、今年で早や3度回るわけですが、年々少しずつでも要領は良くなっていて、また圃場の状態も良くなって来ていますから、同じことをやっているようでも、ずい分手慣れて気持ち的には楽になっています。

一方、まわりの水田は、今まさに出穂の時期を迎えようとしています。
少なからずイノシシの被害に遭うのではないかと心配しています。
すでに対策している人もいれば、全く未経験未対策の人もいて、これで被害が出れば気の毒なことになるのは目に見えています。

何とか防ぐ手立てを伝えて行かなくてはなりません。
そうしないと、麦も無事では済みませんので。

さて、明日もまたパン焼きの日です。
室温が高いので、酵母はドゥコンで低温管理です。

明日の早朝でも、まだ室温が高いかも知れません。
その時は、パン生地も温めるのではなく、冷やす方向で管理します。

おいしいパンが焼けると思います。

皆さまのご来店を、心よりお待ちしております。

どうぞよろしくお願いいたします。

整える時間の大切さ

飯豊の空の下から・・・

見事な大アーチが二重になっていました。

最近、いささか疲れを感じています。
何と言うか、気持ちがスッキリしないのですね。

何故なんだろうと考えていて、今日ふと思い当たりました。
近頃、忙しいのはいいのだけれど、いつもいつも差し迫った用事を片付けることに追われてばかりいるな・・・と。

もう少し余裕と言うか、例えば散歩をしたり、ゆっくりと意識して深い呼吸をしたり、体操をしたり、そういう時間がいつの間にか無くなっています。
それらは、言って見れば自分の体や心を整えるために必要なことだと思っているのに・・・。

そしてまた、部屋の掃除をしたり、物を整理整頓したりすることも、気持ちよく過ごすためにも、気分を変えるためにも大切なことです。
気がついて見ると、寒い季節に使っていた湯たんぽが、最後のお湯が入ったまま袋に入ったまま置き去りになっているではありませんか。
「あぁ、これではいけない!」と思い直し、急いであと始末をしました。

そうなんですね。
このような何でもない、しかし必要な小さなこと一つ一つを、ちゃんと片付けられるようでなくては、良い人生は送れないと思います。

そんな反省の気持ちで暫し休んでいたら、外から虹が出ているよ!と声がかかりました。
おぉ!幸先がいいじゃないか!と飛び出しました。
そして、しっかりと手を合わせて、これからも良い事が沢山ありますようにと祈る私でした。