中島通信」カテゴリーアーカイブ

雪囲い、ボチボチと

この季節、いずれやって来る雪の季節を見越して、雪囲いの設置を始めます。
お天気が良い日には、あちらこちらでトントンカンカン、トタン板を打ち付ける音が聞こえます。

我が家も、昨日からボチボチとやっているところです。
何しろ他にもやる事が沢山ありますので、雪囲いだけに集中して一気に終わらせるというやり方が出来ません。
ま、本格的な降雪までに出来上がっていればいいという話しですから、まだまだ時間的な余裕はあるのです。

それに、以前の高野の住まいに比べたら、雪に対する対策が良く出来ていて、雪囲いも簡単なもので間に合います。
また、屋根に上って雪下ろしをすることもありません。
除雪機械も揃っているので、雪かたし(除雪・雪かたづけの意)もずい分楽です。

私ももはや70歳を目前にする年齢となり体力も落ちて来ましたから、以前のような体力任せの除雪は適いません。
うまい計らいになっていると、この現実に感謝しています。

久しぶりに猿の群れ

相変わらず熊の出没は続いていますが、今朝は久しぶりにサルの群れがやって来ました。

私は仕事中で直接目撃してはいませんが、高野圃場のある場所、旧食工房のあたりから侵入し、柿の木に上って熊が喰い残した柿を喰い、あとは好き放題に歩き回って中島側に下ったようです。

そして一ノ戸川を辰ヶ原橋の上を柿を食い散らかしながら歩いて渡り、辰ヶ原に侵入したところで住人の目に留まり、花火と爆竹で追い払われました。
50~60頭はいたようで、子猿も沢山いたそうです。

何と言うか、皆元気だったんですね。ちくしょう!

夏と違って畑にはほとんど作物はありませんから、これと言って被害はなかったわけですが、そこいらを好き放題に歩き回られたことはちょっとショックです。

高野方面は、私たちがいなくなってから後は、積極的に防御する人がいないのです。
構わないで放置すればこうなることはとっくに分かっていました。

猿だけじゃありません。
熊もすでに侵入しています。

ところで、猿と熊の関係がどんなものか、とても興味があります。
彼らは大体似たようなものを喰いますし、両者とも木に上ります。

餌をめぐっては奪い合い敵対する関係だろうと思います。
争えば熊が強いに決まっていますから、猿にとって熊は嫌な相手だろうと思います。

それに猿は夜は目が利かないのでどこか安全なところに隠れて過ごすしかありませんが、熊は真っ暗闇でも自在に動き回ります。

そして多分、熊が猿を襲って餌食にすることもあるのだろう思います。
否、確かに。
子猿などは、特に危ないかも知れません。

熊相手では、木の上ですら安全ではありませんから。
猿の身になって想像してみると、夜間に熊に近寄られたらどれほど恐ろしいことかと思います。
ですから、猿は極力熊を避けて行動しているように思われます。

と言うのは。このあたりに熊が出没し始めてからは、猿はピッタリと姿を消しました。
喜多方市が調査している発信機をつけた猿の位置情報をずっと見ていましたが、この付近には近づきませんでした。

それはそれとして今日の猿ども、喰えると思っていた柿は熊に枝ごとむしり取られてほとんど残っておらず、さぞかしショックだったろうと・・・。

それにしても、猿が何故やって来たのでしょう。
熊の行動に変化が・・・?
まだまだ分かりません。

景色の見え方が変わってしまった

寒くなりました。
今朝の冷え込みで霜が降りました。

紅葉も進んで、落葉へと移り変わっています。
山は、色とりどりでとてもきれいです。

しかし、最近そんな景色の見え方にある変化が起こりました。
あくまでも私の・・・と言うことですが。

それは、何気ない風景の中に、いつも熊の痕跡を捜しているということです。
広葉樹の林を見ればどこかに熊棚がありはしないか、草藪を見ればどこかに漕ぎ跡やけもの道がありはしないか、柿の木を見れば熊の食べ跡がないか、そんな事をいつも気にしているのですね。

散歩のつもりで出かけても気が付けば熊の足跡を追っていたり・・・。
ひょっとして狩猟者の目線って、こんなかしら・・・と思ったりして。

美しい景色を眺めて、一句浮かぶなんてことは、とてもとても平穏無事な証拠なのですね。
でも私、満天の星空を見上げて、熊もきっと感動しているだろうなと、それは本気でそう思っているのですよ。

明日と明後日は定休日です

毎度申し上げて恐縮です。
明日(11/10)と明後日(11/11)は、食工房は定休日となっております、
お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

ここ数日来お天気がスッキリせず、どんよりとした雪空です。
皆さまのお出かけの気分にも、多少の影響があるのではと思います。
本日は、ちょっとさみしい一日となりました。

そしていよいよ明日の朝あたりは雪を見ることになるのではないかと思っています。
どんな一日になるでしょうか。

そう言えば昨日、この付近に仕掛けてあった箱罠が撤去されました。
もちろん、獲物はかかりませんでした。
設置の期限が一週間が目安だそうで、獲物がかかろうがかかるまいが期限が来れば撤去です。
と言うより、余りに多い熊の出没に対応しきれず、次々順番待ちしている状況だそうです。

熊の習性とすれば、だいたい一週間から十日間くらいでテリトリー内を周回しますから、設置が一週間では短過ぎます。
これでは捕獲実績はなかなか上がらないでしょう。
罠の設置場所も外れていたかも知れません。

結局何の解決もないまま、ここ当分先まで対策は無しです。
この間も、ずっと毎日熊の痕跡が見つかっていて、複数の個体が関わっていることも、もう間違いありません。

否、また熊の話になってしまいましたが、こうした日常が、どこと言わず珍しくなくなりつつあるということを知っていただきたいのです。

明日も、一手打っておかなくてはならないと思っています。

雪虫飛ぶ

この季節、雪が降りそうな空の下、白い綿毛をまとった雪虫が飛び回ります。

先日でしたが、今年初めて雪虫を見ました。
そろそろ雪が降っても・・・と思っていましたから、やっぱり来るか・・・と覚悟と言うか半ば期待もしていたのですが、昨日も今日も降って来るのは冷たい雨です。

気温が下がり切らないってことなんですね。
これも温暖化の影響でしょうか。

しかしさすがに高い山の上は雪です。
目前の飯豊山は、もうかなり下の方まで真っ白です。

奥山の熊は、冬眠に入ったことでしょう。
下界は、まだまだです。

今日は初シュトレンの製造でしたが、後工程のバターと砂糖を付けるのに冷え込みが今一で、冷却時間が長引きました。
でも、今日は一日中作業場はもちろん外まで、いい匂いが立ち込めていました。
警戒!警戒!ですね。

明日の朝、最後の仕上げ工程をして、夕方には袋に入れて収納です。

明日は、食工房の営業の一週間の最終日、パンは割引価格にて販売いたします。
皆さまのご来店、お待ちしております。

裏磐梯で初雪

今日は、裏磐梯で雪が降ったそうで、夕方のローカルニュースで映像が流れていました。
このあたりでも時折冷たい雨が降ったり止んだり、空は真冬のような雪空でした。
雪の降り出しは案外早いようです。

今度の冬は、雪の多い冬らしい冬になるのかも知れません。
否、その方がいいのです。

除雪は確かに大変ですが、雪のおかげでいろいろ良い事も沢山あるのです。
作物に悪さをする虫が越冬し難い条件になりますし、草を抑える働きも期待出来ます。

春先、山菜は軟らかく瑞々しくておいしいですし、作物の生育も旺盛です。
それに冬が厳しければ、クマさんたちの冬眠も長引きますからね。
さあさあ、もうそろそろねぐらにお入りになった方がよろしいかと・・・。

明日は、食工房はまた営業の一週間が始まります。
食欲の秋、パンの仕込み量が少しずつ増えて来ています。
明日も、おいしいパンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちしております。

久々の休日

本日は定休日休業でありました。
日中は夕方になるまでほぼ晴天で、風もなく穏やかな小春日和の一日でした。

畑仕事も一段落していましたので、朝のうちに熊出没の確認パトロールをして、その後は特に何もせずまったりとくつろぎモードで過ごしました。
少し元気を取り戻したかな・・・と思える良い時間でした。

一方、パトロール中に高野で親子熊の足跡を見つけ、この付近に度々通って来ていることも確認していましたが、とりあえず監視カメラを仕掛けて様子を見ることに。

持続する緊張感の中でも、一時でもくつろげる気の持ち方と言うか、それが可能だと思える一日でありました。

もちろん今夜も、もみ殻を焚く準備はしています。

明日、明後日は定休日です

明日は文化の日で休日ですが、食工房は曜日の習い通り定休日休業です。
悪しからずご了承ください。

とにかく一週間が過ぎるのがあっと言う間です。
熊出没に対応することに、いつも何割かの時間とエネルギーを削がれていますので、仕事に支障が出ています。
疲れも溜まります。

でも、今日は少し考えたのです。
こうした命の危険に緊張感を持って生きることは、本来当たり前のことだったのではないかと言うこと・・・。

人間だけが、その心配をしなくていいように文明の力を以て、自分たちの城を築き安心し切って暮らしていたのだけれど、自然の営みはそんな私たちの油断を許してはくれませんでした。

気が付いてみれば、何も対処することが出来ない自分たちがそこに居たという事実に、これからどうやって対応して行くのか・・・そのことを想った時、全く愕然とするしかない私たちです。

実は、新型コロナだって同じじゃないかと思っています。
まだまだこれからかもしれないと言うのに、4月の緊急事態宣言前をピークに関心は低下する一方だとか。
寒さに向かうこれからの季節にリスクが大きくなることを考えれば、全く油断している時ではありません。

熊のことだって、この先冬眠している間にしっかり次の手を考え準備しておかなかったら、来年はもっともっと深刻なことになるのは確実でしょう。
日々こうした緊張感が続くのはもはや仕方がないと言うか、それが本来の生きるってことなんだと覚悟を決めつつある私です。

貴重な晴れ間、二日目

今日も昨日と同様、午前中食工房の仕事をこなし、午後は畑に出て型付け作業をしていました。
自家用に植えていた里芋と生姜を掘り上げ、時期を過ぎて放ったら歌詞になっていたミニトマトやナスやいんげんの棚などを片付けました。
あとは刈り払いした雑草を片付けたり、一部は焚火をして燃やしたり、冬を迎えるまでにまだまだやる事が残っていますが、それでもいいところまで片付きました。

この後は、ほとんど曇りか雨の空模様が続くようですから、続きはしばらく先のことになりそうです。
初雪がいつ頃になるのか分かりませんが、案外早そうな気もします。

来週末からはシュトレンの製造にも取りかかります。

いやはや!季節はどんどん進んでいます。

貴重な晴れ間

今日は朝から気持ち良く晴れました。

午前中はいつものように早朝からパン焼き作業に精を出しました。
午後からは、この貴重な晴れ間を活かして畑で作業をしました。

無事かぼちゃとさつまいもの収穫の終わった畑の周りの猿除けネットを外して片付け、雑草だらけになった周辺の草刈りをし、火をつけて燃やしました。
どの草も実をつけていましたから、焼いておかないと来シーズン草に悩まされることになります。

煙も出ますから、クマ対策にもなります。
例によって、青草を積み上げて煙だけ出るようにしておきました。
今夜は風もないようですし、明日の朝まで煙が出続けると思います。

明日もこのまま晴れが続くようなので、明日も午前中食工房の仕事をこなして、午後はまた畑に出ます。
冬が来る前にしておくべきこと、沢山沢山あります。

時間がいくらあっても足りません。
熊対応の分だけ余計と言えば余計ですが、こうしたことも山間地の暮らしでは求められるべき必須の能力ですから、学びと訓練の機会と捉えて頑張っています。

今日は、親子の熊が歩いた足跡を発見しました。
子熊はひょっとすると2匹かも知れません。

それにしても、そうした痕跡をかすかな手がかりからすぐに見つけられるようになりました。
その結果として、自分たちのしている対応が少しは効果が上がっているのかいないのか、そんなことも分かるようになりつつあります。
それもこれも、ある意味田舎暮らしの醍醐味です。