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冷え込みも厳しくなって来ました

日が短くなって、そしてやっぱり冷え込みも厳しくなって来ました。
今日は、木枯らしが吹きました。

にわかに空が暗くなったかと思うと、冷たい風に乗って一瞬雪かと思う冷たい雨が吹っかけて来ました。
木の葉が、くるくる舞いながら地面に向かって落ちて来ました。

いよいよ、冬がやって来るのですね。
間に小春日和の一日二日を挟みながら、時雨降る毎に寒さが増して行くこの季節がとても好きです。

熊さん、早く穴に入ろうね。
今日、3度目の箱罠設置となりました。
ボヤボやしてると、冬眠穴に入る前に罠にはまってしまうヨ!

どっちが先か・・・?
私たちとしたら、罠に入ってもらいたいのですが・・・。

最早、クマは多過ぎです。
この事実を、どうやって多くの人に認識してもらえるか、難しいですね・・・。

さてさて、明日も早朝3時からパンこね作業です。
危ないので、厳戒態勢で作業場に移動します。
下の娘が一緒に3時起きして、見張ってくれています。

今夜はこれからもみ殻を焚きます。
燻炭用の缶にもみ殻をセットして点火します。
こんな作業が、もう日課となってしまいました。
ではでは。

日が短くなって来ました

この季節、一日一日、日が暮れるのが早くなって来るという印象があります。
実際そのようなのですが、冬至まであと2か月足らず、これからまだまだ日が短くなるのですね。

夏の頃なら、夕方から外でもう一仕事出来る時間帯も、今ではとっぷりと日も暮れてまっ暗です。
夕食前のちょっとした時間に散歩したいと思うのですが、暗いだけなら何でもありませんが、その時間にはもう熊が出没している可能性が高いのですね。
つい先日は、午後の6時20分にすぐ近くの柿の木に熊が上りました。
その時の様子を監視カメラが捕えています。

そんなわけですから、最近の生活習慣では、暗くなったら外を歩き回ることはしなくなりました。
それでも、庭に出るくらいのことはむしろ積極的にしています。
籾殻を燃やす作業をしたり、センサーライトの動作を確認したり、そうすることで縄張りを主張しているわけです。

そんな時に持ち歩いているのは、競技用のスターターピストルです。
尤も、そんなものを鳴らしてもご近所さんも驚かないというのは、都会では考えられないことですね。
皆さん、どうやって熊に対応すべきか、よく分かっていらっしゃいます。
・・・っと、今日はまた熊の話になってしまいました。

IIDE編集中

IIDEこと紙版・飯豊の空の下から・・・ の編集をしています。

本当なら9月に出せていたはずでしたが、あと少しのところまで進んでいたのですが、あとは熊騒ぎで手が付けられませんでした。
結局11月の発行になりそうですから、中身もずい分書き直しです。

表紙の絵も季節にそぐわなくなりましたから、予定していた絵はお蔵にして、別の絵を描くようです。

それにしても、何でもインターネットの時代になっても、万能ではありませんね。
どこまで行っても、紙媒体が廃れることはないでしょう。

紙版・飯豊の空の下から・・・ も、やっぱり他の物には代えられません。
食工房から届くお知らせを、楽しみに待っていてくださる方がいる限り、ずっと続けたいと思っています。

あっという間の一週間

この一週間も、沢山の出来事がありました。
毎日が慌ただしくて、あっという間の一週間でした。

明日と明後日は、食工房は定休日休業となります。
お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

このところの熊騒ぎで、通信の編集も一向に進みません。
しかしもういい加減タイムリミットですから、明日は少し時間を取って進めなくてはならないと思っているところです。

畑の方も、かぼちゃやさつまいもが豊作だった分、冬になる前の最後の片づけがあります。
否、正直大変です。

そして、このブログを書いているこの時間、ひよっとすると近くの柿の木に熊が上ってお食事の最中かも知れないと思うと、何とも落ち着きません。
いやいや、まいりました。

冬の訪れは、案外早いかも知れない

昨日から今日にかけての空模様は、冬の降雪時のような感じがしました。
気温だけがまだ冬の寒さではありませんので、降って来るのは雨ですが、空を見上げれば間違いなく冬空です。

今日、福島山形県境の吾妻山が初冠雪だと報じられましたが、飯豊山も間違いなく雪をいただいたはずです。
ただ、連峰全体が厚い雲に覆われ、雪を確認することが出来なかっただけだと思います。
飯豊山の初冠雪は、報じられませんでした。

この冬は案外早くやって来るような気がします。
そしていつものような、雪国らしい冬になるのではないかと。

日本列島の中で、どちらかと言えば日本海側の気候の会津では、冬の雪はある意味恵みで、これが暖冬で冷たい雨だったりすると、田畑にとってはとんでもない悪い影響が出てしまいます。
除雪に汗を流せるくらいの大雪になってもらった方が、麦畑にとっても好ましいのです。

それに、クマの冬眠も長引くことになりますので。
早く来い来い雪の冬。

熊の話は、これで一旦お終いに

このところ来る日も来る日も熊の話題ばかりです。
パン屋のブログなのに、なんでまたこんな熊の話ばかり続けなきゃならないのか・・・。

それというのは、食工房の仕事に影響があるからということももちろんありますが、この事態をそのまま構わずにおけば、いずれ近い将来、山里で起こっている状況は都市でも日常になる可能性が大きいと思うからです。

もうすでにその兆候が現れているのではないでしょうか。
多くの方に、もっと気づいていただきたいとの切実な思いから、拙さをも顧みず訴えた次第です。

しかし、これ以上は私の役目ではありません。
一通り申し上げるべきことは申し上げたと思っています。

なので、現状は何も変わりませんが、熊の話はこれで一旦お終いにさせていただきます。
また何かの折に触れ、記事にすることがあるかも知れません。

最後に、私が参考にしている資料をご紹介して終わりといたします。

ツキノワグマの生態と人身被害防止
シリーズ:クマの保護管理を考える(9)クマと人間の今昔~弘前藩史料より(1)
NPO 日本ツキノワグマ研究所


食工房、明日はパン焼きの日です

定休日明けの木曜日、明日はパン焼きの日です。
だいたいお昼頃には、いろいろ焼けております。
一部午後からの焼き上がりになるものもあります。

皆さまのご来店を、心よりお待ちいたしております。

なお当店は、きたかた生活応援商品券・きたかたプレミアム付 商品券の取り扱い参加店となっております。


獣害対策マップ2

以前のマップがレイヤーの制限数に達して更新出来なくなりましたので、新しい地図を作成しました。


★喜多方市による、ニホンザルの群れの行動域調査と位置情報のページ

今日も熊来てますヨ!

今朝も熊の出没の痕跡を見つけました。
食工房からほど近い道端の柿の木にやって来て、柿を喰い荒らしました。

で、先ずはこの前の熊捕獲後の顛末、区長が役場に正しに行ったところ、担当者が席を外していて別の人が対応、その際の説明では殺処分したとのこと、「間違いありませんね。」と念押しするも「間違いありません。」とのお返事。

ところがが今朝の熊出没の一件を知らせて置こうと私が役場に電話を入れ、いろいろしゃべっている中で、先日の熊を実は殺処分出来ずに県境の山の中に放獣したことを確認しました。

食い違う説明、一体どうなっているの・・・?
次は、区長がもう一度正しに行って、経緯と責任の所在を確かめることになりました。

その後午後になって、今度は件の箱罠を仕掛けた高野地内の柿の木に、新しい熊の食害の痕跡を見つけました。
こちらも間違いなく、昨夜から今朝にかけての出没です。

特大の糞も残しており、その大きさからすると、あの大きな足跡を残した熊と同じくらいの大熊に違いありません。
同じ個体か別の個体かは、今のところ分かりません。

先日罠にかかった個体も、体重が推定150kgを超えるくらいの巨大熊だったそうですから、そいつが早くも戻って来たのか・・・?でなければ、まだ他にも大熊がいることになります。

一体何頭いるんだ!
これじゃまるでサファリパークの中に暮らしているようじゃありませんか。
しかも丸腰で。

ですから今日も、熊対策に時間を割かざるを得ませんでした。
その一つは、熊の側から分かるような、人間の縄張り宣言をする作業です。

今日は、新たに別な個所で焚火をして煙を立て、煤と灰の臭いが残るようにしました。

熊の歩く道が、この一ヶ月くらいの間にかなりな程度分かって来ましたので、遠ざけたいポイントを決めて縄張り宣言をして回る作戦です。
街中と違って、周りは皆さん農家ですから、こうしたことには理解があるし協力もしていただけますから、効果も上がると思います。
見方を変えれば、それだけ獣害が深刻だと言う証でもあるのですね。

一方で、コロナのことも忘れてはおりません。
感染防護にも手を尽くしています。

本当は、不当にも半ば地位を失墜させられている次亜塩素酸水のことも書きたいのですが、またいずれの機会に。

とまあ、あまりにもいろいろなことがあり過ぎて、時間の感覚がおかしくなってしまうようです。
明日はどんな一日に。。。?

一週間が早いです

何だか慌ただしく時間だけが過ぎて行きます。
もう早やくも明日と明後日は定休日です。

でも、ちょっと一息・・・はついていられません。
これからも安全に食工房の仕事を続けて行くために、徹底した熊対策を敷く必要があります。

だって、発酵中の酵母種やパン生地の匂いは、この上もなく熊の食欲をそそる匂いですから。
一度でも味見されたら、もうここで仕事を続けることは出来なくなります。
ですから、毎日緊張しています。

高野の旧店舗の時だって、本当はけっこう危なかったはずですが、私たちの方にその認識が欠けていたので、知らぬが仏で呑気なものでした。
それに熊の方だって、今よりは人に対して警戒心があったような気がします。

それが最近では、熊の質が悪くなったと言うか、人の存在を気にしなくなっていますね。
欲しいものを見つけたら、人が居ようが居まいが気にせずに自分の獲物にしようと近づいて来ます。

今日も、道路沿いの柿の木に大きな熊棚が出来ているを見つけました。
激しく枝を折られたその様子を見ると、欲しいものを手に入れる時の強引さがよく分かります。
それが分かったから、本当に怖いのです。

だから、頭を使わなくてはなりません。
力づくで敵うわけはありませんから。

熊に、食工房を、あそこは、あの人たちは、実は危険かも知れない・・・と、勘違いさせる作戦を考えなくてはなりません。
そのために、危険な賭けに出なくてはならない時もあるわけですが、実はそうやって人類は獣たちを騙して、自らの安全保障を勝ち取って来たのです。
そしてそれも、何かこれさえあればという決定的な方法があるわけではなく、いろいろな場面でいろいろな方法を用いて獣たちに勝利する方法を試してきたというのが、人類の生存の歴史です。

今の世に生きる私やカミさんや娘たちには、本当に乏しい経験と知識しかありませんが、その代わり例えばセンサーライトやトレイルカメラがあるし、インタ―ネットによる情報収集で学ぶことも出来るし、短い間でしたが山暮らしの経験も積んだし、それらをつなぎ合わせて何とか役に立てようとしています。

どこまで太刀打ちできるか分かりませんが、命懸けてやるしかないですね。
と言うか、生きるってことは、本来そういうものだと思うようになりました。

さて明日はどんな一日に・・・。

気落ちしているわけには行きません

全く憤りに堪えない今回の顛末、お隣近所の方はもちろん集落の方々はどなたも憤懣やる方ない様子でした。

しかし、ここで気落ちしてばかりはいられません。
自分の命は自分で守らなければ・・・。
それも、自分たちに出来る方法で。

今日は午後の時間を使って、周りの草藪を少しでも減らそうと、刈り払い作業をしました。
そして、以前作業した時に残っていた篠竹や立木の枝などを燃やしました。

竹の弾ける音が、まるで爆竹のように止み間なくあたりに響いていました。
火と煙と爆音で、獣たちは遠くにいても異様な気配を感じたことでしょう。

夕方作業を終える時に小さな火種を残し、上に青草を積み上げて煙が出続けるようにして置きました。
抑止効果はあると思っています。

そしてその間にも、食工房には次々とご来店のお客さまが見えました。
私は、一部の方しかお目にかかれませんでしたが、改めてこの場を借りてご来店の御礼を申し上げます。

明日も、半日食工房の仕事を、あとの半日は今日の続きの作業をする予定です。

熊捕獲、しかし・・・

昨夜から今朝の間に、高野地内にしかけてあった箱罠に熊が一頭入りました。
大きな熊でした。
いつものように殺処分されるものと思っていましたが、それがとんでもない顛末となり懸念しています。

事の始まりは、警察署が人家に近過ぎるため発砲するなとのお達しがあったことでした。
夕方までかかって、やっとのことでオリに入れたまま安全な場所まで運んで処分する方法が決まり、クレーン付きのトラックなどが手配され作業が始まろうとしたところに、警察署長から殺処分停止の指令が入り、県境の山の中に放つことになったということです。

重大な影響を受けるかも知れない住民の我々に何の相談もなく、そうしたことが決定されたことに、集落民一同大変大きな懸念を抱かざるを得なくなりました。
一体、誰にそのような権限があり、どのような経緯で決定に至ったのか、問いただしてみる必要があるので、区長が明日にも電話をすることになりました。

今回の一件で、熊のことをよく理解していない人が関わることが、いかに市民を危険に晒すことになるか、それが分かって脱力、愕然とする私です。

山に放しても、そこには別の熊がテリトリーを持っているのですから、そう易々と山に戻れるわけはありません。
それに熊という生き物は、自分が生まれ育ち居場所として来た土地と深い絆を持っています。
それは、人間の我々には想像が付かないくらい強いものです。

ですから、たとえ遠い場所に放されても、何とかして元居た居場所に戻ろうとします。
犬よりさらに数倍鋭いと言われる嗅覚を頼りに、また卓越した方向感覚を頼りに、多分数日あれば帰って来る可能性大です。

そして、罠にかかり体を傷めたことで一層用心深く、且つ人に対する敵対心を育ててしまったかも知れません。
人里に近寄り過ぎた熊は山には帰らないし、いつか人命に危害を及ぼす可能性が大きいのですから、確実に命を絶っておかなくてはならないのです。

そんなことも、分からない人には分からないのだろうな・・・。
実際に熊と至近距離で暮らして見れば、少しは分かってもらえるでしょうか・・・?
何だか、今夜は絶望的な気分です。