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世界一おいしいとうもろこし

食工房の作業場のすぐ裏に自家用菜園があります。
きゅうりやトマト、なすにネギなどなど、毎日の食卓に重宝しています。

そして今一つ力を入れているのがとうもろこしです。
何しろ、家族全員の好物なものですから。
今年も、100本くらいは植えています。

ところで、とうもろこしは、もがれて茎から離れた瞬間から劣化が始まり味が落ちるものだそうで、遅くても45分以内に加熱調理すれば理想的と言います。

でも、そんなこと言っていたら、野菜売り場で買うとうもろこしはどうなっちゃうの・・・?
ま、それは今考えても仕方が無いので、これは家のとうもろこしの話しです。

食べ頃になったら、まずお湯を沸かして蒸し器をセットしておきます。
それからとうもろこしをもいで来て皮を剝き、さっと洗って蒸し器に入れます。
畑から5分以内に鍋の中です。

今年は、投入した堆肥がとても良い組成で、落ち葉や麦のフスマがたっぷり入っていたことが功を奏したのでしょうか、日照不足にも負けずすごく甘みのある味です。

蒸している最中は、蜂蜜みたいな甘い匂いが立ち込めます。
いやいや、熊に嗅ぎつけられたら大変です。

それにしても、作物は肥料で育つものであることを実感します。
つまりそれは、良い土壌ということにつながるわけです。

作物を育てる前に土を育てるのですね。
麦の圃場も、こんな風に育てて行きたいと思っています。

猿が来た!

ここ数日、猿の気配がありませんでした。
「サルめら、今どこにいるんだろうね?」などと、しゃべっていたのです。

だいたい畑にはいつも誰か居て作業していることが多かったので、猿も出て来られなかったのかも知れません。

しかしすき間というものはあるもので、今日はいつもいるおばあちゃんは病院に行く日でした。
キュウリハウスをやっている人も、たまたま出かけていました。
そして私たちは食工房で缶詰でした。
今回の侵入ルートになった畑にも、たまたま誰もいなかったようです。

気が付いたのは、散々荒らされた後になってからのことでした。
その間、誰も畑に行ってなかったのですから、何ともしようがありません。
「ちくしょう!!!」と地団太踏みましたが、あとのまつり。

食工房の畑も、カボチャを5個、家のかぼちゃは皮が固くて喰えないくせにちょっと齧っては別のに手を出す、本当に汚い喰い方して、もしその時見つけていたら本気で追い回していたことでしょう
病院から帰って来て最初に被害に気が付いたおばあちゃんの悔しそうな悲しそうな顔を見て、こぶしを握りしめる私でした。

まあ、この後出来ることと言えば、サル除けネットなる高さ3mほどの網で囲うくらいのことです。
電気柵は費用もかかるし、設置の手間も大変ですから。

もし、専従でパトロールや追払い作業が出来るなら、こんな被害は出さずに済みます。
猿も餌が無ければ増えられませんから、駆除なんて方法に頼らなくても数をコントロール出来ます。
本当は、人間の側がもっと認識して賢く付き合って行けばいいだけのことなのです。

気落ちしていないで、また明日から仕切り直しです。
幸いかぼちゃも全部やられたわけではありませんので、対策をしてかぼちゃあんぱんが出来るくらいは収穫したいものです。

さつまいももありましたが、そちらはちょっと手を出しただけで芋が無いことに気が付いたようです。
「なんだ!少しは学習してるじゃないの・・・、この野郎!」と苦笑いが漏れる私。

確信はありませんが、猿も、熊も、いのししも、いずれ何とか折り合いが付けられる・・・と思っているのです。

さて、食工房、明日と明後日は定休日とっております。
店は閉まっておりますので、お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

雨続きにガッカリしつつ

雨模様の日が続いています。
もちろん止み間はあります。

しかし、圧倒的に雨の方が多いので、圃場は乾きません。
場所によっては、キノコが発生しているほどです。

かぼちゃ、さつまいもなどの蔓性のものは、ものすごい勢いで伸びていて、畑の中で暴れ回っている感じです。
まあこれが収穫につながるならいいので、様子を見ているしかありません。

一方、じゃがいもなんかは、日照不足と湿気で生育が悪く、とうに茎も葉も枯れて溶けて地上部は姿も見えません。
仕方が無いので芋を掘って見ましたが、昨年の1/4も無いほどの不作でした。

そして、今一つ困るのは、収穫の終わった麦畑の後始末です。
カッターで麦わらを細かく刻んで圃場にまき散らし、堆肥も投入して一緒にすき込む作業をしたいのですが、圃場が乾かないのでずっと手が出せません。

種まきまでには時間がありますので、そのうちいつか晴れが続く時があるはず・・・と待っているのですが、このところの空模様を見る限りでは、本当にそんな時が来るのか?と思えて、何だかガッカリして来ます。
ここまで水浸しになると、しっかり一週間くらいは晴れが続かないと、圃場はサクッと耕せる状態にはならないでしょう。

・・・とまあ、思い通りにはならない自然を相手に、いかに切り抜けて行くか・・・、知恵を絞るのが百姓の仕事です。
それはそれで面白い一面もあるので、いくら悪条件に苛まれても、なお頑張ろう思うだけで嫌になるということはありません。
考えて見れば、何とありがたい仕事なのでしょう。

明日も空模様次第、食工房の仕事をこなしつつ臨機応変に畑に飛び出して行くこともあり!
まずは元気に動けるこの体に感謝しつつ。

地震は大丈夫、心配ありません

ブログネタを考えていたら、突然ドドーンと一発、突き上げるような振動が来ました。
このあたり特有の地震です。
滅多にありませんが、忘れた頃にやって来ます。

それにしてもあまりに短い一撃だったので、ひょっとして家の後ろの崖が落ちたんじゃああるまいか?と不安になり、確かめに外に出て見ましたが何事もありませんでした。

家の中に戻ったら、テレビの字幕が地震のニュースを伝えていました。
そんなわけで、高知の妹からは電話がかかって来るわで、全国に伝わったのだと知った次第。

否、何事もありませんでしたので、この場にてご報告しておきます。

ではでは。

汗のご利益

ここ数日、毎日大汗をかいています。
気温の高い真昼間に外で体を使って作業するものですから、夕方は部屋に入る前に風呂場に直行して着替えをしないと、うっかり椅子にも座れません。
そのくらい汗でベタベタ。

ですから、水もよく飲みます。
そうやってどんどん水分が代謝するのと一緒に、体の老廃物も出て行ってくれるようで、おかげさまで体の調子はいいのです。

ただし年齢相応と言うか、あちこち筋肉痛だったり、関節痛だったりは少しはありますが、それはもうしかたがありません。
柔軟体操とか、準備体操などしてから作業にかかれば尚いいのでしょうが、なかなかそれをしている暇がありません。

しかし、夜はもうすぐに爆睡です。
寝つきが悪いなんてことはあり得ませんね。

熱中症対策ですか・・・?
小まめに水分補給、木陰で風にあたりながら休憩、昼食はゆっくりと時間をかけて取り、食後もゆっくり休んでから午後の作業に・・・。

おかげさまで、暑さにやられる心配はなさそうです。
何より、耐えて動ける体の健康がありがたいと思っています。

食工房のパンとコーヒーのおかげ!と、自画自賛しておきます。

草刈り、草刈り、また草刈り

雨続きだったここ一ヶ月近い期間、その間に草刈りが出来ず、畑や畑の周り、家の周り、農道などは、伸びたい放題に伸びた草がどんどん茎立ちしています。
早く刈り払わないと大変なことになる・・・と思っていたところ、4日前くらいから晴れ間が覗くようになりました。

このチャンスを逃してなるものか!と、いつもの食工房の仕事をこなしながら、午後から夕方にかけての時間を草刈り作業に充てていました。
外で汗をかくのは気分が良いものですが、一日が終わる頃には体力も限界です。
でもおかげさまで、今日までに全体の半分くらいは終わらせることが出来ました。
まだ明日も晴天が続きそうですから、多少残ってしまうかも知れませんが、いいところまで終わらせることが出来そうです。

ま、何だかんだと言いながら、辛うじて間に合って行っているようですから、自分を信じ、天地の計らいを信じて、いやにならずにがんばることが出来ると思っています。
何と言ったって、雪室にライ麦とスペルト小麦合わせて300kg余を預けてある、その充実感は、他のことでは味わえません。
そして麦のことをよく分かっているパン屋になることも出来たわけですから、ありがたい、ありがたい、本当にありがたい人生だと感謝しています。

明日も食工房の仕事をこなして、それからまた汗を流します。

それからあと一つ今日の天の神さまのサプライズ、この晴れ間にやっと、最近話題のネオワイズ彗星を見ることが出来ました。
そしてまたここから見ると、ちょうど飯豊山の真上くらいの位置、何だかすごい配置です。
地球は、ドラマチック!

紙版・飯豊の空の下から・・・

本日、「紙版・飯豊の空の下から・・・ 」の新しい号(7月)の編集を終え、pdfファイルを公開いたしました。
多くの方にご覧いただきたく、ご案内申し上げます。
いつもどおり、記事末尾のバナーリンクをクリックしてファイルを開いてご覧ください。

さて本日は、昨日とは打って変わって雨の一日でした。
ここ一ヶ月近くの間、ほとんど晴れの日は無く雨ばかりというのは、統計上もすでに結果が出ていて、ここ一ヶ月の間の日照時間は平年の30%ほどに止まり、逆に雨量は150~200%にもなっているとのこと、農作物にも深刻な影響が出始めています。

否それにしても、よくぞ麦刈りを終えることが出来たものだと、またまた改めてこの間の際どい判断を振り返る私です。

ところで、この雨続きの空の下、猿たちが続けて出没しています。
もういつでも畑のあるところの至近距離に隠れていて、人の気配が去るとすぐに侵入して来ます。

今日も雨の中、追い払い作業をしていました。
もはや猿たちは数が増えて、群れも複数になったのではないかと思われます。
とても広範囲に、同時に出没していますから。

で、そこで影響を受けるのが、実は鳥たちです。
猿は、皆さまご存知の通りとても達者に木に上ります。

一方鳥たちは、木の上に巣をかけます。
猿たちは、卵やヒナをとって食べてしまうこともありますし、そもそも木に上って枝を揺すったりしますから、鳥たちは安心して営巣活動が出来ません。

その影響でしょうか、人家の近くに小鳥たちが集まっています。
カラスくらいの大きな鳥にとっても、猿は大きな脅威です。
猿がいると、上空でカラスたちが大騒ぎしますから、注意していれば猿たちの動向が分かります。

植物にも少なからぬ影響があり、猿の好物でもあるヤマユリは、花はもちろん球根も掘り出して食べてしまうので、このあたりではすっかり見かけなくなりました。
こんな風に、特定の野生動物(猿、猪、鹿など)の動向で、生態系が破壊されて行くのを目の当たりにしています。

この際人間もまた自然界の一員として、こうしたことに十二分に関心を払い、ただただ人為を遠ざけることのみが自然保護ではないことを知り、適切に介入すべきと考えます。

そのためにも、自分たちの繁栄は他の自然界の仲間たちの繁栄と共にあるということを忘れず、果たせる役割があるということを知らなくてはなりません。
人類の知恵は、そこにこそ発揮されるべきだと思っています。

獣害対策マップ、ご覧いただければ幸いです。

思いもかけぬ原因で土砂崩れが

藤沢行政区

旧山都第二小学校(現在は養護老人施設)の運動場裏手の土手が崩れました。


藤沢行政区

ここの土手の法面が延長約80mにわたって崩れていました。


藤沢行政区
藤沢行政区
藤沢行政区
藤沢行政区

一抱えのお大きさの石も何個か落ちていました。

本日は予定通り早朝より人足が実施され、集落内の生活道路沿いの草刈りなどをしました。

それで、一箇所土砂崩れが発生している箇所がありました。
旧山都第二小学校(現在は、介護老人施設)の運動場の裏手の土手です。
上り口から運動場入口までの道路沿いの法面が、延長80mわたって崩落していました。

昨日までの雨で崩れたことは間違いありませんが、その前から、このあたりに出没している猪が掘り返して大きな穴が無数に開いていたことが原因となったようです。

彼らが地面を掘り返す様子は、まるで荒っぽい土木工事そのもので、草や木の根は皆剥き出しになってしまいます。
土を掘って何をするのかと言えば、ある時はミミズがお目当て、ある時はヤマユリなどの球根、山芋と、食料探しということもあれば、体の表面についた虫を落とすために土(泥)浴びということもあります。
いずれにせよ、あたりの地面はもう酷いことになります。

今日のその現場を見て、頭に浮かんだこと、それは山崩れの中のいくつかは、こうした猪の出没が原因になっているかも知れないと言うことでした。

否、実際のところ、これは猪の例ではありませんが、高知県から徳島県にまたがって広がる剣山系の山々では、鹿の食害によって高山植物が喰い荒らされて一面のはげ山になってしまったところがあります。

それだけならまだしも、植生が失われた地表はやがて雨に侵食されて流れ出し、美しい峡谷を土砂で埋めてしまうという悲劇的な結果をもたらしています。
もし、こうした野生動物による影響が、土砂崩れなどの災害の遠因になるとしたら、一面的な動物愛護の考え方は環境保護と矛盾することになってしまいます。

今日の現場などは、そのまま放置しておいてよいわけはありません。
何らかの手を打たなければ、本当に大きな災害が起こるかも知れませんから。

そして何らかの手とは、つまり猪の数をコントロールするということです。
それ以外ないでしょう。

このあたりでは、近年猪の数が止まることを知らず増え続けています。
もちろん、猿も、ひょっとすると熊も。

IIDEの編集をしています

IIDE「紙版・飯豊の空の下から・・・」の新しい号の編集をしています。

先月の中ごろにはすでに取りかかっていたのですが、麦刈りが間に入って中断していました。
今また思いなおして再開です。
ずっと雨が降って外仕事は出来ませんので、食工房の製造仕事とこの編集作業を並行してやっているところです。

最新情報を手っ取り早く伝えるにはネットを使うのが一番でしょうが、紙版は見て読んでくださる方との絆が深まるような気がしますね。
もう一回初心に帰って見ようと思った次第。
そしてまた、忙しい、忙しいと言いつつも、こうして意欲を失わないでいられることが健康の証かも知れないと思いながら続けています。

明日は、この集落の労働奉仕作業「人足」に招集がかかっています。
生活道路沿いの草刈り、支障木の伐採など、早朝5時から作業開始です。

朝のうちにそれが終わって、あとは食工房で仕事です。
ご来店、お待ちしております。

雨とコロナに注意

全国各地で水害が発生していますが、東北の雨はこれからが要注意です。
今日は、当地でも一時でしたが豪雨と言えるくらいの激しい雨が降りました。
明日にかけても雨は続くようです。

それだけでも憂鬱ですが、このところの新型コロナウイルス感染の動向は、目が離せません。
今日は、東京では過去最多を更新、全国でも緊急事態宣言解除後最多を記録しました。

それでも国は、さまざまな規制や要請を次々緩和、解除する予定は変えないそうですから、まちがいなく増えますね。
医療崩壊さえしなければいいという考え方もあるようですが、そんな油断してていいんでしょうか。

何と言うか、私的には、3月、4月の頃よりかえって緊張感が増しています。
雨のことと相まって、全く気分の晴れない日々が続きます。

でも、耐えられない程嫌気がしているわけでもないのですね。
淡々と耐えて行く覚悟はしていますよ、私・・・。

明日も、いつもどおりパンを焼きます。
よろしかったらご来店くださいませ。
お待ちいたしております。