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方言は歌のように

皆さますでにご存じのとおり、今年のNHK大河ドラマは「八重の桜」ですね。
新撰組以来また会津に脚光が当たっています。

それで、ドラマの中で度々聞かれる会津弁ですが、こちら会津の地元の方々に言わせると、「何か違う。あれは会津弁ではない。あんな言い方はしない・・・等々」どうも評判が良くありません。
私からすると、結構よく再現出来てるんじゃない?と思うのですが、生粋の会津人には違って聞こえるらしいのです。

それで先日、ドラマの中で土佐藩士の乾退助(後の板垣退助)が登場して、土佐弁で何やら喋りましたね。
あの瞬間、私は「それ、違う!」と呟いていました。
生粋の土佐人なら分かるその違いとは、つまりイントネーションなんですね。
役者さんにしてみれば、結構うまく出来たおつもりかも知れませんが、やはり違うんですよ・・・、これが。

喋り言葉というのは歌と同じで、セリフがイントネーションに乗って初めて形になるものなのですね。
ですから、歌詞が間違っていなくても、旋律が正しくなければ違う歌になってしまうのと同じように、どこか一つでも音程が外れるともう土佐弁には聞こえないのですね。
多分、会津の方が感じる違いも、私の土佐弁に対する違和感と同じなのではないかと想像します。

やはり方言は歌のように、言い回しとイントネーションの両方が正確じゃないと、それらしく聞こえませんね。
例えば、歌の上手な音感の鋭い役者さんなら、正確な方言で演じることが出来たりするのでしょうか・・・?
方言…、奥が深いです。

キビタン市場・その後

3月1日に開店したキビタン市場、今日で2ヶ月半が過ぎました。
この間の経過と率直な印象をご報告したいと思います。

インターネットで物を売ったり買ったりすることは、私たちにとって日常茶飯となった今日、もはやネットショップは珍しさが目立つ存在ではありません。
ホームページを開設している業者は数知れず、そのほとんどがネットショップを開設しています。

食工房は、通販はずっと続けて来ていますが、ネットショップは敢て必要ないものと位置付けていました。
しかし一方、お客さまの選択肢の一つとして、ネット上で代金の支払いまで完了出来るネットショップの導入も、いずれ課題になるものと思っていました。

福島県の事業として立ち上げられた、ショッピングモール・キビタン市場の出店者募集の情報を得た時、これはやり時かも知れないと急に気持ちが動き、今回のショップ開店となったわけです。

さて、ネットショップを開店したからと言って無限の可能性が拡がるわけではありませんし、たちまち売り上げが増えるということもそうないはずとは思っていましたが、結果は正直申し上げて過剰とは思っていない期待をさらに裏切るものでした。

皆さまのご記憶にも残っているかも知れませんが、キビタン市場は3月当初1ヶ月間、ものすごいプロモーションを展開していました。
どんなサイトを開いても、スポンサーリンクが出ていましたし、都内の地下鉄の車両内に吊り広告も掲載したそうです。(直接見ていませんので・・・)
これらの経費は、すべて福島県がサポートしています。

そうやって手厚い支援があったわけですが、当初一ヶ月、その割にしたらちよっと信じられない訪問者数で終わっています。
内部情報を、食工房で勝手に公開して良いものかどうか分かりませんので今回は申し上げませんが、3月中の食工房の受注数に限れば6件。
これが全体の何%だったか・・・そこが問題なのですね。

それで4月になって、プロモーション終了と同時にスポンサーリンクが姿を消してからのアクセスがどうなったか・・・。
とてもとても厳しい結果だったと言うことだけ、ご報告しておきます。
食工房の受注数は2件のみ。

初期導入経費は補助があり無料だったものの、月々の使用料と売り上げに対するマージンは当然あるわけで、その分の元が取れるかどうか、このままでは食工房も含めて離脱者が出る可能性は否定出来ません。
個々の店に魅力がないのが原因か、ショッピングモールの運営の仕方やサイトの機能に問題があるのか、今はまだ何とも言えません。

今、私に一つだけ言えるのは、ネットショップの可能性に何も特別なものはないと言うことです。
多様な手段の一つに過ぎないと考えるべきで、やはり個々の商品やサービスに魅力があることが、先ず一番肝要なことです。
そして、例え何万何十万のアクセスがあっても、自らの提供する商品やサービスにマッチするユーザーに出合わないことには、取り引きは成立しません。

そうやって考えると、食工房は独自のネットショップを持った方が良いのかも知れません。
そう言いつつ、当分はそこに辿り着くことが出来ませんので、キビタン市場のお世話になることになります。
今後の展開、なお見守っていただければ、ありがたく幸せに存じます。


★食工房・キビタン市場店は <こちら>

小休止

思っていることはいっぱいあって、頭の中でグルグル渦を巻いていますが、何ともまとまりません。
今日は、またちょっと一息入れさせていただきます。

私が以前から憧れている、極東・極北の地に生きるチュクチの人々です。
そうは言っても、雪と氷の中でトナカイを追っている姿くらいしか知らなかった私ですが、歌と舞踊、衣装やアクセサリー、こんな素晴らしい文化を携えた人々でもあったことを見落としていたとは、全く迂闊でした。

カエルが鳴いてもぐっすり眠れるという話

もう5年も前の記事になりますが、寝部屋の外で夜中にカエルが鳴いて、その声と言うか音が気になって眠れないという話でした。<参照>

仕方がないので耳栓をして寝ていると申し上げて、その後も毎年この季節になると耳栓が手離せませんでした。
本当に小さい体のカエルさんなのですが、「カリカリ、コリコリ、キュルルル」と、その声はどこからそんな大きな音が出るのかと思うくらい。
以前、うちの子どもたちの間では、このカエルのことを「おせんべかじり」と呼び習わしていました。

それで今年もその季節になったわけですが、今年はちょっとした心境の変化、否、ちょっとではないかも知れない心境の変化で、カエルさんの声を気にせずに眠れるようになりました。
それは、我が連れ合いが書いた一篇の童話に感じてのこと。

他でもありません。
ドコノモリのうっとりさんのお話しです。<参照>

何を隠そう、私は、中学生の頃カエルフリークで、コルゲンコーワのカエルの人形を、いつも学生服のポケットに忍ばせていたのです。
元々カエルさんには、愛着こそあれ恨みはなかった私。
ドコノモリのうっとりさんのお話しは、それを思い出させてくれました。

以来、「ああ、またうっとりさんが歌っているんだね・・・。」と想像しているうちに、ぐっすり眠ってしまいます。
単純と言うか、でも人の心ってそんなものかも知れません。
ドコノモリのお話しで、世界が平和になったらいいな・・・と、本気で思っている私です。


ドコノモリへどうぞ

初夏の雨

川入地区

山都町川入地区の山
これからまだこの風景が見られると思います。


かつら

かつらの新緑

昨日は、それまでから一転して夏日になりました。
暑い!と感じるほど。

そして今日は雨が降っています。
この前までのような冷たい雨でなく、ちょっと濡れても平気・・・なくらいの暖かい雨。

植物たちも、昨日の暖かさと今日の水やりが効いたのか、一気に葉を広げ始めました。
山の色が変わったのが、はっきりと分かるほどです。

一方、この暖かさがきっかけになったのでしょうか、あちらこちらで一斉に田植えの準備が始まりました。
水が入り、苗が植えられる前の田は、一面鏡のように空を映しています。
風景が一変する季節です。

さあさあ、私たちも種まきと定植の支度をしなくては・・・。
全ては、日の光と土と水の流れによって成り立っている、その実感を強くする昨日今日です。

食工房では、酵母もいい調子です。
今日も、パン焼き上々でした。

これから新緑の美しい会津、毎日のように色合いが変化する山々、景色のごちそうを味わいに、どうぞお出かけください。
そして食工房へもお立ち寄りをいただければ幸甚です。

子どもたちに明るい未来を・・・

あんぱん、たべる!

あんぱん、たべる!

今日は子どもの日でした。
この二日間、孫たちに囲まれて過ごして、今日が最終日で計らずもこどもの日。

昨日も申し上げましたが、子どもたちに明るい未来を・・・、それだけを願いつつも、果たして私たち大人は、子どもたちに明るく希望に満ちた未来を手渡すことが出来るだろうかと、それを思う時少なからず自責の念に捕らわれざるを得ません。

否、何も福島の原子力災害のことだけを思っているわけではありません。
凡そ20世紀100年間をかけて突き進んで来た、我々の物質文明社会の方向性はこれで良かったのか・・・、全体が問われていると思っています。
そして後に続く世代に、残すべきものを残しているか、伝えるべきことを伝えているか、これらについても深い反省が求められていると思います。

人類は、今自らの資質に関わる危機に直面していると、私は思っています。
それは、例えば火を焚くとか水を汲むとか、動物を狩るとか木を伐り倒すとか、自然の中で生存のために命をかけて直接行動する機会が、ほとんど無くなったことと関係しています。

その昔、人は、日々の生存の中で接する自然現象の中から、物理化学の法則を発見して来ました。
そしてそれらは、今の私たちにとって相変わらず重要な情報です。
自然は、人類の知恵を磨く大切な場であり、必要なものをすべて恵んでくれる原資であり、生命そのものです。

しかし現代に至って人は、その自然を破壊し自らの生存を危うくしつつ、なおそこから学ぼうともせず、破滅の危機に気づかずにいるかのような愚かな振舞いを続けています。

子どもたちに明るい未来を手渡すために、何が求められるでしょう・・・。
大きな犠牲を払わなくてはならないでしょうか。
そうかも知れません。
それならそれで、子どもたちの未来のために、受けて立ちましょう。
そして、まだまだ迷路のような先行きに、小さな道標の一つくらいにはなりたいと思っている私です。

孫、来る

孫

孫たちとの交流が元気の素
翔くんとゆいちゃん

孫

いとこ同士です。
りさちゃんと翔くん

昨日は午前中は仕事、午後は配達を早めに終わらせて帰って来てからは、孫と遊びました。
夕食は、宴会状態。
その後、高知の私の母とスカイプでテレビ電話。
認知が進む母も、頼もしくなった孫や可愛いひ孫の顔を見ると、はっきり分かるほど元気になって、表情も明るくなるのですね。
インターネットの功罪がいろいろ言われる昨今ですが、昨日ばかりは、いい時代になったものだと感慨深い私でした。
孫たちが寝静まってからは、夜遅くまでおしゃべりしていました。
そして今日は、一日休みにしましたので、夕食に私がカレーをつくりました。
今夜もう一晩泊まって、明日には帰るそうです。
孫たちを見るにつけ、この子たちに明るい未来が約束されますように・・・とそれだけを願う私です。
爺と婆の私と連れ合いに、これと言って何が出来るだろう・・・と思いますが、そう!楽しく一緒に遊ぶ、これでいいのですね。
と言うわけで忙しいので、これにて。


「食工房のパンだより№86・青麦号」公開しました。

<食工房のホームページ>より、リンクをたどってご覧ください。

寒さの中、連休後半へ

今日は雨こそ上がったものの、昨日にも増して寒いと感じる一日でした。
山沿いは雪にもなっていた模様です。

ところで、ゴールデンウィークと呼ばれるこの季節の国民的休暇は、統計的に穏やかな晴天に恵まれることが多いという理由で制定されたと記憶しています。
私の記憶でも、子どもの頃から大人になってもずっと覚えている限り、ゴールデンウィークは気持ちの良いお天気だったことが多いのですね。

ところが今シーズンは、今日までのところ全くの大外れです。
明後日あたりから暖かくなると言う予報もあるのですが、気象庁のホームページで見ることの出来る天気図からは、そのような気配は読み取れません。
弱いながらも、西高東低の冬型の気圧配置なのですね。
日本海側の会津は、お天気は不安定・・・。
しかも湿っぽくて寒いのです。
地球的規模で、気象の変動期に入ったというのは、本当かも知れません。

さてそんな寒さの中、連休も後半です。
今夜これから、千葉に居る息子一家が訪ねて来ることになりました。
到着は、深夜明日未明。

暖かい千葉から来るのでは、東北の寒さが身に染みるかも知れないと、じーじとばーばはオロオロと気を揉んでいます。
灯油だけは買い込んでおいたので、しっかり暖房してやることにしましょう。

食工房は、結局明日も半日だけ製造仕事となりました。
明後日と明々後日は、製造のみお休みします。

店は開けておりますので、どうぞご来店ください。

おかげさまで・・・

忙しい木曜日。
早朝から、パン生地の仕込み、焼き上げ、後片付け、配達まで、おかげさまで順調に終わりました。
何と言っても、体が動くことがありがたい。
一日の仕事を終えた時、まさに健康のありがたさを思い知る瞬間です。
今日はもう、話題探しも出来なかったので、日頃楽しんでいるYouTubeの一コマをご紹介して、お茶を濁すことにいたします。

もう26年も前のコンサートです。
関連して、<こんなブログ>も発見したので、興味の湧いた方はご覧になって見てください。

最後の雪の山

雪

最後の雪の山
崩さないで置くそうです。


福寿草

雪解けの後は、福寿草の爆発
家の裏、庭一面です。


アズマイチゲ

陽の光を受けて全開のアズマイチゲ
正面狙いが無難と言うか、一番好きなアングルです。

店の裏に残っている最後の雪の山がもう少しで無くなりそうです。
ほぼ毎日、下の娘が少しずつスコップで崩しています。
放っておいてもいずれ無くなるのは間違いありませんが、この場所に車を留めたいという考えがあるのです。

しかしもう一方では、スコーン焼きの時に冷却用に雪があると重宝なので、この一角に残っている雪が貴重でもあるのですね。
この次の金曜日まで残っているでしょうか。
積極的に崩せば明日にも無くせるのですが、こうなると逆に貴重な雪として残して置きたくなるのですね。
あと一回使えるでしょうか。

雪が無くなったら、また製氷機のお世話にならなくてはなりません。

それにしても、表はもうすっかり雪が消えて、庭の福寿草も満開の様相です。
アズマイチゲの花も、数は少ないのですが咲いていました。

前に一度お話ししていますけど、<参照> 福寿草もアズマイチゲも共にキンポウゲ科の草花で、毒草なんですね。
花びらも葉も茎も根も・・・、図鑑には全草毒との記述があります。
福寿草の毒は、トリカブト並みだと言いますから・・・。
その分、心臓の薬にもなるのだそうですが・・・。
と、まあ、いかにも物騒な話ですが、花は至って可愛らしく、眺めていて何のおぞましさも感じることはありません。

さて本日は、朝から晴天で暖かく、日中は薄着で平気でした。
その陽気の下、次々とご来店を賜りました。

おかげさまで、パンの棚も、ずい分ガラガラになってしまいました。
いつものことながら、この場を借りて御礼申し上げる次第です。

あと今日は、この集落の人足で道路清掃の作業があり、折からの好天の下で一汗かきました。
道路周りが奇麗になって、やはり気分がいいですね。

喜多方市 山都町 相川地区 藤沢集落、いいところです。