福寿草とアズマイチゲ・その2



福寿草の花芯

満開の花の艶かしさに、
いつもドキドキしてしまいます。



こちらはアズマイチゲの花芯
花粉まで写っていて、ちょっと驚き。
コンパクトデジカメでも、条件が良ければ
結構なものだと、認識を新たにしました。


先日、福寿草とアズマイチゲの写真を撮ってブログに載せた後、上の娘と何枚かの写真を見ながら話しをしていました。<参照>
そうしたら、「花びらに見えるのは、本当は別なものが変形したものらしい。」と教えてくれました。

もう何度も申し上げていますが、会津に来る前、私たちは阿武隈の山中で14年間山暮らしをしていました。
その間、子ども達は、毎日自然の中にいて否応なく観察の機会がありました。
そして男の子たちは、虫や魚や動物のことに詳しくなり、上の娘は植物のことに詳しくなりました。

それで、改めて調べて確認したところ、福寿草もアズマイチゲも、花びらに見える部分は実はガクで、花弁(花びら)は退化してしまっています。
中央に雌しべの固まりがあり、周りを取り囲むように雄しべが配置されている様子は、福寿草もアズマイチゲも全く同じです。
ちょっと見には全然違った形をしていますが、拡大して見ると、花のつくりは全く同じで驚きです。

キンポウゲ科全体の特徴なのでしょうか・・・。
これから調べてみようかと思います。
トリカブトとかオダマキソウとか、とにかく変わった形のものが多いのですね。

それでもう一つ驚いたのは、福寿草の毒はトリカブト並みの猛毒だということです。
しかも部位は、全草。
だから薬用にも使われるということなのでしょうね。
トリカブトもそうでしたね。たしか、心臓の薬です。

ちなみに、フキノトウと間違えて誤食する事故が起こっているそうです。
そして蜜のことも、ちょっと気になります。
トリカブトの蜂蜜では、死亡例があるそうです。 ※以前読んだ、山野草の図鑑か雑誌に載っていました。
多分、福寿草も危ないでしょうね。 やはり、美しい花は、眺めるだけにしておきましょう。

・・・と、ちょっと怖がらせてしまったかも知れませんが、自然界には、この手のものはどこにでもいくらでもあります。
山暮らしの時は、そういう山の中の沢水を直に飲んでいましたが、健康に害を受けた覚えはありません。
自然とはそういうものだと思っています。


本日の食工房
今日は、忙しい木曜日の例に倣って、パン焼きに明け暮れました。
酵母の調子も絶好調。 おいしいパンが沢山焼けました。
明日はマフィンとスコーンです。 「びおとーぷ」さんへ出荷もあります。
皆さまのご来店をお待ちしております。