感染者減の今こそ認識しておきたいこと

新型コロナの新規感染者数が、日を追って減少しています。
こんなに減って、本当なの?と思うくらいです。

その一番の理由は、やはりワクチンの接種が進んだことでしょうね。
世界の中でも接種率上位3位以内ですから。

で、それはまあいいのですが、この感染者減の今こそ、改めて確認しておきたいのですね。
ワクチンの効能がどこにあるのかということと、私たちが今後もしばらくの間留意しておかなくてはならないこと、この二つだと思います。

先ず一つ目は、ワクチンが効果を上げているとしても、必ずしも感染そのものを防げているかどうかは分からないということです。

感染しても発症しないか、あるいは発症しても重症化しないというのがワクチンの基本的な効能で、感染そのものを防ぐ効果は、本来期待されません。

尤も、この度のMRNAワクチンは大変な優れもので、感染そのものを防ぐ効果も一定期間一定程度期待出来るわけです。

であるにしても、ワクチン接種者が感染して、症状が出ないで済んでしまうことは少なからずあり得るわけで、それゆえに検査の機会にも縁がなくカウントされないことにもなります。

無症状や軽症で済むなら問題ないようにも思われますが、そうではありませんね。

一方でワクチン接種していない人が一定割合いるわけですから、その人たちにうつしてしまうリスクは、当然のことあり得ます。
そしてその人たちが感染すれば、重症化のリスクはずっと高いのですね。

ですから、これだけ新規感染者数が減ったと言っても、実はその中身は分かりません。
今しばらくの間は、やはり基本的な感染対策は継続すべきでしょう。
経済活動の再開を望むなら尚のことです。

いずれにしても、もうほとんどいいところまで抑え込むことが出来たと思います。
もうあと一息です。
がんばりましょう。

寒さに対応する

気温が下がって来ています。
パン種やパン生地の発酵の温度管理にも、多少の影響が出ます。

もちろん、最終的にはドゥコンに入れるので、そこから先は定温で管理できるのですが、先ず、材料の温度が低くなっています。
小麦粉、水、その他、そして機械器具、容器などの温度も影響します。
温めた水も、冷たい容器に入れればそれだけで水温が下がります。
ミキシングの時に使う大きなボウルも、かき混ぜるためのアタッチメントもそれぞれ温度を奪います。

つまり、出来上がったものの温度が目指す温度にならなければいけないので、その時のコンディションによって、一番変えやすい水温でコントロールすることになります。
真夏の頃には、たまに氷まで使って冷やすことに気を使っていましたが、今はやる事が逆になりました。

かと言って、真冬のように寒いわけではありませんから、すごく微妙です。
ちょうど室温に置いても良いくらいなのですが、室内と言っても床から天井まで、また窓際や出入口の近くなど、場所によって温度はずい分違いますから、やはり安定しているドゥコンに入れることになります。

今日のパン焼きでは、今までになく気温が下がって見当が狂い、初発の生地の温度が低くなってしまったので、発酵時間を延ばして調整するという配慮も必要でした。
でも、その読みがピッタリ的中して、パンの出来は上々。
ほっと胸を撫で下ろす一幕でした。

イノシシ、来た!

獣害対策

くくり罠設置個所(動画撮影箇所)
食工房からさほど離れていない、日常的生活エリアです。
中島と高野の圃場全てが視野に入っています。


獣害対策

動画撮影範囲を確認するための日中の画像

ここしばらくの間、イノシシの出没の痕跡が全く見つかりませんでした。
同様に、熊も猿もですが。

で、この前の出没の後、くくり罠を仕掛けてあるのですが、肝心の獲物はやって来なかったわけです。

一昨日、思いついて、さつまいもを掘った時に出たクズ芋を罠のまわりに置いてみました。
そして、少し離れた所にトレイルカメラをセットして監視出来るようにしました。

まず一日目は空振り。

二日目、昨夜から今朝までですが、昨夜遅く23時頃、やって来ました!イノシシが2頭。
多分、番いです。

早速、さつま芋のにおいを嗅ぎつけて近寄って来るのですが、くくり罠に気がついていて、とても慎重です。
しかし、イノシシにとってさつま芋はよほど魅力的らしく、食欲を抑え切れないようです。
トレイルカメラは、その葛藤が伝わって来るような映像を8本も記録していました。

うん、これならイケるかも知れません。
今日また、さつま芋を、置き方をちょっと工夫して配置しました。
何とかして罠を踏ませようというわけです。
早々うまく行くとは思っていませんが、2頭とも捕まえたいですね。

彼らをそのままにしておけば、来春には可愛いウリ坊を5、6頭連れて現れることは間違いないので、何としてもこれを防がなくてはなりません。

獣たちも、もちろん命がけで生きているには違いありませんが、私たちだって同じく命がけです。
だから、これは戦いです。

共生、共存は、出来る局面もあれば出来ない局面もあるのです。
出来ない時は、情け容赦は無用と心得ています。

寒い冬、燃料費高騰!

北半球の今度の冬は寒くなりそうだと言います。
南米チリ沖でラ・ニーニャと呼ばれる海洋現象が発生しているのがその理由だとか。
昨シーズンも同じ理由で、寒くて雪の多い冬でしたから、今度もほぼそうなることは間違いないのでしょう。

そこへ、このところの原油高騰です。
ガソリン、灯油が高値となっているのは、もう皆さますでにご存じの通り。
ガスも電気も、もうすでに続けて値上がりしています。

エネルギーの需給逼迫は、どうやら世界的な問題らしいですね。
中国のエネルギー買い占めも一つの原因だそうですが、他方、EU諸国が急激に再エネに舵を切るエネルギー政策に失敗して、かえって化石エネルギーに頼らざるを得ない状況に陥っていることもあるそうです。

アメリカも似たような状況の中、バイデンさんは国内の原油増産を認めず、OPECから輸入を増やそうとしている有様だとか。
わが日本は、エネルギー全般すべて輸入頼みですから、とても厳しい状況に晒されているのですね。

この傾向は、今度の冬が終わる来年春頃まで続くと予想されていますから、パン屋の経営も厳しいですが、その前に寒くても暖房を我慢して耐えなくてはならないかも知れません。

あぁ、薪ストーブが・・・。
しかし、今住んでいるこの家は、構造的に薪ストーブの設置は困難です。

それにしても、食べるものと燃料くらいは、手元足元で間に合って行くような生活でありたいと思います。
その点、食べるものはまだ少しは自給出来ているとしても、燃料に関しては全く何も間に合っていません。
これを機会に、真剣に模索して見ようと思います。

冬の到来を告げる嵐

強い季節風に乗って、冷たい雨粒が投げ礫のように飛んで来ます。
かと思うと、雲の切れ間から日が差して、飯豊山の方向に虹が見えたり。

そして日が暮れた今は、暗闇の中で断続的な雨音だけが聞こえて来ます。
私たちは、明日のパン焼きに備えて、作業場と母屋の間を行き来しながら、束の間雨風に打たれ空気のにおいに冬を感じ取ります。

獣たちはどうしているでしょう?
明るい家の中で、温かい食事をいただき、乾いた暖かい布団で眠れる幸せを、殊更のように感じる私です。
明日の早朝午前3時の外の様子は如何に?

麦踏み2021

麦ラボ

中島第2圃場 ライ麦 麦踏み前


麦ラボ

踏み残しが無いように、かと言ってすり足は、麦が傷むので禁物です。

麦ラボ

中島第2圃場 ライ麦 麦踏み中


麦ラボ

必要なのは、根気のみ。

今日から麦踏みをしています。

先ずは、もはや適期を過ぎんとしていた中島第2圃場のライ麦、続いて第3圃場のスペルト小麦、合わせて25aほどの面積でした。

所用時間は、約5時間ほど。
前半は2人で、後半は麦踏み体験したいとやって来た方も加えて4人でやりました。

足で踏みながら歩くのですが、もっと能率的なやり方も無いわけではありません。
しかしこの程度の面積なら、多少の時間をかけても、歩くことで圃場をよく見ることになりますので、例えばカラスノエンドウの芽が出たばかりの幼苗を抜き取ったり、生育のバラつきを把握することも出来ますから、それもまたいいのです。

必要なのは、飽きずにやる根気のみです。
私の場合は、性に合っています。
とてもいいです。

今日は、後半曇って来たものの、概ね晴天で最高の気分でした。
適期を逃さず終えられたことへの安堵と満足も。

明日は、一日ずっと雨になるようです。

今年も、食工房のシュトレンをよろしくお願いいたします。

ただ今、シュトレンのご予約を受け付けております。

毎年、ご好評をいただいて来た食工房のシュトレン、基本レシピはずっと変わりません。
昨年から、ベースになるパン生地にスペルト小麦全粒粉を10%配合し、一段とおいしくなっています。

材料費、光熱費、包装資材費などの上昇により、何もかもが値上げの環境なのですが、食工房はあえて値上げせずにがんばります。

ご予約の受け付けは12月15日まで、お品物のお引き渡しと出荷発送は11月下旬からの予定です。
数量は、300個限定です。

皆さまのご愛顧、どうぞよろしくお願いいたします。
詳しくは、<こちら>をご覧ください。

いきなり寒くなるようです

今日すでに気温が下がって来ていますが、明日の朝は霜が降りる寒さになるようです。

麦は、寒さにはよほど強いので大丈夫とは思いますが、昨日一昨日に発芽したばかりのものは、さすがに心配になります。
まあ、多分大丈夫とは思っていますが・・・。

人間の私たちも、この寒さに対応して重ね着しています。
暖房機のテストもしました。

ご近所の用意周到な方は、早くも除雪機の点検をしていました。
そうなんですね。雪の季節も、もうそんなに遠くは無いってことを思い出してしまいました。

もう以前から申し上げていますが、寒さに向かうこの季節が好きです。
まだもう少し先ですが、時雨降る夜の静けさ、合間にやって来る小春日和の和み、物思う季節でもありますね。

しっかり働いてゆっくり休んで、一歩一歩進みます。
歳を取るのも、またいいものだと思えるようになった私です。

パンセット専用限定品

食工房

南部小麦の精粉を使って焼いたミニサイズ食パン
パンセット専用限定品です。


食工房

南部小麦 ミニサイズ食パン


食工房

百姓4年生進級記念サプライズパンセット
6点詰め合わせ 2,000円

今年初めてまとまった量を収穫することが出来た南部小麦を、佐藤製麺所さんで小麦麺に加工してもらいましたが、その時に一緒にお願いした小麦精粉を使って食パンを焼いてうまく行きましたので、小麦粉がある分だけ、パンセット専用限定品として焼くことにしました。

このパンセットは、百姓4年生進級を皆さまにも喜んでいただこうと企画したものです。
すでにご案内している通り、限定50セットです。

早くもご注文が入り始めていますので、召し上がって見たい方は、お見逃しなくお早めにご連絡ください。
オンラインストアでも、販売開始しています。
どうぞよろしくお願いいたします。

麦の芽、出揃う

麦ラボ

最後に種まきしたところも発芽しました。
ライ小麦1、デュラム小麦2、デュラム小麦3、ライ小麦2を場所割りして播いています。


麦ラボ

中島第4圃場 南部小麦 播種後10日経過

先日までに播種完了していた各種麦すべての発芽を確認しました。
先に播かれてすでに成長を開始しているライ麦とスペルト小麦は、もうすぐ麦踏みの段階です。

つい先日播いたライ小麦やデュラム小麦は、糸のように細い芽の先端がやっと土の上に顔を出したところです。
とにかくこれで発芽不良が無いことを確認出来ましたから、もう一段安心が大きくなった感じです。

自然相手の仕事ですから、何度繰り返しても毎回緊張します。
その代わり、一段階、一段階、進むごとに達成感や満足感そして安心感を味わうことが出来ます。
それがいいのですね。

一方、昨年の努力は、今、パン焼きの現場で報われています。
ライ麦全粒粉やスペルト小麦全粒粉、またデュラム小麦セモリナ粉や南部小麦の精粉などを計量する時のうれしい気持ちは、ちょっと説明する言葉が見つからないほどです。

明日は、いつもの定番品目の他に、テスト品目を2種類予定しています。
うまく行けば、試食していただこうと思っています。

皆さまのご来店をお待ちしております。