やはり影響が・・・

昨日と今日、ご来店のお客さまは合わせてお三方のみでした。

コロナウィルスの感染拡大が止まらないことの影響が、根底にあるのだと思っています。
加えて一昨日の熊出没騒ぎのニュースが、昨日の朝刊に報道されたことの影響も大きかったと思っています。

私も、一昨日のブログ記事に、詳細にご報告しましたし。
ま、それはそれで仕方ないことです。
こんな重大な事件を、黙っているわけには行きませんから。

そして、こうして影響を被る場面もあるのですから、取り逃がしたなどという不手際は無しにしていただきたかった!
現場から20mも離れていないところに、一人暮らしのおばあちゃんもいると言うのに、どんなに心細いことかと案じています。

関係者の中に、殺処分に強硬に異を唱える方がいるらしいと、伝わって来ています。
また、動物愛護団体からの強硬な申し入れも、毎回のようにあると言います。

今、山間で人と獣たちの間に起こっていることへの理解が一向に進まないのを目の当たりにして、獣たちとの戦いよりもむしろ人との戦いの方がさらに困難だと、思案に暮れる私です。

自然との付き合い方、その感性を急速に失いつつある人類の行く末がどうなるのか、私には見えるような気がしています。

雪の上の足跡を見て分かること

今日は、暖かい一日でした。
空模様も、スッキリ晴れるわけではないにしても、雨も雪も降らず時折日も差すと言うお天気、すでに昨夜からそうでしたから、獣たちは動きやすかったと思います。

今日の日中、周辺のパトロールをしました。
雪の上に残っている足跡を確認するのが主な作業です。

古いものから今日たった今付けられたものまで、実にたくさんの足跡が見られます。
獣の種類も、猪、猿、カモシカ、タヌキ、キツネ、野ウサギなどなど、昨日の熊の足跡も確認しました。

猪の場合は、掘り跡も残っていて、それはもう凄まじいものです。
そして足跡や掘り跡だけでなく、食い散らかしや糞も散らばっています。(特に猿が酷い)

それらを見て、まず第一印象は、こんなに沢山いるんだ!ということです。
人口の少ない山間の小集落では、ネズミなどの小動物を除いてもなお、獣の数の方がはるかに多いのは間違いありません。

実は、昨日の夜、車に乗ってパトロールに出たのですが、至るところでタヌキを目撃しています。
本当に、いくらでもいるんだな・・・と言う感じです。

しかし、思い出す限り、以前はこれほどではありませんでした。
むしろ、見かけることは珍しいことでしたし、足跡もたまに見つかる程度でした。
ここ数年で、それが急増しています。

うーん・・・、何と言ったら良いのか、人間ももうちょっとがんばらないと、そのうち追い出されてしまいます。
彼らとの共存は、出来る場面もあればどうしたって相容れない場面もあって、一筋縄では括れません。

山の中で暮らすには、もはや軟な感性では堪えられません。
きっぱりと、闘う意思が必要だと思っている私です。

真冬の熊騒ぎ

あろうことか、真冬の今頃、熊出没の騒ぎです。

場所は、我が集落の中心、集会所のある小高い丘の上の柿の木でした。
最初に見つけたのは集落内の住人の男性で、散歩をしてたところ柿の木に上って柿を食べているところを目撃、すぐに役場に通報したため、獣害対策担当者を含む関係者2名、猟友会、地域の駐在所の巡査、喜多方市警察署の警察官など10名余が駆けつけて大騒ぎとなりました。

熊は、昨年親離れしたばかりの子熊と言うか若い熊で、足跡を見ることが出来ましたが、15cmくらいでしたから、それほど大きな個体ではなかったようです。(私は、姿は見ていません。)

その熊は、木の上で柿の実を食べながら下りてくる様子はなく、花火を鳴らして脅しても動じる様子もなかったようです。
大方4時間近くも経ってから、やっと木から下りて付近の藪の中に姿を消した切り行方不明となりました。
と言うか、付近に潜んでいることは間違いないようです。

その後、柿の木を伐採することになったと言うので、区長と私ともう一人役員をしている方も一緒に立ち合いに行きました。
そして、残っていた柿の実をすべて拾い集めてゴミ袋に回収しました。
否、それしか他に出来なかったのです。

住民には、「危険だから、家から出ないでください!」と広報車を出して注意喚起しているのですから、先ずは危険除去の意味からも、捕獲か駆除が先だと思うのですが、第一に民家の近くなので発砲禁止であること、そもそも熊を殺さないで済ませようとの考えも根強くあるようで、餌になる柿の木を取り除くという何とも消極的な方法になってしまうのですね。

昨年夏の頃からの熊の出没の度に、情報収集し足跡や痕跡を辿って来ましたが、親から離れた子熊がいるらしい事は、私たちには分かっていました。
そして、集会所のある丘の上のどこかに冬眠場所を構えるかも知れないと危惧してもいました。
実際今日の熊がどこから来たかは定かではありませんが、足跡の方向からしてその線は十分あり得ると思っています。

冬眠前に十分食溜めが出来なかったのでしょうね。
良い餌場は大きくて強い熊に占有されてしまい、若い熊は冬眠に堪える分だけあり付けなかったのだと思います。
つまり、熊の数が増え過ぎているのです。

そして今日のこの熊は、この春以降もこの集落の中か周辺から離れることはないでしょう。
畑や人家の周りに出没しては餌を漁るに違いありません。

否、そのように育ったと言うか、適応したのですね。
今日の顛末で分かることは、当の熊は、ちっとも人を恐れてなんかいないということです。

大きな音のする花火を何十発も鳴らされましたが、痛くも痒くもなかったはずで、もちろん命に危険を感ずることもなかったのですから、こちらとしては、今度から花火で追い払うことは出来なくなったことはもちろん、下手をすれば積極的に襲って来る可能性も承知しておかなくてはなりません。

こんな対応の仕方が良いわけはありません。
何かが間違っている、ボタンを掛け違えている、釈然としない思いの私です。
そして早くも、熊警戒の日々の始まりです。

寒さの中、ご来店感謝の一日

本日は、久しぶりの明るい晴天に恵まれました。

しかし冷え込みはとても厳しく、朝は何もかもが凍り付いていました。
次亜塩素酸水のスプレーボトルも凍って、液が出せなくなりました。
アルコールの方は、凍ることはないわけですが、思いっきり冷たかったですね。

日中も明るい日差しがあるのに、空気はピンと冷たく、日陰の氷はずっと融けることはありませんでした。

そんな寒さの中、三々五々、ご来店のお客さまがお見えになりました。
寒くはあっても、やはり明るい日差しに誘われる気分と言うのはあるもののようですね。
それでも、皆さまのご来店には、改めて心より感謝申し上げます。

今日はパンの出来もとても良かったので、まだしも皆さまのご足労に報いることは出来たかな・・・と思っています。

明日は、スコーン焼きの日です。
何だかんだ言っても、スコーンは食工房の一番人気商品なのです。

自店の販売分、通販出荷分の他、生協2店舗を含む喜多方市内、会津若松市内、会津坂下町の計8ヶ所の店舗さん納品分も用意しなくてはなりません。

毎週毎週、それだけ沢山の方に召し上がっていただいているわけですから、しっかり気合を入れて作業に臨みます。
スコーン焼きは、タイミングとスピードが何より大切、気力、体力ともに充実していないと出来ません。

さて、今夜も早めに休んで、明日に備えることといたします。

感染対策を徹底しています

麦ラボ

中島第2圃場と第3圃場 ( 2021.01.20 )
1メートル近い積雪の下になっています。

コロナ禍の終息はまだまだ遠い先の話、当面私たちに課せられているのは、感染対策をより徹底することです。

食工房も、不特定多数の方が出入りする店舗として、店が感染の中継地とならないよう、対策を徹底しています。
入り口での検温は実施していませんが、それ以外出来ることは全てやっていると思います。

検温を実施しないのは、マスクをすることや手指の消毒をすることの方がまず第一だと考えているからです。
発熱の自覚がある方は、そもそもご来店いただかないことを呼びかけています。

一方で、自分たちの感染対策も徹底しなくてはなりません。
何しろ、自分が感染してしまったらお話にも何にもなりませんから。
ちょっと神経質だと思われてもいいくらいの考えで臨んでいます。

しかし、変異種が市中に放たれてしまったかも知れないと言われる中、営業を続けながらどこまで防御出来るのか不安が無いのかと言われば、多少の不安はあるとお答えするしかありません。

状況次第で、休業の判断を迫られる場面もあるかも知れません。
決して楽観はしていません。

それでも、当面は最大限対策しながら、皆さまのご来店をお待ちすることといたします。

明日も、おいしいパンが沢山焼けますので、ご来店よろしくお願いいたします。

早々に麦が無くなりそうです

昨年7月に収穫したライ麦とスペルト小麦ですが、食工房畑の麦のパンが大変好評で、麦の在庫がどんどん減っています。

もう早や先が見えて来た状況で、ライ麦は来月中にも底を突きそうです。
スペルト小麦も、その後を追うように底を突くと思います。

今、ここならと思う業者さんに問い合わせをしていますが、家のライ麦と同等の品質と言うか、風味を維持出来るかどうか、まずはサンプルを購入してからの話になります。

一方、家の麦たちは、深い積雪の下で眠っています。
今年の収穫が待ち遠しい気持ちですが、イノシシもウロウロしていますので、対策もしっかり考えて置かなくてはなりません。

麦畑から食卓までの道のりの遠さを、身に染みて感じています。
皆さまにもその幾分をお伝えすることも、食工房の大切な役割だと自覚しています。

PCメンテも仕事の内

商売をしていると、どうしたってパソコン(以下PCと表記)のお世話になります。
スマホやタブレットでどこまで出来るのか知りませんが(使わないと言うか、持っていない)、経理、広報の編集、ブログやホームページの管理、商品ラベルの作成などなど、PCが無ければもはや仕事になりません。
そして、そのPCのメンテナンスも、そこそこ自分で出来ないことには、何かある度に仕事が止まってしまうことになります。

突然インターネットに繋がらなくなったり、メールの送受信が出来なくなったり、プリンターが動かなくなったり、保存してあるはずのデータにアクセス出来なくなったり、まあ上げればキリのない数のトラブルが年中発生します。
PCを使っていれば、それはもう宿命みたいなものです。

しかしそんなトラブルの原因の大半は、単純な操作ミスや設定ミス、あるいはもっと単純にケーブル端子の接触不良だったりします。
もちろんウイルスに感染することによるファイルやプログラムの破壊と言うこともありますが、それでも長い間には、本当に機械そのものの寿命が原因と言うこともあります。

実はここしばらく前から、仕事で使用しているメインPC(DELL Vostro420 2009年3月購入)が不安定な挙動をすることが多くなっていました。
今までの経験から、記憶装置のハードディスクの寿命が近づいているのではないかと察しを付けていました。

OSなどシステムデータが入っているSSD(512GB 2014年9月に換装)がすでに6年以上経過していること、作成データが入っているハードディスク(1TB×2台でミラーリングを構成 2015年5月に換装)も寿命が来ている可能性があることから、これらを一挙に交換しました。

システムディスクのSSDは、クローン作製出来る道具を持っていましたので、それを使って30分ほどで換装完了でした。
容量も、後々のことを考えて2倍の1TBにして置きました。

一方、データディスクは、中のデータを全て一旦システムデータが入っているCディスクに戻した後、マウント解除して2台とも交換しました。
そして、別のもう一台あった1TBのハードディスクも合わせて1TB×3台をマウントし、双方向ミラーの記憶域スペースを作成しました。
詳しいことは、うまく説明できませんので省きますが、今までよりはずっと自由度が大きくてデータの保護も確実な状態になりました。

その後、その記憶域スペースをデータの保存場所に指定してデータの移動を実行。
めでたく完了したのは良かったのですが、いくつかのアプリケーションが開かなくなっていました。

そのアプリケーションが起動する時に読み込まれるデータが、置き場所が変わっていたため読み込むことが出来ず、起動出来ない状態になったようです。
そこで、ネット上で解決法を検索し、設定を直したところ、うまく動作するようになりました。

何だかんだで、都合2日にわたる作業になりましたが、無事終了。
不安定な挙動も見られなくなり、快適に仕事出来るようになりました。

こんなことも、本来業務の合間か深夜にしています。
だから忙しい!
でも面白い!

イノシシがうろついている

今、あたりは一面の雪野原、毎日のように獣の新たな足跡が確認出来ます。
冬が狩猟のシーズンだと言うことがよく分かります。

野ウサギ、キツネ、タヌキ、カモシカそしてイノシシ、観察し慣れて来ると、獣の種類や大きさはもちろん、どっちに向かってどのくらいの速さで歩いて行ったか、スムーズに苦労しないで歩いたかあるいは難儀をしたか、いろいろなことが分かります。

つい先日は、イノシシが刈り残した水田の稲穂を掘り起こして喰っているところを目撃しました。
その距離約60mほど、よほど腹が減っていたと見え、夢中で雪の中に頭を突っ込んでいるので、しばらくの間こちらの視線に気が付かない様子でした。

やがてこちらの姿に気がついて、慌てて逃げ戻ろうと動き始めたその姿を見て、それがとても大きな体格の猪だと言うことが分かりました。
否、一体何を喰ってあそこまで大きくなったのか・・・。
一頭だけで単独行動していることから雄の個体だろうと推測されます。

しかし、雪が消えて歩きやすくなったら、このあたりは好き放題に荒らされることは、もう間違いありません。
今から、どうやって防ぐかを考えなくてはなりません。

そして忘れちゃいけません!クマもいるのでした。
何の武器も持たずに、こんな強者たちと渡り合うなんて、とても出来ることじゃありません。
そしてまた、わなを仕掛けて捕獲などとそんな悠長な対応では、農作物への被害が防げないどころか、命も危ないということです。

でも、そんなことを理解してもらうことは難しいでしょうね。
動物愛護を語る人たちに、この場所でしばらく生活しながら、クマやイノシシに至近距離で向かい合って見てもらいたいものだと思う私です。

パンの出来が良くてホッとしています

今日は、今週二度目のパン焼きでした。

酵母の具合は大変良好で、パンの出来は悪くないはずと分かってはいましたが、実際に焼き上がるまでは油断は出来ないのですね。
これだけ経験を積んでも、それでもまだ不測の事態が発生する可能性が残っているかも知れないのが、天然酵母の奥の深さです。

今日も、生地の発酵が進んで行く様子を確かめ確かめ、それに合わせて焼き上げまでの工程を踏んで行きました。
食パン、ロールパン、堅焼き黒パン、あんぱん、カネリプッラ、またそれ以外のパンなどなど、すべて工程が異なりますから、面白いと言えば面白い、しかし気を抜いている余裕はありません。

ですから、パンの出来が良かった時の安堵の気持ちと同時にやって来る疲労感で、終わった後は少し横にならないと、あとの片づけ作業に取りかかれません。

今はもう、全てが終わった安心感で、あとはお風呂に入って寝るだけです。

一年前の今ごろ

日本で初めて、今回の新型コロナウイルスの感染者が確認されてから、今日で一年になるそうです。
早や一年にもなるのか、否、まだ一年しか経っていないのか・・・、両方の思いが私にはあります。

一年前の今ごろ、中国で何やら新型の感染症が広がっていて、日本でも感染の拡大が起こるかも知れないと言われ始めました。
私は、漠然とした不安や緊張感はありましたが、具体的に何をすべきか、そこまでの考えは明確ではありませんでした。

しかし、わずか一か月後には、アルコール消毒液が買えなくなっていました。
マスクも然り。
正直申し上げて、いささか油断していたなと焦ったことを、今思い出しています。

あの頃、一年後の世界がこんな様相を呈しているなど想像も出来ませんでした。
しかし今、それは本当に現実なのです。

この先一年後に世界やわが日本がどうなっているのか、否、半年先でも、どうなっているのか、想像が付かないのは私だけではないと思います。

周りを見渡すと、マスクや手指の消毒などがある程度は習慣化していて良い事だと思う一方、いわゆる慣れであまり気にしなくなって来ている場面も多くあり、これでは先が思いやられるとため息が出ることも少なくありません。

何より、もっともっと感染症について、また化学について勉強して欲しいと思うことが多いです。
特にメディアの方々には。

まだまだ当分先まで、何をする時もコロナのことを気にしながらになることは止むを得ません。