パン焼きの朝は、時々いいことがあります。
早起きは三文の得と言いますが、それ以上の価値があるのは今朝みたいな情景に出遭うことです。
そして、家の庭からこの景色を眺められるというのも、また何とも贅沢な話です。
この地の利を、ありがたいと思わずにはいられません。
いいものを見させてもらったおかげでしょうか、パンの出来もいつも以上に良かったのですね。
午後には曇って、その後雨も降り出し、今朝たまたま快晴だったことが奇跡のように思える一日になりました。
昨年のブログを見て驚く
昨年の今頃のブログを見ています。
それによると、2023年の今頃、「麦畑は深さ40cmの積雪に覆われている。」とあります。
今年は、どこを見回しても雪に覆われてなんかいません。
全くこの違いに驚くばかりです。
この調子では、夏に向かってどんなお天気になるのか、想像も付きません。
クマも冬眠せずに歩き回っているようですし。
春を迎える準備は、2ヶ月近く早まるのではないかと思っています。
いやはや、何だか落ち着かなくなって来たこの頃です。
さて、明日はまたパン焼きです。
道の駅あいづさんに今週2度目の納品もあります。
今週末は3連休になりますので、山都にもお出でくださる方がいるかも知れません。
道路はもうすっかり雪が無くなっていますので、雪道が不安な方もご心配には及びません。
ご来店お待ちしております。
自家産の麦、順調に減っています
自前の圃場で作付け収穫したライ麦、スペルト小麦、南部小麦などがどんどんパンや焼き菓子に使われて、順調に減っています。
一年間使う分を確保したはずですが、残量が減って来ると、これで本当に間に合うのかな・・・と不安になります。
まあ、暖かくなって来るとパンの需要が減りますから、少しペースが落ちて逆に今年の収穫が間に合うと言うことになるのでしょうね。
ただライ麦に関しては、パン用を確保したいために「ライ麦ごはんの素」に加工する分がこの先ほぼありません。
ちょっと残念です。
昨年の作付けでライ麦の圃場を増やしていますので、今年の夏順調に収穫出来ればそこそこ増産となって余裕が出ると思います。
しかし、まだまだ圃場を広げないと、全量自給には届きません。
と言うか、完璧に自給体制にするのは難しい面もありますので、可能な範囲でということになりますが、それでもあとまだ20~30%は増やしたいところです。
やっとのことで農地の登記も終わって、晴れて自作農となりましたので、ますます張り切って行きたいと思います。
という所で、明日は、定休日明けのパン焼きの日です。
今回、「道の駅あいづ」さんからのご注文が、食工房のキャパシティーを超えましたので、一部を土曜日に振り分けて2回納品ということになりました。
毎週パンフェスに出店しているような状況で、食工房的にはお祭り騒ぎです。
あとでどっと疲れが出ないよう、ペース配分に気を付けたいと思います。
皆さまには、「道の駅あいづ」さんへ、また山都町の食工房本店にもお運びくださいますよう、よろしくお願いいたします。
カリーマサラ再販
昨年末に売り切れたまま、製造に取りかかることが出来なかったカリーマサラを、やっと今日、調合することが出来ました。
今夜一晩寝かせて、明日袋詰めして再販の見通しです。
カリーマサラは、食工房の隠れたヒット商品とも言えるもので、少しずついつの間にか無くなっている・・・、そんな存在です。
レシピは、毎回ちょっとずつ変化していて、前回はミカンの皮(陳皮)の粉末を入れましたが、今回は柚子の皮の粉末とミカンの皮の粉末を適量ずつミックスして入れました。
カレーの香りは柑橘系の香りと相性が良いので、柚子の香りはきっと良いアクセントになるでしょう。
調合されている量自体は、全体量からすれば微々たるものですが、それでもちょっとした違いにお気づきになるかも知れません。
なお、価格は原材料の異常なまでの高騰により、少し値上げになります。
最終的にいくらにするか未だ決めかねていますので、明日商品が完成してから発表いたします。
で、明日と明後日は定休日と言うわけで、店はお休みですので、カリーマサラの売り出しも定休日明けの木曜日になります。
ちょうど雪が降り出して、そこそこの積雪になりそうです。
お休みで良かったかも知れません。
このまま残雪の無い春に・・・?
今日また少し寒くなっていますが、それにしたって平均気温が高い中での話ですから、大したことはありません。
麦畑も周りの山も、どこを見回しても、雪は日の当たらない所などの限られた場所に点々と残っているくらいです。
どうやらこのまま残雪の無い春がやって来そうです。
例年の2月頃と言えば、どこもかしこも根雪に覆われて一面の銀世界、3月のお彼岸を過ぎてもあちこちにたっぷりと残雪があって、春を待ちかねた人が圃場の残雪の上に灰や燻炭を撒いて雪融けを促す風景も見られるのです。
今年はそのような事をするまでもなく、もう日当たりの良い場所では草が芽吹き緑が差して来ています。
農作業の計画も、どのくらいになるでしょう?思いっ切り前倒しで臨まないと間に合わなくなるかも知れません。
毎年毎年、こんなことは今までなかったと言う気候の変化に出遭っています。
どう対応したら良いか、うんと頭を使わなければなりませんね。
そうやって鍛えられて、賢く強くなれるってことでしょうか。
ま、がんばります。
もちろん、明日のパン焼きも。
この頃、自分の麦を使う割合が多くなってきたことに、何とも言えない喜びを嚙みしめながら仕事をしています。
明日も、おいしいパンが焼けると思います。
明日から2月
一年のうちでも最も寒いのが今頃です。
しかし、暖冬と言われるこの冬、今日は風もなく日差しの明るい暖かな一日でした。
午後のひと時、表に椅子を出して座り日向ぼっこを楽しむことが出来ました。
明日から2月ですが、この後本当に早い春がやって来るかも知れませんね。
上の娘の言うことには、植物たちの緊張感がいつもの冬と違ってずっと緩いのだそうで、春が早いのは間違いないようです。
獣たちの活動も活発になるでしょう。
そう言えば今日、近くの林でキツツキのドラミングが聴こえていました。
やっぱり春が近いのですね。
ま、再び寒い日があるにしても、平均すればどんどん暖かくなって行くのでしょう。
それならそれで、こちらもそのような対応をして行けば良いので、今日は外を見回りながら外作業の段取りを考えていました。
実際、体の方もスイッチが入ったのでしょうか、いろいろ動きたくなっているのですね。
さて、そのような気分で、明日はまた定休日明けのパン焼きです。
明日は、仕込み量が最近では最大量になります。
「道の駅あいづ」さんのご注文が効いています。
不備の無いよう、しっかり気合を入れて臨みます。
そして、皆さまのご来店をお待ちしております。
トレイルカメラ設置
冬の間、雪に埋もれてしまうこととチェックしに行けないなどの理由で、引き揚げて来ていたトレイルカメラですが、この冬は雪が少なく早くもクマが歩き回っているかも知れない状況の下、トレイルカメラの設置を再開しました。
今日は、これまで設置したことの無い集落の外れの耕作放棄地が広がる場所に1台設置しました。
残雪の上に獣の足跡が幾つも重なるように見られる、出没の可能性が濃厚な場所です。
先日、この場所で熊のものと思しき足跡を発見しています。
ひよっとすると、すぐにもクマの姿が撮影されるかも知れません。
ここは、人や車も通る農道ですが、獣たちも何の遠慮もなく日常的に利用しているようです。
ほとんど人の来ることの無い冬の間は、なおさらでしょう。
何が映るか、楽しみと言えば楽しみです。
さて、明日と明後日は、食工房は定休日です。
店はお休みですので、お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。
地味に進化し続けています
食工房の仕事の話です。
今日は、ナッツクッキーの仕込みをしていました。
ナッツクッキーは、前の日に棒状に成形した生地を冷凍庫に入れて一晩凍らせて置き、翌日それを薄く小口切りして天板に並べて焼きます。
アイスボックスと言うやり方です。
その生地の中身ですが、小麦粉とバターと砂糖と砕いたナッツと油、そしてスパイス、それに水を加えて捏ねます。
小麦粉と言っても単純に一種類ではありません。
薄力粉とライ小麦全粒粉を使っています。
今日は薄力粉の部分の1/2をスペルト小麦の粉にしました。
20周年記念のビスケットを焼く時に使った粉ですが、これがとても風味が良く食感も良かったので、ナッツクッキーにもミックスして見ました。
明日、焼けばきっと分かるはずですが、風味と食感がまた一段良くなっているのじゃないかな・・・と期待しています。
日本の国内で、焼き菓子用にライ小麦やスペルト小麦の粉を使うという例は、およそ見たことも聞いたこともありませんから、恐らく食工房が本邦唯一かと思われます。
食工房では、これからますます自家産の麦が活躍する場面が多くなるはずです。
見た目は変わらなくても、中身は地味に進化し続ける食工房のパンと焼き菓子。
どうぞご期待ください。
かぼちゃあんぱん終了
いつもご好評をいただいているかぼちゃあんぱん、今シーズンも沢山つくりました。
おかげさまで、保存していたかぼちゃもなくなりましたので、今ある加工済みのかぼちゃあんが無くなりしだい、かぼちゃあんぱんの製造を終了します。
来週のパン焼きで最後になると思います。
通販サイトの在庫も、間もなく売り切れとしますので、ご注文したい方は今のうちに。
なお、あんぱんに関しては、昨年小豆が不作でに入荷が無く、小豆のあんパンは再開出来ません。
菓子パン系の品目がカネリプッラだけになってしまいますので、ぼうしパンを復活させようかどうか今検討中です。
そして「収穫の恵みパンセット」ですが、こちらも自前の圃場で収穫した南部小麦の粉を使い切る見通しになりましたので、間もなく終了となります。
いずれも予告なく売り切れ終了となりますので、予めご了承ください。
以上、よろしくお願いいたします。
道の駅あいづ、パンの販売
先週もお知らせしましたが、湯川村にある「道の駅あいづ」さんで、食工房のパンの販売をしていただいています。
期間限定の試験的な企画ということで、お客さまの反応を見ながら2月中週一回のペースで納品となる予定です。
山都の店までお出でになるのはなかなか大変なこともあるかと思いますので、そんな時はどうぞ「道の駅あいづ」にお越しください。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、明日はまたパン焼きの日です。
寒さも少しやわらいで、曇りながら降雪はない模様です。
山都までご来店いただけるのであれば、もちろん大歓迎です。
皆さまのお越しをお待ちしております。