シュトレンのご予約お待ちしています

この季節になると、当ブログの中の「シュトレンを子どもに食べさせても大丈夫か、との疑問」という記事へのアクセスが急増します。
相変わらず、シュトレンは子どもの食べるものではないという記事もあり、そうじゃないんだけどなぁ・・・と歯がゆい思いをしている私です。

私の記事を読んでいただければお分かりになると思いますが、シュトレンは大人だけの食べ物なんかではなく、小さいお子さまも含めてご家族皆で楽しめるお菓子です。<参照1> <参照2>
そしてこれは、新鮮な野菜や果物が少ないヨーロッパの冬の季節に、ドライフルーツやナッツなどから栄養を補給出来る滋養食としての意味も大きいのです。
シュトレンは、専らクリスマスのお菓子だという思われていますが、昔は冬の間中ずっと食べられたという話も残っています。

食工房は、そうしたシュトレンの本来のプロフィールを損なわないよう気遣いながらレシピを練りました。
2005年の年末から始まった食工房のシュトレンづくりは、今年で17回目にもなります。
基本レシピは以来ずっと変わっていません。

今も多くの皆さまから、変わらぬご支持をいただいていますが、それでも毎年、何か一つでも新たなパフォーマンスを加えることを自らに課しています。
昨年からは、生地にスペルト小麦を配合したことで、いっそう味わい豊かになりました。

今年も、どうぞ食工房のシュトレンをご賞味ください。

皆さまのご注文ご予約、お待ちしています。

明日はスコーン焼きを

本日はパン焼き、明日はスコーンとマフィンを焼きます。
明日は、スコーンの焼き立てを簡易包装でお求めいただけます。
お買い得です。

ご注目いただきたいのは、食工房の麦畑で収穫した南部小麦の粉を使用して焼いたプレミアムスコーンです。
限定数ですが、通常品と同価格で販売しています。

大きな違いはありませんが、それでも微妙に甘みが濃厚ですし、食感はサクサク感があります。
ぜひ味わっていただきたいです。

もちろん、本日焼きのパンもあります。
一日経過程度では、焼き立てに近い食感を維持しています。

明日も、皆さまのご来店をおまちしております。
ワインケーキの試食もございます。

明日のご来店、お待ちしております

明日は文化の日で祝日となっております。
お仕事がお休みの方も多いと思います。

お天気は、曇りがちながら晴れ間も見えそうです。
お出かけも、苦にならないと思います。

紅葉も場所によっては終わりに近づいているところもありますが、このあたりの山間ではちょうど見頃かなと思います。

山都は、おいしい蕎麦屋さんが沢山あり、この季節は新そばが食べられます。
もし、この方面にお出かけでしたら、どうぞ食工房にもお立ち寄りください。

明日のパン焼きは、お昼前頃から順次焼き上がります。
堅焼き黒パンなどハード系は、午後1時半過ぎ頃に、あんぱんとカネリプッラ(シナモンロール)もその前後に焼き上がります。
焼き菓子類も取り揃えて、皆さまのご来店をお待ちしております。

それからもう一つ、ワインケーキの試食を召し上がっていただきます。
※ワインケーキの記事 <参照1><参照2>

どうぞよろしくお願いいたします。
★食工房は<こちら>

狩猟も大切

うちの麦畑の電気柵はまだまだ当分先まで撤去しませんが、回りでは次々と撤去が進んでいます。

中にはポール(支柱)だけ残す人もいます。
これでだけもイノシシは警戒するという話もあります。
しかし、いずれそれもバレるでしょうし、無防備の領域にはいずれ侵入は免れません。

で、一方、11月半ばからは狩猟が解禁され猟期に入ります。
イノシシなんか食べておいしいのですから、どんどん獲ればいいのですが、この頃は狩猟をする人も少なく、また残念なことに多くの人の狩猟に対するイメージは決して良いものではありません。

本当は、冬場の猟期に狩猟による圧力をかけ、春から秋までは電気柵やその他の対策で回して行けば、ほぼ理想的な野生動物との関係が維持出来るのではないかと、私は思っているのですね。

狩猟免許を、出来ることなら取りたいのですが、なかなかハードルが高いし、今からというのでは私はもう年を取り過ぎました。
それに忙し過ぎる毎日ですから。

でも、監視カメラやパトロールで獣たちの動きを探ったり、狩猟をする方と情報交換したりして、ここの場所の獣たちとの距離を推し量っています。

そうした中でいつも実感することは、狩猟者が最も深く獣たちのことを理解しているということです。
私も、その心得だけは持っていたいと常々思っています。

獣たちの動きを考察してみました

このところまたしばらくの間、獣たちの出没が遠のいています。
出るのはタヌキくらいで、彼らはだいたいいつもいるし、出会っても危険と言うこともありませんので、警戒の対象からは外れています。
ただし、圃場への侵入は許しませんが。

で、警戒対象の筆頭はまずクマです。
次がイノシシ、そしてサル、カモシカと続きます。

当集落でのこの4者の出没に関して、ここ数年間で注目に値する変化が起こっています。

一昨年は、人家の至近距離にクマが出没していました。
サルも人家のすぐ近くまでやって来て、トウモロコシが盗まれたりする被害がありました。

それが昨年は、周辺の藪の刈り払いや立木の伐採などを行ったのが良かったのでしょう、クマは人家には近寄らなくなりました。
代わって田畑にイノシシが侵入して来て、農作物に被害が出ました。

そして電気柵を設置し、周辺の藪の刈り払いをさらに徹底した今年は、クマは遠巻きに数回通り過ぎたのを確認したのみ。
イノシシは、先日一度出没した後は途絶えています。
近隣には度々やって来ているようですが。
サルも時々やって来るのですが、頻度が格段に下がりました。

その原因について思い当たるのは、まず周辺の藪の刈り払いや立木の伐採をしたことです。
次に電気柵です。
尤も、電気柵に関してはそれ自体の効果ももちろんありますが、電気柵の維持管理のために頻繁に草刈をする、毎日点検のために線路沿いに歩くなどの人の行為が、何より獣たちを警戒させていることは間違いありません。

こんな風に、そこに居住している人間たちが、日常的に何らかの対応をし続けることが、結果的に獣たちを遠ざけることは確かのようです。

つまり、獣たちに侵入されては困る領域をはっきり見定めて、その境界内に常に関わり続ける姿勢を持つ、つまり縄張り宣言ですが、これを獣たちに対して絶やすことなく主張することが肝要というわけです。

これをほぼ一時の油断も無く続けなくてはならないのは、なかなか骨の折れることですが、自然の豊かな場所に暮らす以上、心得ておかなくてはならない掟なのだろうと思っている私です。

おいしいは、畑から始まる

私たち日本人は、お米のおいしさにはうるさいのですね。
一頃、そして今でも、コシヒカリは断トツの人気銘柄です。
新米の味わいにこだわる傾向も、しっかり根付いています。

一方、パンに関して小麦の品種や銘柄にこだわることがあるだろうかと思った時、さっぱりそうした情報に触れることはありません。
製粉会社でも、小麦の品種を明確にすることなどほとんどありませんし。

ま、それは置いて。

食工房では、自前の圃場でライ麦やスペルト小麦などを収穫して、パンの原材料として使用しています。

で、今年のライ麦とスペルト小麦の作柄が大変良好で、その恩恵がパンの風味にはっきり現れているのですね。
特に配合割合の高い、プンパニッケル、スペルト小麦丸、堅焼き黒パンなどで、それを感じます。
穀物のおいしさと満足感が今までとは違う感じがしています。

毎日の食事でそれを感じながら思うことは、おいしいパンを焼くには良い粉が必要、良い粉を挽くには麦の出来が良くなくては、そのためには畑の土を肥やさなくては・・・なのですね。

つまり、おいしいは、畑から始まる!ってことです。
食工房の自前ではありませんが、小豆も大麦もエゴマもすべてその例に漏れません。

今回は、おいしいかぼちゃをいただきましたので、今度出来るかぼちゃあんぱんもやっぱり畑から始まっているおいしいなんですね。

それから今日は、例の少年たちが播いた小麦がいい具合に育って、少年たちに教えながら麦踏みをやりました。

二週間前に種を播いて、何も無かったところにちゃんと麦が育っているのですから、彼らのそのうれしさや驚きは、はたで見ていても分かります。

来年夏には、必ずや収穫の成功体験に導いてやりたいと思う私です。
そして、畑ってすごいな、いいな、と思う気持ちが芽生え育ってくれることを願っています。

本当は、おいしいは、そんな子どもたちが育つところから始まるのかも知れません。

麦ラボ

弟君は、両足で2列踏みに挑戦


麦ラボ

お兄ちゃんは、確実に踏み残しが無いよう1列ずつ踏んでいます。


麦ラボ

終わった後の達成感と自信が見えるようですね。

かぼちゃあんぱん、代打で再開

今年は例の豪雨災害で、自家産のかぼちゃが全滅してしまいました、
残念ながら、かぼちゃあんぱんは製造休止とお知らせしていました。

これまで、かぼちゃあんぱんのあんに使うかぼちゃは、自家産にこだわって来たからです。
家のかぼちゃが全滅した事を知っている、近所の小豆を作ってくれているおばあちゃんが、かぼちゃがいっぱい出来て余っているんだけど使わねえか?と言ってくれました。

自家産ではないけど、地元産それもおいしい小豆を作ってくれているおばあちゃんの作ならいいのじゃないかと言うことになり、先ずは味見をさせてもらいました。

結果は、味も食感も申し分なしでした。
そこで、急遽かぼちゃあんぱんを再開することにしました。

それに伴い、小豆のあんパンを一時休止してかぼちゃあんぱんと交替します。

これからかぼちゃの加工をしますので、また改めてご案内いたします。

かぼちゃあんぱん、どうぞお楽しみに。

初霜

麦ラボ

初霜 2022.10.27 6:40AM


麦ラボ

初霜 麦踏み後3日目 まだ再起していませんが、大丈夫!
ライ麦は、殊更寒さに強いです。


麦ラボ

初霜 水滴もあります。ちょうど氷結への臨界点だったようです。
なかなか興味深い瞬間をとらえることが出来ました。

今朝は、午前3時に起き出して、食工房の作業場に移動しました。

外に出ると、快晴の空に満天の星空が広がっていました。
真南にはオリオン座とおおいぬ座のシリウスが見えていました。

昨日の予報で「明日の朝は、この秋一番の冷え込み、初霜も見られるでしょう。」と伝えていましたが、午前3時頃はまだまだ気温が下がって行く途上の時間帯ですから、さほどの冷え込みには感じられませんでした。

しかし、これはいつもの倣いなのですが、最低気温は夜が明けて日が昇ってくる直前の頃に観測されるものなのですね。
霜が降りるのも、意外にも夜が明けた後だったりするのです。

今朝もそのとおりで、薄明るくなり始めた頃はどこにも霜なんか降りていませんでしたが、もっと明るくなって山の稜線に日が当たる頃、気がつくとあたりは真っ白な霜でした。

麦畑に行ってみました。
麦たちの上にも一面に霜が降りていました。
麦たちは寒さにはけっこう強く、むしろ霜の朝を喜んでいるようにさえ見えました。

そして面白いことに、今朝の霜は、氷結の臨界点付近で辛うじて霜になったもののようです。
近寄って見ると、水滴が沢山ついていて、その一部が氷結している様子が見て取れました。

こんな風に晴天続きでも、夜露や霜が植物たちにとって貴重な給水システムの役割を果たしているのですね。
麦たちは、ますます勢いを増して育っています。

小春日和

麦ラボ

定点観測20221026
第2圃場のライ麦がはっきり筋になっているのが分かります。


麦ラボ

中島第2圃場のライ麦
昨日麦踏をして、1日が経過したところ


麦ラボ

中島第2圃場のライ麦
麦踏み後1日経過


麦ラボ

中島第4圃場 南部小麦
麦踏み後4日経過



麦ラボ

中島第5圃場 ライ麦
昨日(10/25)麦踏みしました。


麦ラボ

中島第6圃場(手前)、第7圃場(後方)
いずれもスペルト小麦


麦ラボ

中島第8圃場 スペルト小麦


★画像の中で、中島第4圃場以外はすべて8月の豪雨災害で泥水に浸かっています。

何度もこのタイトルを使っていますが、今日もまさに小春日和と呼ぶにふさわしい穏やかな晴天に恵まれました。

正直、屋内で仕事なんかしたくないと思いました。
麦踏みしてお茶飲んで、また麦踏みしてお茶飲んで、そうやって一日が過ぎれば最高だなと。

でも、そうも行かなかったのではありますが。
麦畑の写真だけは撮って来ました。

朝も、日中も、そして夕方も、今日はしみじみここの暮らしがありがたいと思う一日でした。

明日は、また定休日明けの木曜日、パン焼きです。
収穫の恵みパンセットのご注文をいただくようになって、仕込み量が多くなっています。

気合いを入れて手際よく進めないと、パン生地の発酵に追い付かれてしまいます。
がんばらなくては・・・。

皆さまのご来店も、お待ちしておりますよ!