投稿者「mikio aoki」のアーカイブ

イベント in カフェ



コーヒー豆の配達を兼ねて、
cafeけむりの木に出かけて来ました。
ちょうど、刺し子展開催中。


近頃は、喫茶店商売も多様化していて、コーヒー一筋よりも何か他の要素を加えて、お店の個性を演出しているケースが多いのですね。
食工房がお世話になっている、喜多方市内の「けむりの木」(すでに一度ご紹介しています。<こちら>もご覧ください。)の場合は、オーナー自ら料理講習をやったり、店内をギャラリーにして、お店の雰囲気に合った作家さんの作品展を開催したりしています。




ウッディーな内装の店内に、刺し子の作品はよく似合います。




この刺し子展の作家さんは、昨日のブログで紹介
した萩原久子さんとは別な方です。 念のため。




テーブルの一角にも、大胆に貴重な作品が展示されています。


実は昨日、ご注文のコーヒー豆を届けに伺ったところちょうど、刺し子作家の方の個展を開催していましたので、お店の紹介方々合わせてご案内申し上げる次第です。
先ずはカフェの方ですが、今行ってすぐに召し上がれるメニューは、コーヒー、紅茶、ハーブティーに自家製の焼き菓子のセットが500円。
ハーブティーは、その場でフレッシュハーブをブレンドしてくれます。
そのブレンドのセンスがなかなか秀逸です。
焼き菓子も、その時その時で何が出るか、行ってみてのお楽しみです。
事前に予約しておけば、食事も出してくれます。
洋食コースメニューになっていて、内容は季節によっていろいろ細かく変わります。




入口前がサンデッキになっています。
この時期、お天気がいい時は、外の席が最高です。


なお刺し子の個展は、今週いっぱい今度の日曜日(10月19日)まで開催中です。
この期間は、毎日午前11時から夕方5時まで営業しています。

とっておきのレスポンス



いやー、うれしいですね。
ご注文でお届けした「みのりのパン」、召し上がる前にさっと絵に描いて、ご感想を添えてご返信くださったこの方は、萩原卓・久子さんご夫妻です。
かれこれもう25年以上、ずっとお付き合いいただいています。
これまでにも何度か、食工房のパンやお菓子を描いてくださっているのです。

せっかくの機会ですからご紹介申し上げますが、ご夫妻は毎年「絵手紙カレンダー」なるものを製作し、販売されています。
夫の卓さんが絵を、奥様の久子さんが書を、それぞれ味わい深い個性ながらうまくバランスして、一年間楽しく眺めていられます。
食工房でも、毎年暮れになる頃届けていただいて、皆さまにお目にかけて来ました。
今年は、原点回帰で取り組まれたそうで、いっそうお気持ちのこもったものが出来上がるのではないかと、楽しみにしているところです。

ついでですから、久子さんのプロフィールをご紹介しましょう。
前衛書道家で刺し子作家。
自由奔放で伸び伸びとした作風は、目にした瞬間から顔がほころびます。
以前、NHKの「おしゃれ工房」という番組に、何度か出られたこともありました。
一方、夫の卓さんは、サラリーマン時代からコツコツと絵を描き続けて、和みと癒しを感じる作風を培って来られました。


写真は、私と連れ合いにそれぞれ一着ずついただいた、久子さんお手製のブルゾンとチュニック。




藍染めの地に淡い同系色の太い糸で刺してあります。
後前どちらにも着られる、直線裁ちのシンプルなデザイン。




かすり地に太い糸で大胆に縫い目境を刺してあります。
後ろ側にも同じようにポケットがあり、前後どちらにも着られます。

かんづめの一日、うらめしい青空



クッキーを焼いている合間に、表に飛び出してワンショット


今日は気持ちのよい秋晴れの一日でした。
一年に何回あるだろうかというような、雲一つない快晴の空は空気が澄んでいるせいか、いっそう濃く青く見えていました。
この連休の晴天のおかげで、あちこち残っていた田んぼの刈り入れも、終わったのではないでしょうか。
店の前のそば畑も、どうやら明日あたりから刈り取りが始まるようです。

一方今日の私たちは、造り仕事が押せ押せで、一日作業場にかんづめでした。
パタポン、山の子クッキー、ロンサムパインの三種類のクッキーを焼いていました。
外の、いかにも気持ち良さそうな青空を垣間見ながら、今日ばかりは、屋根の下で仕事をしているのがうらめしく思えました。

でも夕方になって、やっと外に出ることが出来て空を見上げたら、東の空にほぼ満月に近い月が上って来るところでした。
稲刈りの終わったお百姓さんは、さぞかし満足の思いでこの月を眺めることでしょう。
まるでプラネタリウムのように、完璧に雲一つない夕空に一番星が輝き始める頃、木間越しに夕焼けが明かりが灯っているように見えていました。
いやぁー、満足、満足!


  おしらせ
☆今週は、木曜日・クリングラ、土曜日・カネリプッラです。
☆「パンだより」間に合ってませんが、金曜日に会津若松市方面へ戸別配達いたします。
ご注文は、水曜日午前中までにお願いします。

マイブログ中間報告 vol.10

この「飯豊の空の下から・・・」を書き始めて、丸一年半が過ぎたところです。
その間に、世の中は新たなブログブームに入ったようで、本当に沢山のいろいろなブログがあるようですね。
と言っても、毎日自分のブログの更新を意識していると、正直なところ、他人のブログを見ている時間があまりないという状況です。

私の場合一つには、自分の生業に何かしらでもプラスになればというはっきりした目的がありますので、パンやお菓子、コーヒーなどに関するブログやホームページは、可能な限り時間を割いて検索しています。
たまには脇道にそれて、好きな音楽関係のサイトを巡ったりして、時間の経つのを忘れてしまうこともありますが・・・。

で、他人のブログを見ていても分かることですが、毎日更新の意義はそれなりに、否、かなりな程度に大きいと思います。
自分のサイトを、忘れられない程度にでも継続的に注目してもらうためには、ブログの毎日更新はとても効果的だと言えます。
ただその注目の中から、目的に適ったコミュニケーションが発展して行くためには、やはり記事の中身が重要になると思います。

私の場合、食工房の広報という視点で見ると、けっこう余計なことを書いていることの方が多いと思いますが、実利主義一辺倒で収まらない頭の中なので、こればかりは仕方ありません。
それよりも、それならそれで、それに見合った方々との出会いが成立していくだけですから、そういう幅の広さも後々何かしらのプラスになるだろうくらいに考えています。

さて毎日100人を越す方が訪問してくださっている私のブログですが、この1年半で80,000人超の訪問者をカウントしました。
100,000アクセス時には、またキリ番プレゼントをやろうかなと思っています。
このブログの場合は、訪問者数の多さはそれなりに意義は大きいので、少しずつでも増えて行くよう、継続努力して行きたいと思っています。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

日が短くなりました。




「秋の日はつるべ落とし」と言いますが、今頃が一番その実感が強いですね。
本当に一日毎に、日の暮れが早くなって行くのが分かるような気がします。
今日はまた夕暮れ時になって、やがてやって来る冬の匂いのする風が吹き、雲間に見える月の光も青白く見えていました。
6時過ぎにはすでに外は真っ暗。
店内の明かりが暖かく感じられます。
これから先、屋根の下で仕事をしていられることがありがたく思える季節になります。
パン屋の仕事場は、とにかく暖かいですから。
その分、一生懸命おいしいパンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちしております。

  ブラウニーが新食感に。
今まで卵を泡立てる時、卵白卵黄共立てでやっていましたが、今度から別立てにしました。
切り分ける時崩れず、口当たりも軽くなりました。
お味はもちろん今までどおりです。
文旦ピールと秘密のスパイスワークで、食工房だけのオリジナリティーをお楽しみください。
コーヒー党、紅茶党、どちらのお好みにもマッチします。

  みのりのパン、好評です。
とにかく名前で得してますね。
名付け親の方に、改めて感謝を申し上げねばなりません。
どんな味がするんだろう?どんな口当たりなんだろう?と皆さん興味深々のようです。
皆さんのご期待に外れないよう、生地のこね方や焼き具合など、細かいところを少しずつ改良しています。


  追加更新

「ドコノモリ」の新しい作品 <こちら> からご覧いただけます。

昨日の今日

昨日は、微妙に風邪かもと申し上げて、ご心配をかけてしまった向きもあるかも知れませんので、その後の経過をご報告に及ぶ次第。

で、その前に一言申し上げておきます。
私は、決して、素人療法を薦めているわけではありません。
私も、自分の手に負えないと思う時は、迷わずお医者さまの門を叩きます。
とにかくこういうことは、自己判断と自己責任が最前提で、人の話を鵜呑みにしてやるようなものではないということを、承知しておかなくはなりません。
今回は、自分で対応可能と判断して、自家治療で済ますことにしました。

さてあの後、お風呂に入って間もなく床につきましたが、やはり風邪が体中に回っているという感じがありました。
ちょっと息苦しくもありましたので、熟睡出来るかなと心配しましたが、横になるとすぐに睡魔が襲って来て、そのまま朝まで一度も目覚めず眠ってしまいました。
今朝は、朝起きしないと決めていましたので、8時まで布団に入っていました。
昨日ほどではありませんが、寝汗をかいて少し熱っぽい感じで起き出しました。
鼻の方は何ともありませんでしたが、今度は喉の方に来ている様子です。
だいたいいつものパターンなのです。
体は動くし、仕事は休むわけには行かないので、予定していたマフィンやスコーンを2時間遅れくらいのスケジュールで焼きました。
通常の動きでは何とも感じませんが、階段を上ったり、重いものを持ったりすると、いつもになく体に効くんですね。
やっぱり本調子じゃないってのが分かります。

それでも、明日のパン焼きの準備も終わりましたし、気持ちがしっかりして来ましたので、あと二日くらいのうちには一運動して邪気を吹き飛ばすことが出来るのではないかと思っています。
玄米食、黒パン、畑の野菜、そしてコーヒー!、いつでも私の味方です。
いずれまた後日談を。

微妙に、風邪かも・・・

一昨日あたりから、くしゃみと鼻水が止まらなくて、でも体の調子は別に悪くないので、ひょっとして花粉症になったかと怪しんでいたのです。
それにしても変だなと思っていたら、昨日の夕方から何やら疲れを感じて、風邪かも知れないと自覚しました。

さあ大変!明日はパン焼きという日にこんな状態では。
どうやって乗り切ろうかと思案したあげく、とにかく早く寝ることにして、急いで、と言ってもペースは上がりませんでしたが、支度を終えて食事をして、お風呂に入って間もなく床につきました。
そうそう、寝る前に梅肉エキスを飲みました。
早々に寝付いて熟睡したのは良かったのですが、夜中に目覚めてみると寝汗をかいていて、どうやら発熱の模様です。
脈拍はと触れてみると、思いの他しっかりとゆっくりとしています。
起きるまで一時間余りグズグズしていましたが、意を決して起き上がったら案外しゃんとしたので、仕事場へ。

パン屋の仕事場は幸い暖かいので、さほどのこともなく作業開始。
そのまま、午前中はいつも通りでした。
ああ、途中ちょっと眠気がさして来ましたけど。
午後になると、もう調子が悪かったんだか何だか分からなくなって、配達も差し支えなく回って来られました。
夜になって、現在は鼻の頭がちよっと冷たいのが気になりますが、鼻水も止まり快調です。
一体何だったんでしょうね。
大事を取って、この後お風呂に入ったらすぐに寝ます。

風邪だけは、どうにも防ぎようがありませんし、かからないように気をつけるよりも、軽く済ませる対策をした方が賢明だと思っています。
果たして、明日になったらどんな状態でしょうか?
もう若くはないので、一晩寝れば平気なんて油断はしていません。

コーヒーにトースト

「茶菓子」と言って、お茶にお菓子は付き物ですね。
渋茶には、こってりと甘いお菓子が合いますが、コーヒーもその苦さに甘いお菓子が合います。
クリームの乗ったケーキなど、多くの方に好まれます。
でも私は、トーストです。
カリカリトーストに、バターとメイプルシロップ、あるいはマーマレードが好みです。
以前「コーヒー好きは、お焦げ好き」の記事<参照>でも申し上げたとおり、コーヒーにトーストはごく自然な嗜好と言えますね。
コーヒー好きの皆さんにはぜひお奨めしたい。
と言うまでもなく、すでによくよくご承知の方も多いかも知れません。
私も、トーストの香ばしさとコーヒーの香りくらい相性の良いものは、そんなに沢山あるものではないと思っています。

さて話しは変わって、先週サンプルとして取り寄せた新銘柄のコーヒー。
スペシャルティーコーヒーの名門として、確実に知名度を上げている「セラードコーヒー」の味がどのようなキャラクターなのか、興味深々で焙煎に臨みました。
そうですね。
良し悪しは別にして、今までに出会ったことのないキャラクターです。
豆が新しいからかも知れませんが、微妙に気になる臭いが混ざっています。
それでも、ロースト香の深さは素晴らしいの一語に尽きます。
気になる臭いも、多分生豆のシーズニングなど前処理でキャンセル出来ると思いますので、食工房のテイストにまた新しいキャラクターが登場することになりそうです。
問題は、「ジョアキン」の代わりになるものがないということ・・・。
でも、と言うことは、「ジョアキン」はなかなか得難い個性を持っていたということになりますね。
全く余談になりますが、「ジョアキン・Joakin」は、ホアキンと発音するはずだと、つい最近気がつきました。

地元産原料への期待

国産小麦の粉でパンを焼いている者として、出来れば同じ国内産でも地元で採れた小麦を使いたいと考えますが、品質や入手の容易さから、今のところ岩手県産を選択しています。
それでも、すでに何度かご紹介しているように、地元山都町の農家の産によるあおば小麦を、一部のメニューに全粒粉で使用しています。

ところで小麦は、政府が補助金を付けて買い取り、業者には安く売り渡すいわゆる逆ザヤのシステムになっているため、我々が農家から直接買おうとすると、お互いにとってかなりの損失を覚悟しなくてはなりません。

かと言って、外国産小麦の売り渡し価格を意図的に高くして、そこから得られる利益を国産小麦への補助金の財源にしている現状のままでは、国産小麦のシェアを伸ばすことは、甚だ心許ないと言わざるを得ません。
生産者は高く売りたい、加工業者は利益を出したい、そして消費者は安く買いたいと、それぞれが我がままを言っていたのでは、食糧の自給はままなりませんね。
ここは、三者がお互いに少しずつ我慢し合って、信頼に基づく良い関係を培って行く以外、他に方法はないと考えています。

幸いにも地元に、意欲的で私の考えにも理解を示してくださる農家があり、今後協力を得られそうです。
来年に向けて、これから小麦とライ麦の栽培に取り組んでいただけることになりました。
製粉の方法や価格の問題など、課題は沢山ありますが、少しずつ努力して現実的な取り組みにして行きたいと思っています。
どうぞご期待ください。

  おしらせ
今週は、木曜日・カネリプッラ、土曜日・クリングラです。

「パンだより」の発行が遅れています。まだまだ先になりそうです。

とりあえず、会津若松市方面への戸別配達の予定を、この場にお知らせしておきます。
今月は、10月17日(金)を予定しています。
どうぞよろしくお願いします。

小麦の味

滅多にないことですが、それでもたまに、他所のそれも大手パンメーカーのパンを口にすることがあります。
その度にがっかりするのは、小麦の味がしないことです。

パンは加工品なので、ストレートに穀物としての小麦の味が出ないのは分かるのですが、小麦以外の原材料、それもたいていの場合油脂分と香料の味を強く感じてしまいます。
そしてその油脂分が、お世辞にも上等とは言えない代物であることは、いつもバターと一番絞り菜種サラダ油しか使わない私にはすぐに分かります。

米飯なら、コシヒカリだのひとめぼれだのあきたこまちだのと、多くの方が、銘柄による味や食感の違いをうるさく言いますが、パンに関して小麦の品種のことをどうこう言うのは、聞いたことがありません。
パンは、まだその程度にしか認識されていない証拠だと、私は思っています。
本来主食であるパンも、この日本では、もうずっと長い間、菓子としての方向に迎合し続けて来ました。
そのおかげで、食パンでさえ小麦の味がしないようなものが出来上がって来たわけです。
菓子パンは菓子パンとして一つの方向であり、いいものも沢山あります。
一方、主食としてのパンは、穀物の美味しさが先に立つべきです。
そのためには、国産小麦を使いそして、あおばだのゆきちからだの南部だのと、それぞれの小麦の持つ美味しさを、最大限引き出す努力をパン屋はしなくてはならないのだと思います。
それを怠っていたから、主食としてのパンの地位は、ちっとも向上しなかったのだと、私は思っています。
確かに米飯は美味しいですが、パンにもまた小麦の美味しさがあって、両方楽しめるのです。
昔、日本にも確実に存在していた麦食文化を、本当に美味しいパンによって再興したいと、食工房は夢を大きく持ってパンを焼いています。

ちなみに現在食工房では、岩手県産「南部地粉」と同県産「ゆきちから」を50%ずつミックスして使っています。
また一部、地元山都町産「あおば小麦」の全粒粉を使っています。