地元産原料への期待

国産小麦の粉でパンを焼いている者として、出来れば同じ国内産でも地元で採れた小麦を使いたいと考えますが、品質や入手の容易さから、今のところ岩手県産を選択しています。
それでも、すでに何度かご紹介しているように、地元山都町の農家の産によるあおば小麦を、一部のメニューに全粒粉で使用しています。

ところで小麦は、政府が補助金を付けて買い取り、業者には安く売り渡すいわゆる逆ザヤのシステムになっているため、我々が農家から直接買おうとすると、お互いにとってかなりの損失を覚悟しなくてはなりません。

かと言って、外国産小麦の売り渡し価格を意図的に高くして、そこから得られる利益を国産小麦への補助金の財源にしている現状のままでは、国産小麦のシェアを伸ばすことは、甚だ心許ないと言わざるを得ません。
生産者は高く売りたい、加工業者は利益を出したい、そして消費者は安く買いたいと、それぞれが我がままを言っていたのでは、食糧の自給はままなりませんね。
ここは、三者がお互いに少しずつ我慢し合って、信頼に基づく良い関係を培って行く以外、他に方法はないと考えています。

幸いにも地元に、意欲的で私の考えにも理解を示してくださる農家があり、今後協力を得られそうです。
来年に向けて、これから小麦とライ麦の栽培に取り組んでいただけることになりました。
製粉の方法や価格の問題など、課題は沢山ありますが、少しずつ努力して現実的な取り組みにして行きたいと思っています。
どうぞご期待ください。

  おしらせ
今週は、木曜日・カネリプッラ、土曜日・クリングラです。

「パンだより」の発行が遅れています。まだまだ先になりそうです。

とりあえず、会津若松市方面への戸別配達の予定を、この場にお知らせしておきます。
今月は、10月17日(金)を予定しています。
どうぞよろしくお願いします。