食工房のパンだより」カテゴリーアーカイブ

あぐり カフェ


 



画像上をポイントしてクリックすると、拡大表示します。


イベントのご案内です。
今度で3回目の開催になります。
一つの節目かと思いますが、関係者一同大変情熱的に動いています。
大いに盛り上がるのではないかと思っています。
当初から、今後永続的に続いて行くイベントにしたいと、主催者の方たちから伺っていましたので、こちらもその気持ちでお付き合いさせていただいています。
説明会にも必ず顔を出して、求められれば積極的に提案申し上げるようにしています。

今世の中はイベントラッシュで、ただ仕掛けただけでは人が集まらないことも少なくありません。
でも私は、このイベントは成功して欲しいと、半ば我が事のように熱い気持ちで臨んでいます。

この会津の意欲ある生産者と意識ある消費者が出会える場として、また通りすがりの観光客の方にとっても、立ち寄ってみたくなる魅力あるイベントとして、継続出来たらいいなと思っているのです。


私の出身地、高知の「日曜市」は全国的にも有名な、300年の歴史を誇る街路市ですが、例えばあのような風景を思い描いています。<参照1> <参照2>

今後ますます発展的に、会津全体を巻き込みながら100年先を目指して続けて行って欲しいと思っています。


      9月13日(日)


どうぞこの日をお忘れなく、会津若松市へお出かけください。
詳しいご案内は、チラシ画像をクリックして拡大画像をご覧ください。



なお明日8月30日は、食工房にて「カフェクラブの集い」を予定しております。


今のところ、1名さまのみのお申込みです。

今回のテーマは、コーヒー生豆の選別工程(ハンドピック)の体験です。
映画「おいしてコーヒーの真実」のDVDもご覧いただけます。
参加費は、今回特に無料としています。(コーヒー1杯、無料です。)


薄々予想はしていましたが、何しろテーマがテーマだけに、ちょっと敬遠されてしまったかなと・・・。
ま、ご興味のある方はお出かけください。
お申込みは不要です。

今、一番欲しいものは?


体力で造るスコーンの山


 


「今、一番欲しいものは、何?」、こんな質問をぶつけられたら皆さん、何とお答えになるでしょう・・・。
一番ありそうなのは「お金」でしょうか。
若い方たちなら、「彼女とか彼氏」でしょうか。
一方お年寄りは「健康」と仰るでしょうか。


私が今一番欲しいもの・・・、それは「体力」です。
逆を言えば、私に一番欠けているもの、それが体力です。
いい思いつきがあっても、手慣れた技能があっても、さらにご要望までいただいていても、疲れが先に出て実行出来ないようでは何ともなりません。


年齢には勝てないとしても、もう少し無理が利く体ならいいのだけど、と思うことがしばしば。
それを言ったら、下の娘にあっさりと「だったら、鍛えなくちゃね!」と言われてしまいました。
いや全く、そのとおりなんです。
子どもの頃から運動嫌いで、体育は苦手でした。
器用な方なので、運動神経そのものはそう悪くないと思いますが、いわゆる体力、持続力がなく、すぐに辛くなってしまうのですね。
それを乗り越える気力というものも希薄で、すぐに懐疑的気分に流されてしまっていました。


でもこの歳になって、全く遅い!のですが、体力の大切さその意義に、やっと気が付いた私なのです。


パン屋を続けるのに必要なのは、パンを焼く技能やセンスが先ず必要ですが、それと同じくらい体力が必要です。
私は、毎日ランニングしている料理長を知っていますが、今改めてその効用の大きさを思います。


ではでは、きっぱりと悔い改めて、明日の朝から少しずつでも体を鍛えますか!

100点の仕事




その時には、100点と思えた仕事も今ならどうでしょう・・・。


 


素晴らしい出来栄えに対し、100点という評価をしますね。
学校のテストで、嫌というほど刷り込まれた100点の呪い・・・。

それはそれとして、仕事をしているとその出来栄えに、無意識のうちにも自分で点数を付けていたりします。
それで私の場合。

私は、とにかく独学独力でやって来ましたので、師匠と仰ぐ人もこれが手本というものもありません。
そこで私にとっての100点満点は、当面自分にとって実現可能な最高の出来栄えということになっています。
ですから、時々100点が出ることはあり得ますし、やがて努力が足りていつでも100点というところに辿りつきます。

しかしその頃には、もっと上が見えるようにもなっているわけで、それまでの100点は80点に格下げとなります。
私は、そうやって向上し続けることを、自分自身に課しています。
何しろ、ここまでおいでと導いてくれる師匠はいないし、身近に手本となるような仕事ぶりに触れる機会もありません。
自分自身で向上して行くことだけが、成長の証なのです。
ですから、5年前の100点も、今なら及第点すれすれがいいところです。

モノづくりの仕事、職人の技には、まさしく果てはありません。
そしてその技と勘は、会得したその人だけのものです。
死んでしまえばそれでおしまい。
弟子がいて、吸収の限りを尽くしたとしても、全く同じ職人にはなりません。
達しないこともあるし、逆に大きく超えることだってあり得ます。
そこが面白いところなんです。

そして独学独力でも、努力次第でちゃんと世界に通用するところにまで辿りつける可能性がある。
今の私は、その匂いくらいを嗅いだような気がしています。
努力は確かに報われるらしいと・・・。

ハーベスト



専用の袋が無いので、米の袋に入れています。



平成21度産 アオバ小麦



沼ノ平産ライ麦 初収穫です。


小麦とライ麦の色の違いを、よく見比べてください。


 


今年産の小麦と、もう一つ今年初めて収穫された沼ノ平産のライ麦です。
有機認証こそ取っていませんが、間違いなく無農薬有機栽培です。
生産者の方との個人的信頼関係、そして畑をいつでも見に行けること、これはどんな証文にも勝る確かな証拠だと思っています。
もちろん、私がウソを言わなければの話ですが・・・。 信用していただけますね。

今日は仕事の合間に、小麦とライ麦の栽培をお願いしている、沼ノ平地区の農家さん宅にお邪魔して来ました。
7月下旬に収穫が終わり、蔵に保管していただいている中から、30kg1袋ずつ出していただきました。
今年は、小麦は少し減収で190kgくらい、ライ麦は元々収量の少ない作物でしかも作付面積も少なかったため90kgほどの収穫だったそうです。
一年使う分に足りないかも知れませんが、無駄にしないよう大事に使って行きたいと思っています。

小麦は、昨年と同じアオバ小麦で、見た目も昨年の画像と変わりないように見えます。<参照>

驚いたのはライ麦の方で、今まで使って来たカナダ産オーガニックのものに比べて、粒の張り(膨らみ)がいいようです。
生育が良かったということでしょうか。
実際に粉に挽いて使ってみるのが楽しみです。

この他、今年は試験的に北海道のハルイブキという品種も収穫したということで、サンプルを少しいただいて来ました。
もし品質的に優れているようなら、来年に向けて栽培が可能なように、全量種として保存されます。


ところで皆さまご存じかどうか?

今年度産から、国産小麦の価格が30%も値上げになることが決定済みです。
輸入小麦の価格も、もうすでに30%ほど上がっているそうですから、いよいよ食糧危機の時代がやって来るかも知れません。

地元産の原材料を確保することの意義は、ますます重要になって来たと確信している私です。

ご来店、売り切れ御礼ならびにお詫び


毎度ご来店ありがとうございます。


本日も、張り切ってスコーン焼きに臨みました。
製造の方は万全でしたが、お電話で頂いた予約注文で大方売り切れ状態。
お店の棚に並べる分は、わずかに1個2個と言うことになってしまいました。
昨日のパンも、少なめだったので大方売り切れ。
商品棚はガラガラ。
ご来店いただいた方の中には、明日もう一度来るからと、そのままお帰りになった方もあり、大変申し訳ないことでした。

明日は、またパン焼きです。
気合いを入れて、少しでも早めに焼き上がるようがんばります。


まだまだ人を雇えない非力なパン屋です。
何かと間に合わなくて、ご迷惑をかけてしまっております。
懲りずに長い目で見守っていただければ幸いです。

たまにはこんなことも・・・

今日は夏休み明けというわけで、張り切ってパン焼きに臨みましたが、早々からトラブル発生です。
実は、昨日からすでに確定していたことなのですが、沼ノ平産の小麦を使うパン3種類の製造が出来ませんでした。
と言うのは、自家製粉保管してあった全粒粉が、休みの間にカビ臭くなっていたのです。

前にもご説明していますが、小麦粉は挽き立てが必ずしも最適ではないので、ある程度の量を前もって製粉しておくようにしています。<参照記事>
だいたい一週間程度おいてから使い始めますので、一回挽いた分を使い終わる頃には、2~3週間経過することになります。

いつもそれでトラブルは無かったのですが、今年は何しろあのお天気です。
いつまでも雨が続いて湿気は最高レベル、夏休みをいただいている間にカビが回ったのでしょうか、昨日計量の折、微妙に気になる臭いがしたため使用中止を決定。
さりとて急遽製粉しても使えませんので、本日の製造をあきらめたというわけです。

挽かないで保管してある小麦の方は、さすが種子ですから、生命力に守られて万全でした。
今日、早速製粉機にかけて全粒粉を製粉しました。
明後日のパン焼きにはちょっと苦しいところですが、少し無理をしても使ってみようかと思っているところです。

ちなみに、今回まだ昨年産のものを使っています。
今年産は、まだこれからです。


  おしらせ


8/30(日)午後2時より、「カフェクラブの集い」をやります。

今回は、コーヒー生豆のハンドピック(手選別作業)体験です。

映画「おいしいコーヒーの真実」のDVD上映も予定しています。

多くの皆さまのご参加をお待ちしています。


参加費 無料



「おいしいコーヒーの真実」より、一場面


参加ご希望の方は、当日朝までにお申し込みください。

? 0241-38-3102 食工房

やっと休みらしく・・・

今年は、長めの夏期休業をいただいております。
それも残すところ3日。
ただし最終日は仕込がありますので、店の営業が休みと言うだけで、実質仕事が再開になります。

ところで、毎週二日の定休日をいただいておりますが、このうちの一日は仕込のために仕事をしていますので、お休みは一日だけです。
しかも、用足しに費やすことが多く、実際のところ休みのような休みでないような、一日になってしまうことがほとんどです。
そこは自営業の宿命とある程度は納得していますが、どうしてもそれでは済まない何かが溜まって行くのですね。
そこで年に二度か三度、本当の意味の休息をいただくことになります。

今回は、前半は子どもや孫たちの来訪でうれしく楽しく過ごし、後半の昨日そして今日になってやっと、自分を取り戻すための時間が取れたという感じがしました。
私の場合、休息の質は仕事の質に直結していますので、おろそかには出来ないのです。

気合いを入れて休むというのも変な言い方ですが、一年のうちに何日かあるいはほんの一瞬でも、自分の中でバランスを取るための絶対的休息(私にとってのということですが)がないままに過ぎると、やがて何もかも放り出して人生そのものを変えてしまう大挙に出ることになるのが、これまでの経験で分かっているのです。

そうやって今までに、せっかくやりかけていいところまで行ったのに不意にしてしまったことが、何度あったろうといい加減懲りた私です。
思い返せば、捨てては拾い、拾っては捨てして来たあれやこれや。
これから、ぜんぶまとめてオーブンでおいしいパンに焼き上げましょう。

腹も膨らめば、心も膨らむパンを・・・。



※相変わらず、サーバーが復旧していません。閲覧し難い状況があると思います。アクセス数に影響しているかも。

夏季休業をいただきます

明日11日から19日まで、夏季休業をいただきます。
これまでの5年間に比べて、ずい分長い休暇です。
別に余裕があるわけではなく、どこかに出かけるわけでもありません。
家にいて、概ね静かにして、心身のメンテナンスをいたします。


前半は、都会に暮らしている息子たちが、嫁や孫を連れて帰省して来る予定で、5月の連休以来久しぶりに今度は12+2人の大所帯になります。
後半は、彼らを見送った後、本当に静かに過ごしたいと思っています。


世の中の不景気風は、食工房にも例外なく当たっております。
先ずは、自分自身の必要を減らし、次に仕事上の無駄を減らす努力です。


夏の暑さの中で、極力売れ残りを出さないようにするため、仕事量のコントロールが難しい・・・。
今回ちょっと不足が出てしまい、途中で休日返上しなくてはならないかも知れません。


厳しい状況を切り抜けるために、いろいろな意味で休業も一つの作戦だったのですが・・・。


いずれにせよ、期間中休めるだけ休んで、先に備えたいと思っています。
なお、ブログの更新は、続けたいと思っています。
逆に、日頃の話題から離れて、普段触れない話題に流れてもいいかなと思ったりしています。
あるいは、ぽっかり休むこともあるかと思います。
皆さまも、休暇のある方もない方も、それぞれに良い夏をお過ごしください。


※相変わらず、アクセスが不調です。閲覧し難いことが多々あると思います。
更新も、ままならない時があり、困っています。
只今改善中とのことなので、もうしばらく辛抱しているしかありません。

これなら戦争にはなりません


ピストーラ、12丁 今日はとてもいい具合に焼けました。


本日から開催中の「市民平和まつり」。

明日は、これを持って行きます。
その名もピストーラ(ピストル・鉄砲)。
でも誤解なさらないでくださいね。
これは、スペインの食事用パンに付けられた名前です。

曰く、これで空腹を殺す。(つまり、やっつける。)
スペインでは、あらゆる種類のパンの中でこのピストーラだけは、誰でも買えるように安い価格に統制されているそうです。
昔、日本にもあった、配給米と同じ考え方なんですね。
小麦粉と水と酵母だけのシンプルなパンなのです。


戦争の元を辿れば、つまり生存のための食糧の争奪なのですね。
早い話しが、餌のとり合いなんです。
十分なパンがあれば、戦争は起こらない。
だから場合によっては、食糧が一番の武器になったりするわけです。


スペインのこのパンに付けられた名は、本当はとても奥の深い意味があるのかも・・・?
否、考え過ぎかな!


何はともあれ、平和のまつりにピストーラ。
これが愉快な冗談で済むなら、世の中すなわち平和な証拠ですね。


明日、明後日の二日間、会場にて食工房のミニカフェを開店いたします。
ホットコーヒー、アイスコーヒー、アイスカフェ・ラ・テ、スコーン、プッラ(シナモンロール)、トーストなどのメニューを用意いたします。

皆さまのご来場、心よりお待ちしております。

★なお、今回の売り上げの20%を、平和まつり事務局にカンパすることにしています。皆さまのご利用、どうぞよろしくお願いいたします。

明日からコーヒー屋さん

正確に言うと、今日の午後からすでに、コーヒー焙煎の準備を始めています。
皆さま、もうご想像が付くことと思いますが、悪豆拾い(手選別作業)を延々とやっていました。
うちのコーヒー豆を使ってくださっている、「空色カフェ」さんと「びおとーぷ」さん、そして週末のイベントの分、それから個人のお客さまのまとまったご注文が2件、お盆休みの前なので待ったなしでやり上げなくてはなりません。
さすがに緊張感が走ります。
与えられた時間は、明日と明後日の二日間だけです。
何と言っても、「おいしいブレンド」へのご注文が圧倒的なので、あのホアキン豆を大量に焙煎しなくてはならないのです。
でもこれは、実のところ我が意を得ていることなのです。
「百姓の市」時代から通算すれば、もう20年近くも食工房の定番として、数えきれない方々に味わっていただき、且つ少なからぬ方にご好評を賜った実績は、本物だと受け取ってもいいのかなと思っているところです。
となると、今度は定番の味が損なわれないよう、守りの姿勢に入るということですね。
これはこれで大変そう・・・。
もうすでにその苦労を、幾分味わってはいるのですが。
おいしいコーヒーを飲みたい一心が、とうとうここまで来たかと、感慨も新たな今日の私です。


※本日、我がブログへのアクセスが不調で、編集途中のままアップします。