食工房のパンだより」カテゴリーアーカイブ

ナターシャ・グジーを聴きながら

昨日、今日と忙しく、さすがに参りました。
夕方配達に回っている途中、川っぷちに車を止めてふっと居眠りして気がついたら、小一時間過ぎていて驚きました。
まあそのおかげで、ずい分気を取り直すことが出来ましたが・・・。
帰って来てから、先日隣町で催されたナターシャ・グジーの歌を聴きました。
当日、音響を担当していた方が内部資料用として録音したライブ音源を、借りて来たのです。
コンサートの時の感動が蘇えって、しばし聴き入ってしまいました。
これでもう、今日一日は報われた気がします。

 ナターシャ・グジー
チェルノブイリ原発の事故で、6歳の時に被爆した。
その後音楽の道に進み、チェルノブイリ避難民の子ども達を中心に結成された民族音楽団「チェルボナカリーナ」に参加。
1996年、1998年には、「チェルノブイリ子ども基金」の招きで「チェルボナカリーナ」のメンバーとして来日し、全国で公演した。
2000年より来日して声楽を学び、本格的な音楽活動を開始。
美しく透明な水晶のような歌声と民族楽器バンドゥーラの哀愁を帯びた音色は、多くの人を魅了している。
彼女は、コンサートのチケットやCDの売り上げの中から、チェルノブイリ救援のために寄付している。
チェルノブイリ子ども基金ホームページ<こちら>
ナターシャのCDが聴きたい方は<こちら>
ナターシャ・グジーの公式ホームページは<こちら>

おととい、昨日、今日

心配された台風4号も、東北への影響は大したこともなく過ぎました。
お休みを利用して、あちこち出かけられた方も多かったと思います。
食工房にも、初めてあるいは久しぶりというお客様が次々と見えました。
また、お友達を連れて多勢でご来店くださった方も・・・。
ところが私たちの方では、台風の影響を心配して仕込みを控えていたため、思わぬご来店で棚から品物が無くなってしまいました。
今日あたりは、お客様が入って来るなり、もうペコペコと頭を下げて「すみません。」の連発です。
きっとがっかりして帰られた方もいらしたことでしょう。
何と言っても、食工房のメニューには今日仕込んで今日出来るものはないのです。
最低でも二日がかりですから、どうしようありません。
こちらとしては、売れ残るよりは良いのですが、お客様にすればせっかく来たのに何だこれは!ということになりますね。
本当に情けない三日間でした。




さて、今日はまた新潟の地震で大変なことになりました。
今回の震源域には、私の友人知人が何人かいますので心配です。
電話をかけたいところですが、私の心配事なんかよりずっと優先すべき情報のやりとりが沢山あるはずですから、今は控えています。
そのうち無事の知らせがあることを信じて待っています。
当該地域の皆さんには心からお見舞い申し上げます。
また余震の心配もありますので、くれぐれもご用心ください。

温めたり、冷やしたり・・・

食工房の作業条件は、その日に造るものによって変わります。
パンを焼く日は、作業場の温度は25℃以上を確保します。
今の時期は、問題なくこの温度が確保出来るどころか、30℃から下がらなくなる程ですから、醗酵に時間差をつけたい時は、作業場の外の涼しいところに置くことさえあります。
一方、マフィンやスコーンを焼く時は、全く逆の条件になります。
※何故そうなのかについての関連記事、<4/6> <5/18>
部屋は冷たいほど良い条件なのですが、朝からすでに30℃を超えているのですから、何とも仕方がありません。
部屋が30℃ということは、道具も機械も作業台も、全て30℃ということになります。
前にも言ったかも知れませんが、冷房はありませんので、その日の作業は、先ず冷却作戦から始まります。
材料は、すでに前の日から準備して冷凍庫や冷蔵庫に入っていますから問題なし。
ミキシングボウルは、二まわりくらい大きいボウルに氷水を入れた中に漬けます。
ドゥフックと呼ばれる回転部品は、取り外して冷凍庫の中へ。
大物のモルダーというローラーの機械は、冷凍庫には入りませんから、苦肉の策でローラーに氷を乗せて回転させながら冷やします。
当然氷が解けて水滴が滴りますから、下に受けるものを置きます。
作業台の上にも、氷を山盛りに入れたバットを置いて冷やします。
そうやって全部冷却出来るのはいいのですが、もう一つの問題は結露です。
乾いた布でいくら拭いても、すぐに結露して来ます。
こうなると後は、作業のスピードでカバーするしかありません。
あんまり結露が激しい時は、生地の水分量を調節することもあります。
それでいて、オーブンの中には熱湯を入れたバットを置いて蒸気を立てているのです。
マフィンとスコーンを焼く時は、作業中は全く戦争です。
声をかけられても返事も出来ないくらい、テンションが上がっています。
それでも手慣れるというのは恐ろしいもので、すでにこのテンポが快感になっています。
まあ、それだけ凝ったことをやるおかげで、添加物を使わず、基本素材だけでも良い食感が出せるということですね。
ちなみに真冬の頃は、ずっと気を楽にしてやっています。

通販もやっています。

食工房では、通販もやっています。
ご本人宛、依頼先宛ともに、遠方への発送を承ります。
ただし、今のところホームページ上からは注文出来ません。
カートシステムを導入して便利にしたいところですが、何しろ製造に手間暇のかかる仕事ですので、そちらの方までは手が回りません。
前にも申し上げましたが、スローフーズ・スロービジネスで行きたいと思いますので、どうぞご理解ください。
お問い合わせやご注文はEメールかFAXでお願いいたします。
郵便も、もちろん歓迎です。
どうぞよろしく。

食工房のホームページに、お問合せ先、メニュー一覧表などを掲載してあります。
★ホームページへのリンク
またこのブログ上には、個々の商品に関する記事があちこちにありますので、興味のある方は商品名で検索してください。

 本日の食工房
木曜日ということで、娘も自動車教習所は休みにして、食工房の仕事をしてもらいました。
それでも今日は、遅い夕食の後に残業となってしまいました。
このブログも、夕食前の合い間に書いています。
昨日は昨日、今日は今日、とりあえずがんばるしかありません。
まあでも、そんなに嫌な気がしているわけではありません。
今日は、自ビールの二回目も仕込むことが出来ましたし・・・。
大きなしくじりがない限り、結構楽しくやっているのです。
どうぞご安心を。

駅カフェ



会津若松市内、JR只見線七日町駅の駅舎の中にあるこのカフェ、観光会津の名所の一つです。
しかもただ
の喫茶店ではありません。
会津の地場産品のアンテナショップになっているのです。
駅前の通りに広がる七日町商店街の存在も考えると、この駅カフェのアイディアはなかなか卓越していると、私は、初めて前を通りかかった時から思っていました。
よく手入れされたレトロな感じの建物は、外も中も統一感があっていい感じです。



その駅カフェにご縁があって、何と!食工房の焼き菓子がメニューの中に登場しました。
今日は、その駅カフェに出かけて、お客さんになってお茶をご馳走になって来ました。
自分の造った焼き菓子の名前が、こうして他所のお店のメニューに載っているのを目にすると、何だか不思議な感じです。
幸い、お店の方にもお客様にも評判は悪くないようなので、先ずは一安心です。
これからますます、油断をせず、コツコツと良い仕事を続けなくてはと、身が引き締まる思いでした。




ちなみに駅カフェでは、ミニコンサートライブも開かれます。
詳しいことは、駅カフェのホームページ、スタッフのブログなどをご覧ください。
ホームページへのリンク
駅カフェの場所 地図へのリンク

カリーマサラ



今日はベーキングをお休みして、スパイスワークをやりました。
ほぼ1年ぶりに、カリーマサラの調合です。
カリーマサラ(Curry Masala)は、カレー料理用調合スパイスの別名です。
少ないものでも5・6種類、多いものでは30種類ものスパイスをミックスして独特の風味を創り出します。
私は、20代のはじめの頃、いわゆるカレー粉が何種類ものスパイスをミックスしたものであることを初めて知り、強烈に興味をそそられました。
ほとんど情報もないまま、友達から聞きかじった話だけを頼りに、デパートの地下食料品売り場に出かけて、手当たりしだいにこれはと思うスパイスを買い込んで来ました。
そうやって初めてつくったカレーは、何だか苦みばしっていてとても食べられませんでしたが、それでも懲りずに以来15年くらいかかって、やっとこれはと思えるレシピが出来ました。
カレーの本場インドでは、固定したレシピのカリーマサラがあるわけではなくて、各家庭ごとにまたその場その場で、ちがった調合で自在にスパイスを使いこなします。
私たちにはそこまでする機会はありませんから、逆にいろいろに使えるマサラが一つあった方が重宝と考え、現在のレシピが完成しました。
今日は、まずホール(原形)スパイスをオーブンでサウナ(高温浴)することから始めて、レシピどおりにミックスするところまでやりました。
大きなタルに一杯のカリーマサラは、一晩熟成させて、明日小分けして包装します。



今日一日の作業で、食工房の作業場はすっかりスパイスの香りに染まってしまいましたので、明日明後日の間に掃除と換気をしておかなくてはなりません。
そうしないと、木曜日のパンにカレーのにおいがついてしまいます。ちょっと大げさかも・・・。
ちなみに食工房のカリーマサラは、20種類のスパイスを使って造ります。
一袋100gでカリーソース60皿分、800円で販売しています。
食工房は、パン屋でコーヒー屋でそしてカレー屋です。

自ビール仕込み



昨日の
最後に、実はビールを仕込みました。
ちょっと時期的に遅れてしまいましたが、夏の間には仕上がって十分楽しめると思います。
写真は今日、ちょうど24時間経って醗酵が始まったところです。
私のビール仕込みは、市販のビールキットを使っています。
ただし、添付のドライイーストは使用せず、食工房のパン種を使って醗酵させます。
今回のは、エールビールと呼ばれる赤茶色のビールです。
モルト用の麦のローストがやや深い目で、ホップの香りにナッツのような香ばしさが加わります。
私は、少しくらいクセが強くてもモルトの味が濃厚な方が好みなので、規定量から増量することなく、いわゆるオールモルトで仕込みます。
おまけに天然酵母なので、乳酸菌も一緒に醗酵しますから、出来上がったビールは微妙に酸味を帯びます。
ドイツやベルギーなどでは、こんな酸味のあるビールも珍しくないそうですが、日本では今一受けが良くないみたいです。
仕込み時期や熟成期間の取り方によって、変幻自在に味を変える天然酵母仕込みの自ビールは、付き合っていて本当に面白いです。
そしてこの楽しみは、自ビール仲間同士にしか分からないものかも知れません。
私は、パン屋でコーヒー焙煎にも手を出している浮気者ですが、もし、この国に酒税法などというものがなかったら、ビールかワインか知りませんが、酒造りを仕事にするのも悪くないと思っています。
ただし飲む方は、ほとんどダメです。
酒の味はよく分かりますが、アルコール耐性がないのですぐに気分が悪くなって、それ以上飲めなくなるのです。
さて、今日から一週間か十日経つ頃には、タンクの中のモルトはすっかりビールになっているはずです。
でも飲むのはまだまだお預け。
ボトリングして熟成を待ちます。
本当なら2・3ヶ月から半年くらいかけると、酸味が少し取れてスッキリした味になります。
でも今は夏場ですから、そんなに待っているわけには行きませんね。
8月に入る頃には、飲めると思っています。
さあさあ、ビールを飲みたい方は、食工房にパンを買いに来てくださいね。

さあ、がんばらなくちゃ!

つい先日から、長女が自動車教習所に通い始めました。
いつも食工房の№1スタッフとして、仕事をサポートしてくれている彼女が、これからしばらくの間はいないことになります。
なるべく短期間で終われるよう、短期集中スケジュールを組んでもらいましたので、だいたい毎日、朝から夕方まで家にはいないのです。
でも、一番忙しい木曜日だけは外してもらいました。
あとは、二番目の娘にフルタイムで手伝ってもらって、何とかがんばらなくてはと思っているところです。
こんな時、都合良く手伝ってくれる方がいればいいなと思いますが、手が足りない時だけ、しかもすぐに仕事の役に立つ人材を、というのは虫の良すぎる話しですね。
それに私は、人を雇う力量もセンスも無いことを自覚していますので、ここは無理をしないで減速してやれるだけの仕事量で行こうと思っています。

 本日の食工房

そういうわけで、下の娘に手ほどきしながらマフィンとスコーンを焼いて、それから酵母のメンテナンスをして、あとは時間が残りましたのでコーヒーアイスクリームの試作をしました。
おいしく出来たのですが、残念ながらこれは販売用ではありません。
イベントでお振る舞いするのです。
自分でつくって見たい方のために、レシピを載せて置きますのでご参考にしてください。
市販の家庭用アイスクリーマーなどで、簡単につくれます。
材料
牛乳100cc・生クリーム150cc・白砂糖120g
濃く抽出したコーヒー(フルシティーロースト)150㏄
※抽出したあと急冷しておくこと。
卵黄4個分・ウイスキー微量(香りつけに)
つくり方
ボウルに全ての材料を入れ、よく混ぜたら冷凍庫に入れる。
20分くらい毎に取り出してかき混ぜ、3・4時間経つと固まってアイスクリームになる。
アイスクリーマーを使う時は、その器具の説明書に従ってください。
★美味しくつくるための一番のポイントは、入れたてのコーヒーを急冷することです。

晴耕雨茶



今日はしとしと雨の降るお天気、お客様も出足をくじかれて開店休業かと思っていましたが、意外にも次々とご来店いただきました。
おかげさまで今週は、パンも売れ残りなく明日の定休日を迎えることが出来ます。
昨日のブログに紹介した若い研修生たちも、雨の中をお茶飲みに来てくれました。
相前後して日頃から親しくしている方々が次々いらしたので、計らずもカフェクラブの集い状態になりました。
晴耕雨読もいいですが、雨の日にお茶を飲みながらコミュニケーションもまたいいですね。
皆さんに、ほんの一時でもこんなゆったりした時間を過ごしていただくのが私たちの目的ですので、今日は日頃の
願いが叶った思いです。
ちょうど私のPCサポーターのお一人も見えましたので、厚かましいお願いをして、先日やりかけのバックアップの設定を完了させることも出来ました。
今日は、頭が下がりっぱなしの私です。
皆さんありがとうございました。

楽器屋DON

会津に引っ越して来てしばらく経った頃でしたが、私と同じ高知県出身の人が楽器屋をやっているという話を耳にしました。
この会津に、私の他にも土佐の人間がいたのがうれしかったし、おまけに音楽好きの私は、その時からずっと気になっていたのです。
それが、ここ何ヶ月か前にある方のお引き合わせで、パンのご注文をいただき、配達方々初めてお目にかかることが叶いました。
それ以来、パンのお得意様にもなっていただき、私としては、これでちょくちょくお邪魔する口実が出来て喜んでいます。
今日も実は、何軒かご注文がまとまったので臨時に会津若松まで出かけて来ました。
もちろんDONにもお邪魔して来ましたが、お店に楽器が並んでいるのを見ていると、どうしても血が騒ぐんですよね。
私も、楽器はいろいろ触ったことがあって、ギター、鍵盤、ドラム、ベースなど手当たりしだいという感じでしたが、まあ、そこそこものにしたと言えるのは、ブルースハープと呼ばれるハーモニカですかね。
20代の頃、東京で某ブルースバンドでハープ吹いてました。
あちこちライブハウスにも出ましたので、知っている人は知っているはずです。
そうです、「MADのAOKI君」それは私です。
で、DONにお邪魔していると、何かまたバンドやりたい虫が騒ぎます。
ちらほら仲間になりそうな方とも出会ったことだし、あともう何人かメンバーが揃ったら、はっぴいえんどでもブルースでも何でもやれそうです。



MAD BLUES BAND   Be in CHIBA 1974


ところでDONのマスターと話をするのに、二人とも土佐の人間なのにまだ一度も土佐弁が出ないのです。
周りの言語環境が違うからでしょうかね。
でもある時から突然、会津では通じない言葉でしゃべり出すかも知れません?