カリーマサラ



今日はベーキングをお休みして、スパイスワークをやりました。
ほぼ1年ぶりに、カリーマサラの調合です。
カリーマサラ(Curry Masala)は、カレー料理用調合スパイスの別名です。
少ないものでも5・6種類、多いものでは30種類ものスパイスをミックスして独特の風味を創り出します。
私は、20代のはじめの頃、いわゆるカレー粉が何種類ものスパイスをミックスしたものであることを初めて知り、強烈に興味をそそられました。
ほとんど情報もないまま、友達から聞きかじった話だけを頼りに、デパートの地下食料品売り場に出かけて、手当たりしだいにこれはと思うスパイスを買い込んで来ました。
そうやって初めてつくったカレーは、何だか苦みばしっていてとても食べられませんでしたが、それでも懲りずに以来15年くらいかかって、やっとこれはと思えるレシピが出来ました。
カレーの本場インドでは、固定したレシピのカリーマサラがあるわけではなくて、各家庭ごとにまたその場その場で、ちがった調合で自在にスパイスを使いこなします。
私たちにはそこまでする機会はありませんから、逆にいろいろに使えるマサラが一つあった方が重宝と考え、現在のレシピが完成しました。
今日は、まずホール(原形)スパイスをオーブンでサウナ(高温浴)することから始めて、レシピどおりにミックスするところまでやりました。
大きなタルに一杯のカリーマサラは、一晩熟成させて、明日小分けして包装します。



今日一日の作業で、食工房の作業場はすっかりスパイスの香りに染まってしまいましたので、明日明後日の間に掃除と換気をしておかなくてはなりません。
そうしないと、木曜日のパンにカレーのにおいがついてしまいます。ちょっと大げさかも・・・。
ちなみに食工房のカリーマサラは、20種類のスパイスを使って造ります。
一袋100gでカリーソース60皿分、800円で販売しています。
食工房は、パン屋でコーヒー屋でそしてカレー屋です。