カフェ新時代の予感

最近のカフェ流行りについてはすでに申し上げていますが、それにしても新規開業への意欲はなかなかのものです。
もはや一つの社会現象と見ることも出来るのではないかと思っています。
そしてそのカフェが、これから先何か社会的な役割を帯びるようになるのではないかと、そんな予感があります。

多くの方がご存じの通り、最近のカフェは、単なる飲食店のカテゴリーに収まらない多様な個性を持つに至っています。
ライブハウス、ギャラリー併設スタイルなどは昔もありましたが、今はもつともっと多様化していて、様々なワークショップイベントを展開するお店も登場しています。
名付けて「お勉強カフェ」なるカテゴリーも生まれつつあると、聞き及んでいます。


それはそれとしてその昔、やはりカフェは社会的に重要な役割を果たしていたと思うのですね。
その辺のこと、以前にも一度触れています。<参照>


この時代、電話がありインターネットがあり、ありとあらゆるコミュニケーションの手段情報伝達の手段があっても、やはり一杯のお茶を共にしながら直接顔を見ながらおしゃべりする楽しさは、他の物では代替出来ないのだと思います。
さらに、共にするのは単に一杯のお茶に止まらず、色々なものを共有出来る仕掛けも用意されているのですから、多くの人々が自分の好みに合ったコミュニケーションと共有の場を見つけられる可能性があるわけです。


今、学校でも会社でも、何と言うかコミュニケーション不全や共有拒否の雰囲気が少なからずあると思います。
その点カフェは、一杯のお茶代あるいは食事代、または参加費を払えば、あとは自分次第でどのようにでも関わりの距離感を決められる自由さがあります。


そんな間口の広さと、関わりの緩やかさは、かえって人が本来持っているコミュニケーションへの意欲や共有する喜びを喚起してくれるのではないかと思うのです。
これから先まだまだ、カフェ流行りは続くでしょうし、案外それぞれに成り立っていくのではないか、カフェ新時代の予感がふと頭の中をかすめた今日の私です。