なぜかフィンランド 高野通信10号より

「世界一、政治家の汚職の少ない国。」それを知った時、いろいろ比較すれば何だってどこかが一番になるのは当たり前だけど、フィンランドってどんな国?かと思ったら・・・。
子どもの学力が世界一、一方で授業時間数は世界最低。
経済競争力が世界のトップクラスで2001年から4年間は首位。
自然環境保全指数が世界一で世界一水のきれいな国。
国民一人当たりの年間観劇回数(コンサートや映画などに出かける回数)、図書館の利用率、それぞれ世界一。
他にもまだまだあるみたいですが、要するに、なりたい世界一をほとんど独占しているってことなんですね。
それでは、国を挙げてスローガンを掲げて競争心を煽っているのかと思ったら、それがどうも全く逆のようなんですね。
そんなフィンランドの人々は、自分の国をSuomi(スオミ~沼地、沼の国)と呼んでいますが、おとなりのスウェーデンの人々は、Fin‐Land(フィンランド~美しい国)と呼んでいるのです。
そしてそこに暮らす人々は、Finsk(男)、Finska(女)、つまり皆さん美男、美女というわけです。
今わが国では、首相自ら「美しい国日本」などとブチ上げていますが、そんな言葉はよその国から言ってもらいたいものですね。
フィンランドという国を知れば知るほど、今の日本は逆の方向に突っ走っているような気がしてなりません。
本当の世界一は、実は、競争に勝ってなるものではないのかも知れません。

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