昨日の夜、ブログの更新を済ませて間もなくの頃、突然の停電に見舞われました。
その時私は、外で車の雪落しとまわりの除雪をしていたのですが、突然家の明かりと道路の街灯が消えて真っ暗になりました。
この雪で停電かと直ぐに察しが付きましたが、それよりも驚いたのは、降りしきる雪の中どこにも明かりが無いはずなのに、作業を中断する必要を感じないくらい目の前の物が良く見えていたことです。
以前、山暮らしの時、星明りというものが結構明るく地上を照らしていること、一方曇り空の下の闇夜は鼻をつままれてもその指が見えないほど真っ暗だと、そんなお話を申し上げたと思います。<参照>
昨夜は、厚い雲の下で地上を照らすものは何も無かったはずなのに、雪明り・・・、雪って本当に明るいのだなと、何やら感動すら覚えました。
家の中から誰かが懐中電灯を持って出て来てくれましたが、全然必要を感じませんでした。
そして、物音一つしない静かさがさらに感動的でした。
それで家の中に入って先ず気が付いたのは、ファンヒーターが止まって部屋が冷え始めていたことでしたが、他にも次々と気がかりがあることが分かりました。
水道の凍結防止用ヒーターが止まっていること。
ボイラーが動かないので風呂も沸かせないこと。
ポンプが動かないので井戸水は出ないし、ポンプ自体の凍結防止も効かなくなっていること。
トイレの換気扇が止まってしまったので、早速臭いが漂い始めたこと。
電気に頼り切っている我が家の生活が、今更のように見えて来ます。
その一方で、ロウソクを灯して素敵な明かりを楽しみました。
そして、古いストーブを出して来て火を付け、その回りに家族で集まってお喋りしていると、久しぶりに何かとてもいいものをもらったような嬉しい気持ちになりました。
それからあちこち対策をして最後にボイラーの水抜きをしたと思ったら、突然家の中が明るくなり、停電が終わったと分かりました。
それまでの間、一時間余りだったでしょうか。
その瞬間、夢から覚めたようなあるいは何かを見失ったような、落胆の気分を味わいました。
それは、わざと電気を消しても、絶対に得られぬ何かだったと思っている私です。