無策がもたらした苦悩と混迷

放射性セシウムに汚染された牛肉が出回ってしまった事件が、世を騒がせています。

放射能汚染のメカニズムは、識者の間ではとっくに解明済みのことなのに、どうしてこんなことが起こるのでしょうか。
それはもう、国や県など行政、あるいはJAなど農業機関が揃いも揃って無策だったから、この一言に尽きるのではないでしょうか。


薄々分かっていたはずなのに、何もせずに見過ごしていたというのは、一体何なのでしょう・・・。

震災発生直後から一週間くらいの間に、大量の放射性降下物が、どの方面にどのくらい降ったか予測がついていたのに、何も知らせず対策も取らず、大量の被曝を見過ごしていたのです。

当然、人間だけではなかった。
牛も被曝したし、餌も汚染された。


はっきり言って、怠慢ですね。
そして腹立たしいことに、今もってそれは変わっていません。


公務員として、給料を受け取る資格はないと思います。


それでいて問題が起こったら起こったで、犯罪者を取調べでもするかのような立ち入り調査と厳重な指導?です。


今、福島県では、自分の命と暮らしは自分で守るしかない、そんな言葉が囁かれる毎日です。
本当に、待っていたのでは何もしてもらえない。
だから自分で勉強して、考えて、何を要求し提案したら良いのか、市民も自らの資質を上げなくてはならないのです。


苦悩と混迷は、まだまだしばらくの間、私たちを悩まし続けるに違いありません。


「さすけねえ。」なんて、誰が言った!