この3月の大震災による原発事故以来、放射能の被害から避難するために、移住を決断する方が増え続けています。
私の周辺でも、県外に避難移住を決めた方が、何家族かいます。
どなたも、小さいお子さんを育てている最中の方々ですので、寂しくなるけど仕方がありません。
むしろ行った先での、ご活躍とご多幸を祈るばかりです。
こうして若い世代が減って行き、十年あるいは二十年が過ぎれば地域はすっかり衰退して、いくら気持ちはあっても、もうそこでは暮らせないということになるのかも知れません。
実は今日も、小さい子どもさんをお持ちの若いご家族から、移住を決意されたとご報告が伝わって来ました。
福島県の県知事さんや各行政区の長の方々は、こうして止むなく移住して行く若い方々の気持ちを、一体どの程度理解出来ているのでしょうか。
放射能のリスクは、原発からどれだけ離れているかには関係なく、その場所場所によって異なるものであることは、もうどなたもご存じのことですし、また年齢や性別、各人が過ごした状況によっても大きく異なります。
行政の対応は、それぞれの不安に個別に応えるものでなくては、あまり意味がありません。
それなのにやっと今頃になって、学童園児たちにバッジ式線量計を配布するとか、地域ごとに除染に対する金銭的補助を出すとか、遅きに失した感を否めない事業にお金を使って、ますます私たちをガッカリさせてくれます。
対外的に、対応の不味さからことごとく信用を無くしつつある福島県産の農産品のことでは、もう為す術がないとさえ思います。
そのことを認識出来ていない人が、結構少なくないということが、これまたどうにもこうにももどかしい・・・。
このままでは、一家族また一家族と、移住を決意する方々が増えるだけです。
ああ、ここで私一人が力んでみてもどうにもならないのが、これまた哀しい・・・。