この日本という国、この度の大震災以前からすでに課題が山積しその重さに堪えかねていたのに、地震と津波で広大な地域が壊滅状態、そして原発事故にあっては、壊れた原子炉の後始末と汚染された国土の回復に、数十年から数百年先を見通さなくてはならない途方のなさ、日本沈没の危機が語られています。
いやいや、まだ忘れてはいけません。
今回の原発事故では、多大な海洋汚染に対しても、近隣沿岸各国から損害賠償を要求される可能性があります。
皆それぞれに我々国民一人一人に密接な関わりのある事柄なのに、一つ一つについてじっくり考えている暇もありません。
何もかもが、熟考されないうちにとりあえず表面上の形だけが出来上がって、それで事が済んだ気になって行くのが、何か残念と言うか恐ろしいのですね。
原発対応のことでは、それが特に際立っているような気がします。
もう早や、緊急時避難準備区域は無くなりましたし、来年には、一部警戒区域も解かれるかも知れません。
まだまだそんな段階ではないだろうと、私などは思うのですが・・・。
それがまたここに来て、世の中は放射能よりTPPの話題ですからね。
否、これだって大変なことなのですよ!
こうして次々と降りかかる災難にどうやって立ち向かうと言うか、かわすと言うか凌いでゆく道筋は、もはや一人一人に個別だという気もします。
何処に居て、何をしているか、このことが成否を分ける時が来るかも知れません。
そしていろいろと思うことはあっても、語ってばかりいても仕方なし、思いを込めて私はパンを焼きます。
先日の大収穫祭