ライ麦入り角食パン
ちょうど良い角の出具合は、
発酵のタイミングが良かった
ことの証拠というわけです。
これがなかなか難しい・・・。
チーズパン
こんもりときれいに丸まっていて、
微妙に溢れそうなチーズが見える
ように切り目をいれるのが難しい。
外見はどうだっていいじゃないか!美味しければ・・・。
それはそうなのでしょうけど、でもちょっと違うんじゃないかと、最近の私は思っています。
やっぱり、本当に美味しくて質の高いものは、外観も伴っているのですね。
モノづくりをやっていて、それが出来ないうちは、例えば先に申し上げたような台詞が出るわけですね。
素直に振り返ると、この私がそうであったことを認めざるを得ませんから。
それでも少しは努力の甲斐があったのか、この頃外見はやっぱり大切と思うようになったことは、それなりの進歩だと自覚しています。
先日のこと、あるお客さまにかぼちゃあんぱんの試食を差し上げたところ、開口一番「うわーっ、あんこが真ん中に入ってる!」と言われ、ちょっと驚いたのと同時に、「それって、職人が造るんだから当然そうでなくちゃいけないんだよなぁ・・・。」と思ったのでした。
正直、すべてキッチリ真ん中に納まっていなくてはならないと、そこまでは考えていませんでしたから。
その時以来、あんぱんを丸める時の緊張感が違っています。
どうだっていいと言えばそうかも知れませんが、そうはいかないのが食工房病です。
やっぱり、おいしそうに見えてそして本当に美味しいものを造れるようになるまで、食工房の挑戦は続きます。