私たちがナナオと初めて出会ったのはこの山の中て゜した。
今日は、詩人ナナオサカキの命日でした。
2008年12月23日朝。
ナナオは、国民的に知られた詩人と言うわけではありませんが、彼を惜しむ人は今でも少なくありません。
ネット上には、ナナオのホームページが立ち上げられ、そこにもまたそれ以外にも、ナナオの詩、本人の画像や音声また動画などを沢山見聞することが出来ます。 <こちら>
大震災の今年、それに続く原発事故で放射能に汚されてしまった大地・・・、ナナオを知る人たちから異口同音に漏れた言葉は、「ナナオが生きていたら何と言うだろう?」でした。
仏教で言えば三回忌でしょうか、とにかく命日の今日、同じことを思っている人が沢山いるのだと思います。
ナナオが、この地球のことを想って歌ったこの詩を、皆さまにも紹介したいと思います。
ラヴレター
半径 1mの円があれば
人は 座り 祈り 歌うよ
半径 10mの小屋があれば
雨のどか 夢まどか
半径 100mの平地があれば
人は 稲を植え 山羊を飼うよ
半径 1kmの谷があれば
薪と 水と 山菜と 紅天狗茸
半径 10kmの森があれば
狸 鷹 蝮 ルリタテハが来て遊ぶ
半径 100km
みすず刈る 信濃の国に 人住むとかや
半径 1000km
夏には歩く サンゴの海
冬は 流氷のオホーツク
半径 1万km
地球のどこかを 歩いているよ
半径 10万km
流星の海を 泳いでいるよ
半径 100万km
菜の花や 月は東に 日は西に
半径 100億km
太陽系マンダラを 昨日のように通りすぎ
半径 1万光年
銀河系宇宙は 春の花 いまさかりなり
半径 100万光年
アンドロメダ星雲は 桜吹雪に溶けてゆく
半径 100億光年
時間と 空間と すべての思い 燃えつきるところ
そこで また 人は 座り 祈り 歌うよ
人は 座り 祈り 歌うよ
(ナナオサカキ)
ナナオ自身による朗読も聴くことが出来ます。 <こちら>
私も、今夜は寝る前に、静かに地球のお母さんのメッセージに耳を澄ませてみたいと思います。