クリスマス、そしてこの一年

今日は、クリスマス。
食工房のシュトレンも、あちこちで食べられているのかな?

おかげさまで、年末の忙しさもあと一日というところまでたどり着きました。
皆さま、本当にありがとうございました。


そこでこの一年をふり返って見ると、何と言っても3月の大震災と原発事故による放射能汚染が大きいですね。
60年間生きて来て、よりによって還暦のこの歳に、このような大きな出来事に巡り合うとは、思っても見ませんでした。

それも高知出身の私が、その時被災当地の福島県にいることになるとは、これが運命というものなのでしょうか。
それでも、津波にのまれて死ぬ目に遭ったわけではなく、8年前に会津に移住していたこともまた、何だか不思議な計らいのような気がしています。


考えてみると私は、実はいろいろなことが見渡せる位置にいるのだと気が付きました。


今回、福島県の住民だったおかげでよく分かったこと、それは日本がこんなに酷い国だったのかということです。


誤解されないように申し上げておきますが、私が個人的に酷い目に合ったということではありません。
むしろ身の回りは小さな善いことでいっぱいだったと思っています。


でも、国として見る時、この日本という国は明らかに機能不全に陥っていますね。
本当に酷い!
政治が、メディアが・・・。


私は評論家ではありませんので社会時評はこの際控えておきますが、素人目に見てもお粗末な成り行きだと思うのは、私一人ではないでしょう。


今、福島県がどういう扱いをされているか、そこに日本という国の姿が象徴されているような気がします。


本当に悩みの尽きなかったこの一年。
震災以来、心の底から笑ったことは、ついにありませんでした。