起こってしまったことは・・・

一年前の今頃の記事を読み返してみました。


正直に申し上げて、よくまあ落ち着いていられたものだと思う一方、それは認識不足によるところもあったと、それを否定出来ません。


まあ、単に幸運だっただけかもしれません。


とにかく起こってしまったこの放射能災害とは、付き合って行くより他ありません。


もはや現代を生きている人類全体の課題です。


前にも申し上げましたが、今すぐ原発を止めて全廃しても、残った使用済み燃料などの核廃棄物の後始末は、短い私たちの一生と比較すれば、ほとんど永遠と言って良いくらい長い時間を必要とします。

とりわけ、事故で壊れてしまった原発の後始末がどれほど厄介な事か、気が遠くなりそうです。


一方、私たちの被曝の問題はどうでしょう。


事故直後のパニック的な状況は、もうとっくに過ぎ去っています。


この時に何処にいて何をしていたか、確かに問題ではあるけれど、特別線量の高い場所に長期間居たのでなければ、そんなに気にすることはないと、私はそう考えています。


元々自然界にどんな種類の放射線がどのくらい存在しているのか、私たちは日常的にそれをどの程度浴びているのか、それが分かって見ると、次に今回の事故によってどのくらいの期間どの程度それが増加したのか、そのリスクを大雑把に見積もることは出来ます。


被曝で癌になるというのはある意味本当だと思いますが、低線量被曝の場合は、被曝以外の原因がどのくらい重なるかが大きく関わって来るのだと思います。
素人考えではあるけれど、そんなに外れてはいないだろうという確信があります。


だからと言って、国や東電の対応があれで良かったとは言いませんよ!


それはそれ、これはこれです。


法律にも明記されていた年間1mSvの被ばく限度は、守ろうと努力するのが本筋で、初めから超えても大丈夫などと言ってはいけませんね。


結果がどうなるのか、今私たちは好むと好まざるに関わらず、いろいろなレベルで人体実験中なのです。


杞憂に終わるならそれはそれで良し。


でも、事故に至った経緯に対する国と東電の、無策と無責任の落とし前だけはきっちりつけてもらわなくては困ります。


謝罪で済む話ではありません。
関係者一同、切腹申し付けられるべし。