言うまでもありません。
福井県の大飯原発が、いよいよ再稼働になるようですね。
今回の顛末を見ていて思うことです。
再稼働するかしないか、その是非は別にして、決定に至る過程がもう滅茶苦茶だと感じるのは、私だけでしょうか・・・。
全然筋が通りませんね。
誰も、現状の原発を安全だと言ってませんし、万一事故が起こった時の対策は全くの手つかず、福島の事故調査の結論も出ていないうちに、何を根拠に再稼働を了承出来るんでしょうかね?
手順無視ですよ。
電力が足りないから原発動かす、ですか。
短絡的ですね。子どもでもやりませんよ。こんなことは。
これでまた、何事も無く過ぎてしまえば、原発に対する危機感が薄らいで行くことを期待しているのでしょうか。
この後、他の原発の再稼働も進む気配です。
事故さえ起こらなければ、それで良しと言うことで、この社会はまた進んで行くのでしょうか。
この40年間次々と、50数基の原子炉を建設して動かして来て、日本にはすでに120万本を超える使用済み核燃料があります。
このうち福島第一原発に1万本余りがあったそうですが、今回の事故で外に漏れ出した放射能は、千分の一程度と言われています。
たった一度、千分の一漏れただけでこんな恐ろしいことになったのに、日本全体に存在する潜在的危機は一体どれ程のものか、それを後世へ負の遺産として残しさらに積み増して行くというのは、如何にも大人げない所業だと思います。
全ての原発の運転が止まったことは、ここらで立ち止まって頭を冷やす良い機会だと思うのですが、もう早や我慢が出来ない人たちのおかげで、福島の犠牲と教訓はどぶに捨てられるも同然の扱いです。
情けないですね・・・・。
こんなことが国民の総意だと思いたくありません。
実際、そうじゃないでしょう・・・。
何かが狂っているのでしょう。
今こそ、私たち国民一人一人が、しっかりしなくては。
そんなことを思った、今日の私です。