菓子づくり雑感


マフィン・シマリス君の朝ごはん

今日は、焼き菓子の日でした。
昨日のうちに計量、下ごしらえして、冷凍庫、冷蔵庫で予冷しておいた材料を使って、スコーン2種類、チーズ入りの塩味のクッキー、そしてアールグレーティーケーキを焼きました。
これらの焼き菓子のレシピは、全部オリジナルです。
料理やお菓子づくりの本などを参考に、また人から教わったことも取り入れながら、食工房オリジナルのテイストの表現に辿り着くまで、試行錯誤を繰り返して完成させたものです。
お菓子づくりのレシピを考えるのは、とても楽しい作業です。
全部が全部上手く行くわけではありませんが、いろいろやることで材料の性質が分かって、新しいアイディアに結びついたりします。
今定番になっているもののほとんどは、実は山暮らしをしていた頃、我が連れ合いが思いついて完成させたものです。
小さい子どもが6人もいて、ワイワイガヤガヤとにぎやかな毎日は、まるでお祭りのようでしたが、今思うと、子ども達のオヤツづくりが新しいレシピの実験場でしたね。
試作のうちはいっぱい食べさせられて、上手く出来て製品になると、今度は売れ残りの古いものしか食べられない、というのがいつものパターンでした。

そうやって出来た食工房のレシピと、14年間養い続けた酵母菌をたずさえて、会津の地にやって来て早や4年です。
こちらに来てからも、新しいレシピがいくつか出来ていますが、定番になってお客様の支持が固まるまでには、長い時間がかかります。
お菓子は嗜好品ですから、飽きられてしまうことは当然あります。
でも、飽きられても時間が経つうちにまた思い出してもらえるようだったら、それは本当に完成度のレシピということになると思っています。