20Bq/kgの根拠について

先日、食べ物の残留放射能について、20Bq/kg以下なら是として良いのではないかと申し上げました。

今日は、私の考えている根拠を申し上げておきます。

まず、現在の食品類の基準値が、100Bq/kg以下であることを思い出してください。
これは、人工核種による一般公衆の年間被曝限度1mSv/年を基に計算されています。
ただしこれは、被曝の全てが食品からという前提の計算結果です。

<こちら>の計算式で、だいたいその線が出ることが分かります。

さて実際には、年間被曝限度1mSv/年は、外部・内部の両方の被曝量の合計を言っているのですから、現状を考えると100Bq/kgでは1mSv/年を超えてしまいます。

そこで、食品からの被曝を40%程度と見積もり、40Bq/kg以内とすれば現実的という考え方があります。
私は、小さい子どもたちのことを考え、それをさらに1/2にして20Bq/kg以下なら、もうそれ以上神経質になる必要はないのではないかと思っています。

実際、ほとんどの農産物は不検出レベルですし、品目によって20Bq/kgに近い数値のものがあったとしても、食事全体の評価では不検出レベルになることは確実です。

そんなことも併せて、大人だけなら40Bq/kg以下、子どもがいる場合は20Bq/kg以下としておけば、問題ないと考えています。


食工房では、原料素材の基準を20Bq/kg以下としますので、あとは皆さまそれぞれのご事情に合わせてご判断ください。
なお、食工房で独自に検査を受けたものは、逐次データを公開いたします。
当ブログや食工房のホームページでご確認ください。