熊出没

今年は、旱魃のせいでしょうか、山の木の実の成りが悪いらしく、昨年とは打って変わって早々から熊出没の情報が飛び交っています。

今日は、喜多方市内で82歳の女性が、熊に襲われて亡くなりました。
場所を知っている私としては、あんな人里のど真ん中に熊が出没するようでは、自分の居場所など到底油断していられないはずと、俄かに緊張感が走りました。

実際、至近距離に熊出没の痕跡はあるし目撃情報もあるし、いつもお互いに「気を付けろ」と言いあっているのです。
こうなって来ると、どうやって熊を遠ざけるか、日頃から心がけておかなくてはなりません。

私が効果があると考えているのは、火を焚くことです。
これは、どんな動物も一様に警戒します。
煙を漂わせることも、同じく効き目があるでしょう。

今日夕方、裏のお稲荷様の側で、杉の葉とまわりの青草を焚いて、煙を立てました。
飼い犬の抜け毛を集めておいたものも、少しですが燃やしてみました。
焦げ臭いにおいと火の気には、野生動物は近寄らないのじゃないかと思うのですね。

それからもう一つは音を立てることですが、やはり太鼓の音とか低く長く唸るように響く音がいいと思うのですね。
先住民たちが使う楽器の中には、そういう音を出すものが多いですね。
多分、猛獣を避けたり、逆に獲物を引き寄せたり、いろいろな効果があったのだと思います。
私は、とりあえず竹でこしらえたディジュリドゥ(アボリジニの楽器・本物はユーカリの木で出来ている)を鳴らしてみました。

上手く行けば明日の朝まで、煙の匂いが残っているはずですから、それなりの効果はあると思います。

ところで、熊に限らず野生動物が人に対して警戒することなく近寄って来ることは、私たちにとってはこの上なくまずいことです。
このように野生動物との間の緊張関係が崩れたのは、私たちの生活スタイルがすっかり変わってしまったからです。

火を焚かなくなったし、山に入らなくなったし、街にばかり人が集まって、周辺はもはや野生動物に乗っ取られつつあります。

昔、野生動物は例外なく人を恐れるもの、という常識が通用していましたが、それは人類の長い間の努力の成果だということを、今の私たちは忘れていると言うか、そもそも知らないのですね。
もはやそんな常識は通用しないと知るべきです。

そして、これからどのような努力をすれば、再び野生動物に警戒される人になれるのか、今それを知る最後のチャンスのような気がする私です。






今朝の風景



白菜がこんなに育ちました。



大根も双葉を出しました。



昨日夜間工事までして仕上げました。



こんな仕上がりになっています。