お山に雨がふりました

今日は朝からすでに雨。
晩秋のどこか淋しげな雨音で、目を覚ましました。


熊どもよ、どうしているか?

腹は膨らんだか?

もうじき冬眠だな。

人の家の庭には、近頃食いもしない柿の実がザランザラン成っているが、さりとて食いに来ていいぞとは言ってやれぬ。


昔、里山と奥山の境には、人の手で栗や柿を沢山植えて、留め林と称して獣たちの餌に供したとか。
そんな風にして、人と獣たちは暗黙の境界を守って住み分けていたのですね。
冒頭からこんな歌が、頭の中で聴こえています。


あめふり くまの子

おやまに あめが ふりました
あとから あとから ふってきて
ちょろちょろ おがわが できました


いたずら くまのこ かけてきて
そうっと のぞいて みてました
さかなが いるかと みてました


なんにも いないと くまのこは
おみずを ひとくち のみました
おててで すくって のみました


それでも どこかに いるようで
もいちど のぞいて みてました
さかなを まちまち みてました


なかなか やまない あめでした
かさでも かぶって いましょうと
あたまに はっぱを のせました