年の終わりに


大好きなカラマツ林


この一年は、いろいろな意味で大変な一年だったと思っています。
一口で言えば、福島はどこにも責任を負ってもらえず、何の展望も与えられず、荒れ野に放り出されたも同然だからです。

浜通りの原発立地地域の苦悩はもちろんのこと、周辺市町村の苦悩も察するに余りありますが、それも福島から離れれば離れるほどに現実味が失せて行くのを、どうすることも出来ません。

会津も、被害の程度が軽かったというだけで、様々な補償の対象から外され、悪い結果も全て自己責任にされてしまいます。
こうして、日本中の大多数の人々の日常から、福島が消えて行くのでしょうか。

そしてまた福島の中も、皆が皆同じ意識ではありません。
様々な思いが交錯して、いくつもの分断が生じていることも確かです。
それが誰の策略であろうとなかろうと、嵌められる自分たちもある意味情けない・・・。

私は、もう人並みの楽しみごとなんか欲しいとは思いません。
今の私にとっての幸せとは、安心して耕せる大地があること、安心して汲める水があること、安心して歩ける森がありそこで胸いっぱい息を吸えること、孫たちが外で元気に遊ぶ姿を見られることです。

辛うじてそれが叶うこの地の幸運に、無限の感謝を捧げます。

そしてもうこれ以上何も損なわれないことを祈ります。