コーヒークッキー


天板が光って見えますね。
食工房のものの中では、油分の多いクッキーです。



実物は、この画像より小さいかも。



手間のかかるクッキー、双璧が並んでいます。


今日のお客さまは、コーヒークッキーさんです。

コーヒーの風味を生かしお菓子は、実に沢山の種類があります。
クッキーも、もちろんです。

食工房は、自家焙煎コーヒーを販売しているのですから、煎り立てのコーヒーの香りを生かしたお菓子を、当然のことながら造りたかったのですね。

それで、他の方々がすでに発表しているレシピを調べてみると、どれもこれもインスタントコーヒーの粉末を使うものばかりでした。
確かに手っ取り早いし、失敗も少なそうです。

でもねぇ・・・、それでは自家焙煎のコーヒーは出番がないじゃないですか。
そこで、コーヒー豆を細かい粉に挽いて、直に入れることを前提に考えて見ました。

ケーキやマフィンなどでは、粉のざらつきが気になるだろうと思い、クッキーを焼くことにしてレシピを練りました。
やっぱりこれも、10年以上前の話しです。

結局このアイディアはうまく行って、コーヒーの香り高いクッキーが出来ました。

それで初めの頃の成形法というのが、全く非能率的でした。
うちのカミさんがやっていたのですが、らしい・・・というか、フォークを2本使って天板の上に1個ずつ、どろんこクッキーでスプーン2本でやるあの手で、時間かけてやっていました。

それがあまりにも・・・・なので、私が担当するようになってからは、絞り袋に星形の口金をつけて、絞り出し成型でやっています。
それで何年かやったところで、またハプニングがあったのですね。

星形の口金を紛失してしまって、止むを得ずそれまでより刻みが細かく口の細い星形の口金でやるようになりました。
一個一個が小さくなって恐ろしく能率が落ちましたが、結果的に食感がすごく良くなって、もうこれで行くしかないということに・・・。

能率を上げるために絞り出しにしたのに、結局また能率を落としているのですね。
でも、製品の出来が良いことは何物にも代えられませんから、熟練して手を速くするしかありません。

かくして、当初より格段にパフォーマンスが上がったコーヒークッキー、まだまだこれからさらに進化するかも・・・。

そう言えば、食工房のクッキーの中で、一番完成度が高いと評価してくださる方もいました。
ではでは、先ずは一口お試しあれ!