今こうしてパン屋をやっている私ですが、子どもの頃を思い出して見ると、やっぱり下地があったのだなぁと思うことがいくつかあります。
「食パンの思い出」もそうですが、母がいつも焼いてくれたパンも、今思うと、私をパン好きに育てた一つの要因でした。
母の焼いてくれたパンは、生地を醗酵させてつくるいわゆる本式のパンではなく、重曹を使って膨らませるパンでした。
家には、専用のパン焼き用の鍋があり、炭火を起こした七輪の上に乗せて、何日分かのおやつになるよう、分厚い特大のパンを焼いてくれたものです。
卵を入れたり、脱脂粉乳を入れたり、またサツマイモを刻んで入れたり、その時々にあり合せの材料がプラスされるのも楽しみでした。
近所の子が遊びに来ると、一緒に一切れか二切れずつもらって、喜んで食べていました。
そしていつ頃からのことか忘れましたが、私も自分で真似をして、このパンを焼くようになりました。
鍋で焼くパンは、途中で天地返しをしなくてはならないのでそのタイミングが難しく、上手にひっくり返せるようになるまでには何度か失敗もしました。
そんな手づくりのおやつも、私が中学校を卒業してからは食べる機会もなくなり、母も忙しくなって、いつの間にかつくることがなくなりました。
by Mikio
そしてそして時は流れて、今はすっかり年老いた母は、私の焼いたパンやスコーンをとても喜んでくれるのです。
やっぱり私は、パン屋になるのが運命だったのでしょうか・・・。
おかげさまで今日も、すごくいい具合にパンが焼き上がりました。
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