今までにもう何回も、何人もの方から、「米粉のパンをつくったらいいのに・・・。」と言われています。
会津は米どころだし、お米の消費の低迷が言われている折、米でパンをつくればいい取り組みになることは、それはそれで悪いことではないと思っています。
私もそう思って、実はいろいろ研究してはみたのです。
それでまず、米でパンをつくるためには、米を小麦粉のような微粉に挽く必要がありますが、新潟の企業が特殊な製粉方法を開発していて、すでにパン用の米粉を発売しています。
関連する資料を読んで分かったのですが、米粒は簡単には微粉にならないので、特殊な酵素と共に水に漬けて処理し、その後乾燥させて製粉するということでした。
そして、米にはグルテンと呼ばれるタンパク質成分がありませんので、小麦から抽出したグルテン粉を15%くらい添加します。
このグルテンがないと、いくらこねてもパン生地にはなりません。
そういうわけで、米でパンをつくるためには、ずい分手間のかかることをやらなくてはならないのですね。
当然、価格も高くなってしまいます。
またグルテンは、小麦だけにしかない成分ですから、結局、米100%と言いつつ小麦由来のグルテンのお世話になるのだったら、やはりパンは小麦でつくった方が自然だし、おいしいだろうと思います。
国内産小麦だったら、はっきりとその違いが分かると思います。
お米は、やはりご飯が一番でしょう。
そして餅や団子や煎餅、おはぎとか、いくらでもおいしいものがあります。
小麦粉と混ぜて蒸し菓子にしてもおいしいですね。
こんなことを言っては申し訳ありませんが、米粉のパンはあまり定着しないのじゃないかと、私はそう思っています。
※パン用米粉の関連資料へのリンク <こちら>