炒り玄米

今日は、「パタポン」を焼くつもりでした。
昨日のうちに支度をしていれば、気がついたところだったのですが、今朝、材料を計ろうとして炒り玄米粉がないことに、初めて気がつきました。
全くとんでもないポカです。
急きょ予定を変更して、炒り玄米粉を造ることになりました。



 


そうです。
こうやって基本的な材料も、なるべく自家製するのが食工房の方針です。
玄米を炒るのと、コーヒーを炒るのとは、ほとんど似たような作業で道具立ても同じです。
どちらにも共通のノウハウがあって、パン屋とコーヒー屋二つの仕事をかけ持ちしていることにも、妙に納得している私です。




炒った玄米は、次に製粉機にかけて粉に挽きます。
こちらも、ライ麦や小麦の全粒粉を自家製粉しているので同じ機械で出来ます。
そして、一回分ずつ小分けして脱酸素包装して保存しておきます。
こんな作業をしょっちゅうやるのは大変ですから、ある程度の量を造っておくために、脱酸素包装はとても重宝です。
手間暇かかりますが、オリジナル原材料を使うことで、食工房にしか造れないものを造ることが出来ます。

ところで、パタポンにはこの炒り玄米粉ともう一つライ麦コーヒー粉を使います。
どういう仕掛けかと言うと、先ず炒り玄米粉は、コーヒーで言うとミディアムローストで、甘みがあります。
これだけだと香ばしさが物足りないので、ライ麦コーヒーを入れます。
こちらは黒焼きで、コーヒーで言うとフルシティーロースト。
ほろ苦さと深いロースト香を持っています。
これをブレンドするところは、食工房のコーヒーのブレンドのノウハウと同じです。




さてこのパタポン、召し上がった方はすでにご承知ですが、ノーシュガーの焼き菓子です。
穀物のほのかな甘みと香ばしさだけが身上です。

甘党の方には、全く物足りないかも知れませんね。
いつだったか忘れましたが、このお菓子は味がしないと、酷評をいただいたこともあります。
しかしこのパタポン、食工房のメニューの中では、意外に売れっ子なのです。
何人かの方から伺いましたが、何か乗せて食べるのもいいけど、そのままでもおいしいし妙に後を引くそうです。

でしょ! でしょ!
 
小さい子ども達に、ぜひともこういう味を好きになって欲しいと思って造っています。

 おしらせ

今週は、木曜日・クリングラ、土曜日・カネリプッラです。

11月3日(月)は、会津若松市内でイベント出店の予定です。
追ってご案内申し上げます。