最近、食工房で取り扱っている各銘柄をストレートで味わって、それぞれのキャラクターを再認識しています。
その結果、食工房テイストの本質が、改めて分ったような気がしています。
古い話しになりますが、35年前私が故郷を離れて一人暮らしを始めた頃、コーヒー道具を揃えそしてまず買い込んだコーヒー豆の銘柄は、コロンビア、モカ、ブラジルの3種類でした。
それを大体3等分にブレンドした味が、お気に入りでした。
コーヒー専門店でコーヒーを飲むこともよくありましたが、その時はたいていコロンビア・ストレートでした。
今、それを思い出して分ることは、けっこう酸味系の味が好みだったんだなということです。
その後、丸11年間もコーヒーを飲まない時期を経て、またコーヒーを飲み始めた時も、コロンビア、モカ、ブラジルの3種混合でした。
そして自家焙煎を始め、その後コーヒーを商売にするようになりましたが、オーガニック・フェアトレードに関心が強かった私は、コーヒー業界で流通している豆には手を出さず、入手可能な限られた2、3種類の銘柄のみでやっていました。
しかしこれではバリエーションが乏しいので、同じ銘柄の中炒りと深炒りをブレンドして、好みに合う味を出そうと試みました。
これが案外うまく行って、お客さまの支持も少なからずありましたので、やがてブレンド割合も決まり、今の食工房の定番「食工房おいしいブレンド」となりました。
こうして出来上がった食工房テイストは、今思うと、以前の私の好みを踏襲している部分があります。
苦みはほどほどにあり、酸味はフルーツあるいはワインのよう。
そして、甘みがあること。
コーヒーに甘みと言うと、ちよっと違和感があるかも知れませんが、そうではありません。
それから、深呼吸して胸一杯まで吸い込みたくなるような、嫌味なくすっきりとしたロースト香。
食工房のコーヒーを召し上がってくださった皆さま、如何でしょう?
食工房のコーヒーは、こんな説明に合致しているでしょうか。
これからも、ご感想やご意見をいただきながら、そして自分自身の好みも加味しながら、さらに新しい境地も見つけたいと、意欲満々の私です。
どうぞよろしく。
平均的なコーヒー飲みですが、私もコロンビアが好きですね。マイルドで飽きません。マグカップでブラックをたくさん飲むせいか中入りで苦みはほどほどが良いのですが、いつも同じ味は難しいですね。
食工房に行ける人がうらやましい。
arz2beeさん、コメントありがとうございました。
お返事がおそくなって、すみません。
コロンビア、やっぱりマイルドな風味でいいですよね。
食工房のコーヒーで、せめて近いのは、セラード樹上完熟にペルー・コチャパンパをブレンドした感じでしょうか。
それから、いつも同じ味、これはプロにとってもとても難しいです。ドリップは特に。
サイフォンのほうが、まだしも一定しやすいです。