先日は少々見通しが甘かったようで、木曜日の朝これなら大丈夫と仕事を始めましたが、パンを焼き上げたところで電池切れ状態になりました。
やはり風邪が治るには、体に必要な手順があるようで、次の日一日また横になっていました。
それでも酵母菌は風邪など引かないようで、この日もパンの出来は上々だったのには妙に感心しました。
ということは、一方では私自身も本調子でなくても、必要な手順はちゃんと実行出来ていたということでもあり、これが熟練ということなのかなぁと、パンの出来栄えに胸をなで下ろした次第。
それにしても、人間の風邪もコンピューターのウィルス感染も似たようなところがありますね。
コンピューターのウィルスは人間が作ったものですから、事前に発見すれば害を受けないよう手当てが出来ますが、人体が感染するウィルスはそういうわけには行きません。
一旦感染しないことには、ウィルス定義を更新することは出来ません。
予防接種はリスクを弱めた意図的な感染によって、抗体反応を引き起こさせるものでしたね。
しかし、全く未知のウィルスに対してはワクチンを作ることが出来ないし、予防の予測が外れたら役に立ちません。
自然治癒と自己免疫獲得を待つことは、場合によっては唯一且つ確実な手段となります。
その時、人体もやはり再起動みたいなことをやるんですね。
本当に再起動するのだと一旦死ななければなりませんから、そうではありませんが、体の機能が最低限まで落ちて活動を一切拒否する状態になります。
この時にいろいろ小細工しないで、まさに死んだように寝ていられれば、その後の回復は順調なはずなのですね。
苦痛を和らげるための最低限の措置をしながら、ひたすら再起動を待つのが賢明と自覚しました。
今朝は、いつもよりずっと仕事量を減らしていましたが、それでも4時間遅れで起き出して恐々スタート。
仕事の方は好判断でしたが、先日来のドカ雪は今朝もまた山盛りで、水道が一部不味いことになっているのが分かり、雪の中を掘り返してメンテナンスという、いきなりの重労働のおまけがついてしまいました。
それでも何とか堪えられて、その割には調子が悪くもならなかったので、どうやら無事に再起動したようです。
また一つ別な例えで言うと、人間の体は薪ストーブに火を焚いているようなもので、火床が落ちてしまったところにいきなり大きな薪をくべても、燃えつくどころかかえって火が消えてしまいますから、良く乾いた小枝をくべて炎を上げ、それから少しずつ慎重に小割りした薪をくべながら火力を上げ、それからやっと太い薪がくべられるわけです。
人体という炉の中では、食べたものが燃えているわけで、病後の回復期は全く似たような気遣いが役に立つということも、今回良く分かりました。
あともう一日か二日、底力が戻ってくるまで慎重に対応しようと思っています。
おかげさまで、連れ合いはじめ家族の者も無事に危機を通過したようです。
ご心配いただいた方々に、この場を借りて一言お礼申し上げます。
しばらく更新がないので心配しました。インフルエンザだったのでしょうね。
回復されたようで何よりです。
arz2beeさん、コメントありがとうございました。
確かにインフルエンザだったと思います。
それにしても近頃の風邪は、喉や鼻より先に胃腸に症状が出たりして、様子が分かり難いですね。
そして、消化器をやられると、底力が戻るまでにとても時間がかかるように思います。