焼きムラなく、焦がさないように焼くのは、なかなか大変です。
オーブンの熱の回り具合のクセを、よく把握するまでにずい分
失敗したものです。
このところやっとクッキー類が棚に並ぶようになりました。
去年の12月からつい最近まで、2ヶ月近くも商品棚にクッキー類は1袋もありませんでした。
風邪を引いたりしたことも影響していますが、そもそもクッキー類の製造はいろいろ課題を抱えています。
第一は、手間がかかりすぎること。
第二に、天板効率が悪いことです。
ご覧に入れた写真は、ナッツクッキーの一回の作業で焼ける量です。
製造の手順は、別な日に丸い棒状に成型して冷凍しておいた生地を、包丁で小口切りして天板に並べます。
切って並べてが、約1時間。
この9枚の天板が一度にオーブンに入ります。
焼き時間は20分少々。
計量と包装に、やはり1時間ほどかかります。
後片付けも、そこそこ時間がかかります。
クッキー類は、うんと頑張っても一日に三種類焼くのが精一杯。
たいていは二種類しか出来ません。
後片付けと翌日の支度もあるからです。
それでこのナッツクッキー、袋の数にして27個分です。
この日は、他にパタポン <参照> を同じく27袋分焼きましたので、売り上げにして20,520円の仕事です。
娘たちと3人で一日かかってやる仕事ですから、材料代と経費を除いて幾ら自分たちの日当になるか・・・。
クッキーばかり焼いていたのでは、当然のことながら商売を続けることは不可能です。
幸いなことに食工房のメニューの中には、それよりはずっと効率の良い品目もありますので、満遍なく仕事していれば一応何とかなる計算です。
それならいっそのこと、クッキー類は止めてしまえばいいようなものですが、それでは何と言うか、楽しみがなくなってしまうような気がします。
買ってくださる方も、食工房のクッキーの中に楽しみを見つけてくださっているのが分かりますし、造る私たちの方でも、遊び心を発揮出来る楽しみな部分があるのです。
ですから、少しでも余裕がある時・・・つまり暇な時は、クッキー造りが出来て、棚がにぎやかになるというわけです。
今日も、ジンジャークッキーとコーヒークッキーを焼きました。
おかげさまで、クッキー類はいつも製造待ちの状態なので、造る側から無くなって行きます。
明日は、スコーンの追加製造とどろんこクッキーです。
クッキーには大変な手間がかかっているのですね。
でも手軽に楽しめるからか、買って行かれるお客様も多いです。
そして子どもにも安心して食べさせられるのが良いですね。
うちの店も売り上げの事はあまり考えずにお客様の喜んでいただけるものを考えて提供させていただきたいと思っています。それなりの収入も入れば言う事なしですが・・・。
これからもおいしいクッキー楽しみにしています。
noriさん、コメントありがとうございました。
いつもクッキー類の納品が満足に果たせず、申し訳なく思っています。
まあそういうわけですから、どうぞ懲りずにこれからもよろしくお付き合いください。