Joaquim Cafe
上から順に、生豆、1.Roast 2.Roast
もうずーっと長い間、私を悩ませ泣かせ続けているのが、ブラジルからやって来るJoaquim 農園のコーヒー豆です。
この豆の何が私を困らせているのかと言うなら、それはグレーディングの悪さに尽きると申し上げなくてはなりません。
「農産物としてのコーヒー」というエントリー<参照>の中でも申し上げましたが、収穫されたままのコーヒー豆には、風味に悪影響を与える要因を含んだ粒が、必ず幾分かは混ざっています。
「欠点豆」という名で総称されるそれらの粒を取り除き、一定以上の品質にするのがグレーディングという作業です。
グレーディングには、機械化出来る部分もあるのですが、最後に一番重要なのは、人が目で見て手で拾い出す作業、いわゆる「ハンドピッキング」です。
ハンドピッキングがどんなに大変な作業かということを、今までに何度も申し上げて来ましたが、Joaquim 農園ではいくつか理由があるのだと思いますが、グレーディングが大変大らかと言うか、「本当にやってるの?」と言いたくなる状態なのです。
欠点豆混入率が30%にも達するため、約1/3がロスになるばかりか、選別のために要する労力と時間を考えたら、とても引き合いません。
この画像の中から、欠点豆をいくつ発見出来るでしょう。
挑戦してみてください。正解は、次週に。
しかし、そうまでしてもこのJoaquim 豆を止めない理由は至って明快です。
コーヒーとして一番重要な風味が良いという項目で、食工房として最高点を付けているからです。
今までに、このJoaquim の代わりになる豆をずっと探し続けていますが、食工房テイストに寄与するという、私にとっては一番肝心なキャラクターを満足する豆にはまだ出会えません。
まだまだ当分、否ずっとかも知れません、悪豆拾いに泣かされ続けることになりそうです。
ちなみにこのJoaquim 農園、父親が病気に倒れた後を三人の娘たちのうちの二人が協力し合って、いいコーヒー豆を生産する意気込みに燃えています。<参考資料>
もし彼女たちが、遠い地球の反対側の日本で、似たような姉妹が親の手伝いをしてハンドピッキングをやっていると知ったら、どんな顔をするでしょうか。
いやいや、そういうことを知ってしまったからには、ブラジルの彼女たちばかりにリスクを負わせるのはフェアじゃないという考えもあって、敢えてハンドピッキングの苦行に耐えているのです。
もう一つちなみに、Joaquim / ジョアキンと発音していますが、これはホアキンと発音しなくてはなりません。
固有名詞ですから、ここはこだわって、今後はホアキンと呼称いたしますのでお間違え無きよう願います。
一部、価格改定のおしらせ
ハンドピッキングによるロスの多少を考慮した結果、ロスの少ない銘柄の価格を引き下げます。
ブルボン・クラシコ 100g当たり 500円 → 400円
カフェ・ヴィーニョ 100g当たり 500円 → 450円
「カフェクラブの集い」へのお誘い
来る5月31日(日)午後2時より、「カフェクラブの集い」を開催します。
定員8名のところ、まだ十分余裕があります。
どうぞ、ご参加ください。
詳しいご案内は、<こちら>をご覧ください。
クリングラの製造をお休みします。
当分の間、クリングラの製造を休止いたします。
毎週木曜日に、カネリプッラ(シナモンロール)のみ継続いたしますので、ご注文の際はお間違えのないようご注意ください。