デンキを消して、静かな夜を


真っ暗・・・。画像としての情報量は、当然小さい。


 


毎年この時期になると、こんな呼びかけを耳にします。
明後日の夏至の夜には、一斉にライトダウンして「キャンドルナイト」なんてイベントもあるみたいです。

いいことだと思いますけど、街を暗くすると犯罪が増えるとか、別なところに気を配らなくてはならなかったりするのがちょっと悲しい、今の私たちの社会です。

二年前のこのブログで、「ランプの灯りと暗い夜」という記事<参照>を書きましたが、夜の暗さが与えてくれるものは沢山あります。
感動的な星空の眺めもそうですが、一番印象的なのは安心感です。
今のこの社会では考えられないことかも知れません。
私たちが山暮らしをしていた、人里から隔絶した場所にはそれがありました。
この感覚は、哺乳類の末裔である私たちに、本能的に備わっている感覚なんだろうと思います。
それがどのくらい大切なものであるか、今改めてそれを思っています。


ところで、省エネルギーがどんどん進んでいるはずなのに、電力消費の全体量は増える一方なんですね。
電気を使う機器の効率は、近年素晴らしいものになって来ていますが、一方で私たちが使う電気製品は増え続けています。
中には、こんなものまで電化しなくてもいいのにと思えるものもあります。
また、24時間中ずっと電源が入りっ放しの機器も、これまた多いのですね。
我が家は、商売をしているのでなおさらのこと、冷蔵庫や電話機やPCなどなど、一日中あるいは営業時間中、電源が入りっ放しの物がけっこう沢山あります。
山暮らしをしていた頃とは比べ物にならないエネルギー消費量に、もう少し何とかならないかと自責の念に捕われます。


そうですね。
明後日の夏至には、うちでも久しぶりにランプで過ごしてみようかな・・・。