衆議院が解散になるという話しで、それも長年続いた自民党主導の政治に終止符が打たれるかも知れないと、政界はもう蜂の巣を突いたような大騒ぎの様相です。
自民党そのものも、崩壊しそうな状況だとか。
申し上げておきますが、私は政治にはとうの昔に失望し切っているし、今の政治家と呼ばれる方々には、申し訳ないけど信頼なんてものは置くわけには行きません。
今回の選挙で、何がどのように変わるのか分かりませんが、建設的方向が見えていると言うならそれもいいでしょう。
でも私には、そんな希望は見て取ることが出来ません。
それよりも自民党という政党、私は決してひいきじゃありませんが、良くも悪くも日本人の国民性が、象徴的に現われた組織だと思っています。
理屈よりも感情に動かされる傾向、大勢の動きの中に埋没するのを良しとする傾向、前例重視で変化を好まぬ傾向、この政党が提示することは、いつも概ねこの国の人々の心象に符合していたのですね。
そのせいでしょうか、時折多少の反感を持つことがあっても、結局私たちは、新しい道を歩く勇気を持たずに過ごして来たのでした。
その間に私たちに身についてしまった習性があるとしたら・・・、それは思考停止ということでしょうね。
そんな中で民主党が政権を取ったとして、果たしてどのようになって行くのでしょうね。
政治はいつも、国民が歓迎する方向へと迎合する傾向がありますから、気がついて見たら民主党がそっくり自民党の代わりをしていただけなんてことになるかも知れません。
それとも・・・、自民党が崩壊するということは、この日本人の精神性のどこかが壊れてしまったということでしょうか。
それもありそうな話しだと思う私です。
いずれにしてもこの先、油断はしていられません。
私のような零細な自営業で喰っている者は、為政者のちょっとした気まぐれの決断のせいで、足元を掬われて生きて行けなくなるなんてことが、この先いくらでも起こりそうですから。
本当に一歩一歩、どこに足をおいて進んで行けば良いか、自分だけが頼りだと肝に銘じています。