私たちの社会が健全に存続するために、何よりもまず信頼が前提になっていることは、言うまでもないことです。
政治、経済、産業、その他私たちの生活(生存と言ってもいい)に関わる物事は全て、人と人が相互に信頼し合うことがなければ、そもそも成り立ちません。
ところが近年、その信頼に明らかに影が差して来たように思います。
いつの間にか私たちは、すぐには物事を信用しない習性が身についてしまったような気がしますし、個人情報の扱いにも神経質になって来たように思います。
無理もないことで、例えば、誰でも名前を思い出せる有名企業の中で、不正や不祥事に全く縁のなかった所が、一体いくつあったでしょうか。
全く信じられないような、税金の無駄遣いや人事のからくり、警察官や裁判官や医療従事者も例外ではありませんでした。
一番身近な家族である夫婦親子の間でさえ、幼児虐待やドメスティックバイオレンスが社会問題になっているのです。
私たちは今まさに、不信の社会に生きていると言える状況なのではないでしょうか。
食べ物に限っても、一頃世の中を騒がせた偽装事件のおかげで、食品の製造者はまず疑われて当然と思っていなくてはならなくなりました。
こんなことが積み重なって行くと、極端な話、私たちは誰の造ったものも安心して買うことが出来なくなります。
そういう状況の中で、信頼される事業を続けるために、私はやはり個人的なお付き合いから始めるしかないと思っています。
そして確かなものを造り続けること。
はっきり申し上げて、食工房の仕事は効率悪いですけど、信頼と効率は往々にして反比例するものだと思っている私です。
タイヤ交換しました。
今年はとにかく忙しいので、機械を使ってやりました。
でも、装着時の最後の締め付けだけは手でやります。
午前中いいお天気だったのに、雨も降り出した午後になって、やっとタイヤ交換です。
夕方、みぞれ混じりの雨になっていましたので、いつもながらグッドタイミング。
万全の装備は、自分の安全のためというよりは、交通社会全体への責任だと考えています。
皆がそうなら、自ずと自分の安全も護られることになりますから。
人がどうこうではなく、先ず自分からと思っています。
損得ではありません。