消費低迷の実相

物が売れない時代が来たと言われます。
景気が悪いから売れないのか、売れないから景気が悪くなったのか、一概にどっちとも言えないのではないでしょうか。
内需拡大と言えば、「要らないものは要らないマス。」と答えが返って来そうに思います。
物は足りているというのが、実はこの社会の実相で、皆プラスアルファのところで要不要を言っているように感じます。

それから一つ重要なことは、日本の人口はすでに減少に転じていて、今後も消費は確実に減るということです。
そして、世帯人数も減る一方で、東京都では現在単身者世帯が40%を超えており、2人までの世帯で70%弱と、少人数世帯が圧倒的です。
そして地方でも、年々大人数世帯は減っており、田舎では人が減っているのに新築家屋は相変わらず増えていて、一方で古い空き家が増えるという皮肉な現象も起こっています。


少人数世帯それも単身世帯が多くなると、消費の動向もずい分変わります。
食生活で見れば、少人数世帯ほど外食の機会が多くなり、家庭で料理をしない傾向が強くなります。
また購入単位も小さくなり、大根やカボチャが丸一個売れる可能性はほとんどありません。
どんなものでも少量詰めで良いわけで、パンの大きさだって影響があります。
例えば1/2カット売りは、当然のこととして想定しておかなくてはなりません。


さらにこれから5年あるいは10年の間にも、物の売れ方は大きく変わって行くと思います。
パン屋にとっても、食べ物の需要は無くなることはないから大丈夫などと、たかをくくってはいられない変化があるかも知れません。
それでもパンが無くなるということはないでしょうから、問題はどんなパンが後々まで顧みられるのか、そのキーワードは、①健康 ②滋養 ③よろこび(おいしさ・満足)ではないかと思っています。

いずれにせよ、先の読めない難しい時代がやって来たものだと、頭をひねっている私です。


  


  今週のクッキーとマフィン


今週のクッキーは、バタービスケットとわらいごまとジンジャークッキーとパタポン。
あとは店頭在庫で、どろんこクッキー、ナッツクッキー、コーヒークッキーもあります。


今週のマフィンは、「シマリス君の朝ごはん」と「スィートハート」です。


みのりのパン再開します。
今週土曜日に焼きます。


  「パンだより」がなかなか出せません。


今週金曜日、会津若松市内の戸別配達を予定しています。
告知する機会がないままでしたが、逆にお得意さまからお問い合わせとご注文をいただき、恐縮の至りです。
このブログで始めて知った方、ご要望の節はどうぞご遠慮なくご連絡ください。

消費低迷の実相」への2件のフィードバック

  1. arz2bee

    Mikioさん おはようございます。
     人口高齢化と共に単身や少人数家族が増え 外食が著しく増えています。老夫婦でも、コンビニ弁当を食べておられる方が結構居られ、減塩指導がしにくく困っています。
     簡単にこれを自炊に変えることは難しそうです。外食も健康に配慮した味付け、副食にして欲しいと思っています。本来の味を生かせば薄味でとても美味しい。まさにご指摘の健康滋味美味と存じます。

  2. Mikio

    arz2beeさん、コメントありがとうございました。
    少人数世帯が、家庭で料理しなくなるのは、当然の成り行きと言えるでしょう。
    そうなると、社会の仕組みそのものも変化せざるを得ないのですね。
    家族や家庭の意味さえ変わって来るかも知れません。
    外食産業が、本来の家庭の食卓を肩代わりする動きも、当然出て来ると思います。
    そんな中で、あくまでも自分で料理して食べるとすれば、それは生き方そのものに関わって来ることになるでしょうね。
    畑で自給用の野菜など作っていると、それがよく分かります。
    次の時代、人の生き方も大きく幾つかに分かれて行くのじゃないかと思っています。

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