焙煎の面白さ、再認識

もう20年もコーヒー焙煎をやっていますが、最近また改めて焙煎の面白さに開眼しています。

先日のこと、業界紙を読んでいて「完煎」という言葉に、初めて触れました。
まずコーヒーの焙煎度は、浅い煎りから極深煎りまで8つもの段階があって、それぞれの段階の差異は微々たるもの、と言えばそう言えなくもない程度のものです。
実際のところ、焼き色が判断の基準ですから、中身の質的な焙煎度とズレることだってあり得ます。


それよりも、ここに来て私が自分の経験から納得したことは、すべての種類の豆が、どのような焙煎度も可能というわけではないことです。
言い換えると、各銘柄にはそのキャラクターを生かす最適の焙煎度があるということです。
こんなことは、業界の方ならとっくにご存じのことだったかも知れませんが、素人独学の私には経験上そうかも知れないと思っても、確信はありませんでした。



セラード カフェ・ヴィーニョ

単品ストレートでもちろんおいしいのですが、
ヴィーニョベースのおいしいブレンドや
カフェマヤブレンドも試してみたい。


今日はそのことをまず念頭に置いて、カフェ・ヴィーニョを、これならどうだ!という火加減と時間設定で焙煎に臨みました。
思った通り、甘味系でワインのような酸味が持ち味のこの豆の特徴がよく出る瞬間があるのを、煙の匂いから掴むことが出来ました。


「完煎」という言葉に、思わず膝を打った私です。


茶房  千 



古代文字で描かれた看板
この雰囲気を街並み全体に、
と思うのは私だけでしょうか?


  「千」オリジナルブレンド

先日ご紹介した山都町の新名所、茶房「千」。 <こちら>
こちらで使っていただくコーヒー豆の一つに、新しく「千」オリジナルブレンドを作りました。
食工房テイストに店主の秋庭さんのお好みを加味して、多くの方に好まれつつ、且つ「千」でしか味わえないブレンドが出来上がりました。


レシピは、「千」のために封印。
食工房での販売もありません。