月別アーカイブ: 2015年6月

IIDE編集中

6月も今日でおしまい、明日から7月です。
今はまだ梅雨模様で、今日などは少し肌寒い感じがする瞬間もあったほどでしたが、この一ヶ月のうちには暑い夏の日々がやって来るのですね。

冷夏になるとの予想もあるようですが、それにしたって夏は夏。
汗かいて、とうもろこしとスイカを食べて過ごすのです。

この夏は、千葉の孫たちがパパだけ残して盆休みの前から長期滞在のスケジュールでやって来ると言ってます。
孫たちは、それはもうとてもとても楽しみにしているようです。
自分たちが種をまいた野菜を自分で収穫して食べられるのですからね。
こういう経験を何より大切にしたいと考えてくれている、孫たちのパパとママに感謝したいと思う私です。

小学2年生になった長女には、食工房で仕事を手伝う体験もさせたいようです。
いいでしょう!思いっきり楽しくパン造りの現場を経験してもらいましょう。
まずは興味を持つことからですからね。

さて、楽しみは先に取っておくとして、またIIDEの編集です。
否、これとて楽しみの範疇なのですけど・・・。

あ、それから、今日も大工をやりましたよ。
床板を張る一歩手前まで来ました。

床を張る前に、床下にちょっとした電気工事もやりました。
パソコンや周辺機器の使い勝手が良いようにコンセントを2箇所増やしました。
さあこれで来週は、パネルを張って床が出来上がります。

それにしても、時間がいくらあっても足りません。
当たり前か・・・。

ではでは。

暫し休息を

食工房の営業の一週間が終わりました。
この一週間は、私にとってはショッキングな酵母の不調に始まり、ほとんど酵母種の回復に時間を取られて終わりました。
その甲斐あって、今日までに酵母は良好な状態となりました。

と言うか、この際厳密に申し上げておきましょう。
食工房のプンパニッケル以外のパンで今後使用する酵母種は、今までの種ではありません。

ええっ!それでは、25年間の継続がついに途切れるの?と言うことになりますが、これも厳密に言うとそうでもありません。
これから使用する酵母は、およそ半年前にプンパニッケル専用に起こしたザワータイクから派生させて、小麦粉で培養したものです。

したがって新しい酵母種と言うことになりますが、実はザワータイクを起こす時、微量ですが今まで使ってきた酵母種を入れています。
ですから、山暮らしの時から受け継いで来た遺伝子が入っているのです。

ま、いずれにしても、とてもいいい状態で発酵してくれています。
そんなわけで、この次からは今までと風味が変わった?と感じるかも知れません。
前の方が良かった・・・と言われたら困りますが、私としては納得の行く結果です。
きっと満足していただけると、信じています。

と言うわけで、どうにか安心して休めそうです。
明日と明後日は、定休日です。

それでは、また来週もよろしくお願いいたします。

酵母と付き合ってみて、改めて分かること

酵母の調子が悪くなって、再生回復を試みること4日。
何故そうなったかも含めて、酵母の性質をより深く理解することが出来つつあると思っています。

今朝、ライ麦入り角食パンを仕込んで焼いて見ましたが、まあまあと言うところ。
その後、ザワータイクから派生させた酵母種を使って、今度は飯豊山食パンと余り生地のバタールなど数種類のパンを焼いて見ました。
こちらは、うまく行きました。
売りに出しても良かったくらいでしたが、今日は全て試食品としてご来店のお客さまに無料で差し上げました。

ところで、酵母をいじっていて一番判断の拠り所になるのは何か?と言うなら、それは匂いです。
次に舌先に感じる味です。
そしてかき混ぜた時の手応えというか、見た目も含めた様子。
つまり、鼻と舌が一番重要な計測器なんです。

そこでふと思ったこと・・・。
世の中では今、山仕事や農作業、暮らしの知恵など、そして私のようなモノづくりに関わる貴重な伝承が、急速に失われているのですね。
後継者がいなくて、廃れていく様々な技能や知恵の数々は、それぞれ現役にある人に備わっているものですから、実体験を通して人がそのものを受け継いで行かないことには、やがて確実に消滅してしまうのだと私は思います。

映像や音声あるいは仕掛けや道具、出来上がった実物の保存など、記録を残すこともいいのですが、またまだ現役にある方の話を聴いたりスライドやビデオを見るのもいいのですが、いずれにしてもそれらは実際に自ら後継して現役になろうとする人がいなければ、何の役にも立ちません。

そしてまた、たとえば匂いや味わいといった情報は、データ化出来ないし残すことも出来ません。
それが一番の拠り所になるような仕事は、実際にそれをやっている現場の中でしか伝承不可能です。

否、必要のない仕事が自然淘汰されているだけだと思われますか。
そうではないでしょう。
物事にはリソース(原資)というものがあります。
直接必要ではないように思えることでも、何かの基礎になっている、元手になっていることがあるのではないですか。

失ってみて初めて分かるその貴重さに、後になって気づいてももう取り戻すことは出来ないことが、実は沢山あるような気がする私です。

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酵母のご機嫌は・・・

先ずは今日のパンの報告からです。
酵母の調子は、まだ万全ではありませんでした。
したがって、パン焼きは食パン一種類だけ試しましたが、やはりダメでした。

そんなわけで今日は、酵母の培養に注力していました。
今回トラブルが発生したおかげで、うまく行っている時は見えてこない酵母の性質の奥深いところが垣間見えて、いい勉強になっています。
何年やったって最後まで勉強だと、今日は改めて確認させられる思いでした。
そして、興味深く面白い世界なのですね、酵母は。

で、パンはダメだったのですが、ビールの方は良く出来ていて、今日はボトリングでした。
これもまた酵母の仕事ですから、こちらがうまく行っているということは、全体としてはそう間違ったことはしていない証拠ですね。

昨日から連続して酵母種の更新を繰り返して力を強くしていますが、少しずつ変化が現われて良い方向に向かっているようです。
そしてそれとは別に、絶好調のザワータイク(プンパニッケル用の別立ての酵母種)からも、小麦のパン用の種を培養しています。
こちらは、モルトの香りが濃厚でとてもいい感じです。
全粒粉入りのパンに使おうかなと考えているところ。
何だか、前より一段と忙しくなりそうで、恐ろしい・・・。

明日もテストのパン焼きをやります。
今日よりは、ずっといいと思います。
うまく行っても販売はしないで、試食していただこうかな。
ご来店お待ちしております。


熊地図更新

<こちら>

明日のパン焼き

明日は、パン焼きの日ですが、先日の酵母種のトラブル解消のために今手を尽くしているところです。
発酵は、今のところ悪くありませんが、実際にパンを焼けるかどうかは、明日の朝にならないと結論が出ません。

したがって明日は、最低限度のパンを焼くに止めます。
一番難しい食パン生地で、まずは試しです。

そんなわけで、明日店頭にパンが並ぶかどうかは、まだ分かりません。
ちゃんと焼けているかも知れませんし、そうじゃないかも・・・。

スコーンはじめ焼き菓子は、いろいろ揃っています。
コーヒー豆もあります。

よろしかったらご来店を。

大失敗

今日のパン焼きは、NGでした。
酵母の調子が、良くありませんでした。

前回、先週土曜日に食パンが没になった流れですね。
発酵の回復を狙って手を入れたのですが、うまく行きませんでした。

長年やっていても、こんな失敗があるのだと、今日はいささか気落ちしてしまいました。
今までにも一度か二度、重大な危機があってそれを乗り越えて来た我が酵母ですが、今度はまだ理由を掴みかねています。
とりあえず、明後日のパン焼きで回復出来るかどうか、手を尽くして見ます。

そんなわけで今日は、取り引き先、出荷先などにお断りの電話をかけたり、メールを送ったり、失敗したパン生地の後始末をしたり・・・。
一応すべて終わりましたので、さてこれから仕切り直ししなくては・・・。

ではでは。

畑のパノラマ写真

畑

2015.06.24 畑の様子
画像クリックで、元画像が開きます。

Adbeのソフト、Lightroomの最新バージョンで、別々に撮った写真をパノラマに合成する機能が追加されましたので、早速試してみました。
最近のデジカメは、パノラマ撮影モードなんて機能があったりしますが、私のカメラはそれがないので、今までパノラマはあきらめていたのです。

今日は、畑の全景をパノラマにしてみました。
4枚の写真の継ぎ目が分からないように自動的に修正されています。
露出が違っていても、それも補正されて自然な一枚の写真になっています。
いやはや、凄いことが出来るのですね。

こうして全景を一枚に収めておくと、ある年のある季節の様子が一目瞭然に分かります。
これから定点撮影で、パノラマ写真を残しておこうと思っています。

で、今年の畑は、これがなかなかのものです。
娘の働きで、どの作物も生育良好。
あとは、鳥獣の害をいかにして防ぐかにかかっています。
そろそろ風車も立てないと・・・。

さて、もう早や明日はパン焼きです。

今週もまた、ご来店ご注文、よろしくお願いいたします。

3週連続大工

大工

床板を剥ぐって最初に目に飛び込んだのがこの有り様。


大工

見えないところは、とことん手を抜いている。


大工

見ている方向が違いますが、同じ個所・施工中。

定休日を使って、これで3週連続床下のリメイクをやっています。
もうそろそろ部屋が使えないことに、我慢の限界が近づいています。

今日までの作業で、やっと一部床板を乗せることが出来るところまで来たので、一枚だけ乗せて気分を味わって満足しました。
本当はまだまだ先は長いのですが・・・。

それにしても、施工前の酷さはご覧のとおり。
支えを失った床板を、踏み貫いていたかも知れないというほどの危うさ。

今度は、上で飛び跳ねても大丈夫。
重量物もOK。
盆までには、引っ越し完了しておかなくては。

また孫がやって来ます。

酪農家のご苦労

昨日、べこ乳マルシェに子牛を連れて来てくださった酪農家の方とお話しする機会がありました。

その中で、子牛たちは間もなく離乳期で、この後北海道に送られて成牛になるまで過ごすのだと伺いました。
私は、北海道の大規模牧場に養育を委託する方がコスト的に安上がりなのかなと、まず経営上のことが頭に浮かんだのですが、そうではありませんでした。

実は福島県では会津でさえ、未だに地元の牧草は使っていないとのことでした。
もちろんこれまでもそして現在も、定期的にモニタリングをしていて、牧草自体は不検出レベルになっているのだそうですが、ごく微量でも、牛の生体内で濃縮されて乳に出て来るということが絶対ないとは言えないので、わざわざ遠方の北海道で育てるとのことでした。

成牛になってからは、購入飼料で飼育するので手元に戻って来るわけですね。
ちなみに子牛は、軟らかい草を食べさせるのが一番だそうです。

見えないところでこんな手間ひまをかけている酪農家のご苦労を思うと、福島県の農産品に対する数々の誤解に、改めて憤りを禁じ得ない私でした。

聞いたところによると、福島県の農産加工品を販売する業者に、福島県や国が補助金を出す事業があるのですが、この中で今年の3月を以て打ち切られた事業があり、それに合わせて取り引きを打ち切られた生産者が少なからずいると言う実態を、皆さまはご存知でしょうか。
会津中央乳業さんでも、こうした事例があったそうです。

こういう話を聞いて、私は思います。
補助金が出るから福島県産品を積極的に取り扱う、そして補助金が切れたら取り引き終了、これって何ですか。
お金だけが目当てということですよね。
福島の復興に貢献したいという志なんか、これっぼっちも感じません。
そしてそれは、生産者と消費者を同時に裏切る行為だと思います。

こんな補助金の出し方、愚策ですね。
何の支援にもなっていません。
こんな風に税金の無駄遣いになっている補助金が、実は沢山ありそうです。
もっともっと考えてもらいたい。

福島県産の農産加工品、生産者製造者のこうした苦労のおかげで、実は最高の品質になっているということ、もっと理解していただきたいと思っています。

べこ乳マルシェ・ご来場御礼

べこ乳マルシェ

お天気にも恵まれ、売れ行き好調でした。
最後に、飾っておいた麦の穂を売って欲しいという方がいらしたので、差し上げました。

本日は、食工房にとって久しぶりのイベント出店でした。
予てお知らせの通り、会津坂下町にある会津中央乳業さんの年に一度の大イベント・・・と言ってもこじんまりと落ち着いた雰囲気のイベントですが、そこに出かけて来ました。

このイベントの一番の目玉は、子牛と触れ合えることです。
あの大きくておとなしい生き物の姿を直に見せたいと思う、小さい子の親たちが多いということでしょうか、ご来場者の大半は、小さいお子さま連れの若いパパとママでした。

そして、大切な幼児期にいいものを食べさせたいと考える傾向もあるのでしょうか、食工房のパンやお菓子も結構注目されていました。
おかげさまで、持って行ったパンと焼き菓子の大方が売れました。

お求めくださいました沢山の方々に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

あと、新発売のモッツァレラチーズとパンのコラボメニューの試食もご好評いただきました。
本当においしいチーズですから、皆さまぜひぜひ一度お試しくださいね。

また来年も開催されるそうなので、もう今から来年の出店をお願いしておきました。