日別アーカイブ: 2023年10月21日

手応え

一昨日の回覧板作戦は、大いに手応えがありました。
ちょっとした衝撃が、集落の中を駆け巡ったようです。

そして早や今日、「実は、家でも気になることがあった・・・」と報告してくれる方もいました。
まずは良いスタートを切れたかなと思います。

次は、動画の上映会でしょうか。
やはり動く映像は、説得力が断然上ですから。

会場は、集会所で良いとして、あと一つ見せるための仕掛けが必要です。
大画面のモニターかプロジェクターか、誰か持っている人がいて借りられればいいのですが。
あちこち当たって見ることですね。

そしてさらにその次は、皆さんが自分でも状況把握に積極的になることです。
それから具体的な対策の計画へと進んで行けるのではないかと思っています。

ところで、今日は午後から一気に寒くなって来ました。
明日の朝には霜が降りるかも知れません。
あるいはみぞれでしょうか。

クマたちは、冬眠場所を確保する方に集中しているはずです。
少し前から動きが変わった・・・と、感じています。

冬眠場所が決まると、あまりそこから遠くへは行かない動きになります。
もちろん、餌になるものがどれだけ多いか、それがそのまま出かける先の優先順位になります。

ですから、この先クマが出没するとしたら、近くに冬眠場所があるか、あるいは冬眠場所が決まらずにうろついているかのどちらかです。

大きくて強い個体は、早くから安全な場所を確保し、余裕で周りを歩いて食い溜めしています。
逆に弱い個体は、良い場所を確保することが出来ず、その結果危険を承知で人里に近付くことになります。

秋を過ぎれば、人里にも作物は無くなってしまいます。
草も枯れ木の葉も落ちて、すっかり見通しも良くなっています。
クマにとっては、一番いやな条件です。
ましてやそんなところで冬眠は出来ません。

実際この集落内であったことですが、数年前、親離れして初めての冬を迎えたであろう若いクマが、真冬の雪の中をうろついているところを発見され、警察が出動しての大騒ぎになりました。

結局そのクマは取り逃がしてしまい、その後どうなったかは不明です。

あれからでも、クマの生息数は着々と増え続けていると見えます。
捕っても捕っても、一向に出没が減る気配がないからです。

そして、見るクマすべてが、決して痩せてなんかいなくて、皆コロコロと太っているのです。
何を喰っているのだか知りませんが、およそ餌に困っているなんてことは無いようにしか見えません。
これは、サルでもイノシシでも同様で、獣たちは誰も食い物に不自由などしていないみたいです。

私たちは、この状況を見誤らないよう、しっかりと観察した方が良いと思います。

その上で私たち人類は、この自然界の中でどの位置にいてどのように生き延びるのか、今改めて優れているはずの知恵を巡らせて見なくてはなりません。