月別アーカイブ: 2024年5月

田植えも終わったようです

当集落の農家さんたちは、この季節田植えで忙しいのですが、ほぼすべて終了したようです。
今は、田植え機で植えた後の補植をする人の姿がちらほら見えます。
それから、電柵を張っている人もいましたね。

田植えが終わるまでは、作業の邪魔になるので線は張らないのです。
もちろんイノシシが侵入して来ることもないわけではありませんが、何とか辛抱して田植えが終わってから張るのです。

こちら中島地区の水田は、電柵が邪魔にならないような配置にしているのですが、設置作業のタイミングが結局田植え後ということになってしまい、今日それをやりました。

私の麦畑は、皆さんと一緒に共同設置する電柵ルートの一部になっていますが、麦畑だけを私が単独で先行して設置していました。

なので、今日は残りの部分を繋げるだけ。
と言っても、距離がそこそこあるので、今日のうちに完了出来ず、また別の日に残りをやります。

で、今後の計画として冬の間も撤去せずに置き、そのまま雪に埋もれさせるつもりです。
それでも概ね支障が無いことを、この冬一部区間でテストしたのです。

それで興味深かったのは、イノシシは通電していない時も、電柵には近寄らないのですね。
もちろん、いつまでも通電しないまま時間が過ぎれば、やがて無害だと学習する機会を得て突破されるはずですが、降雪期直前から雪融けまでの間に見破られることはありませんでした。

そもそも、そのエリアにやって来なくなりましたし、PP紐を2~3本電柵を模して張っておくだけでも、イノシシは近寄ろうとしません。(子イノシシは 別)
本物の電柵に一度でも感電した個体は、よほど怖くなるらしいのですね。

こうした対策により、昨年より防衛線を押し出すことに成功しているとすれば、これは大きな一歩です。
夏を過ぎる頃までには、それが分かるのではないかと思っています。

晴天が続きそうです

昨日の雨そして今日の風、荒れ模様の昨日今日でしたが、明日からまた数日晴天に恵まれそうです。

5月というのは、1年のうちでも過ごしやすく夏至に向かって日差しも高く明るく晴天にも恵まれ、とても良い季節だと思います。

そういう季節に収穫期を迎える麦は、何か特別エネルギーに満ち溢れた作物だという気がします。

今日、強い風の下、ライ麦畑は荒れた海原のように穂波がうねっていました。
じっと眺めていると、一瞬、船酔いしそうな感覚に捕らわれました。

しかしどんなに風に煽られても、それで倒れるということはないのですね。
これでかえって茎が丈夫になって、雨が降った時などに倒れにくくなってくれればありがたいが・・・と思ったことでした。

動画を撮りたかったのですが、とりあえず撮影手段を用意していなかったので、今日はお見せ出来ません。
また別な日にお見せ出来るかも知れません。

それより何より、もしよろしかったら、ぜひ実物をご覧になってください。
明日も明後日も、チャンスではないかと思います。

明日は、パン焼きの土曜日です。
皆さまのご来店をお待ちしています。
麦畑も、見て行ってください。

№4ポイントは、獣たちの通り道

獣害対策

最近見かけなかったカモシカの映像が撮れました。


獣害対策

親イノシシ? どこかで泥浴びしたらしく、半身水に濡れて黒っぽく見える


獣害対策

子イノシシ(2年子)4頭


獣害対策

こちらも親イノシシか? 泥浴びで全身黒っぽく見える


獣害対策

№4カメラポイントカメラ側からみた撮影エリア


獣害対策

№4カメラポイント 被写体側からカメラ方向を望む

昨日申し上げた通り、国道459号線から外れた山道の交差点は、獣たちにとって重要な通り道になっているようです。

昨夜から今朝までに、カモシカ1頭、イノシシ計6頭が通過して行きました。
これまでに、クマ、ニホンジカも出没しています。
イノシシは、複数回数え切れないほど、この他野ウサギ、キツネ、タヌキなども出没しています。

歩きやすいところは人も獣も同じで、お互いが鉢合わせないよう時間をずらして通ります。
日中は、人がやって来るので、獣たちはまず滅多に現れることはありません。

ただし、油断は禁物です。
いざという時のために、大きな音がする紙火薬のピストル(運動会の時などに使うやつ)と例のロケット花火を携行しています。

このエリアでは、今イノシシの捕獲罠が設置されています。
まだ捕まったという報告は聞いていません。

すぐ下が国道459号線なので、これが一つの防衛線になって、集落内には今のところ侵入の証拠を確認していません。
侵入すればまず一番最初にやって来るであろうルートに、別なカメラをセットして待ち構えています。

とまあ、こんなことに手間暇かけて非生産的な事この上ありませんが、国家でも個人の生活でも、安全保障は欠くことの出来ない重要事項ですから、一定割合の負担は仕方ないものと受け止めています。

ま、これはこれで、ゲームなんかするよりよほど面白い側面があります。

さて、明日朝までにまた何が現れるでしょうか?

おいしいパンが焼けています

季節がちょうど良いのですね。
この季節、パン生地を管理するドゥコンディショナーの設定温度と室温が、ほぼ同じくらいになっています。

もちろん時間によって変動するのですが、成形作業する間なども生地の温度が大きく変動せずに済みますので、安定した醗酵が保たれます。
当然、無理なく一定品質のおいしいパンが焼けます。

明日も、いつものようにパン焼きの日です。
お天気も安定して晴天に恵まれそうです。
皆さまのご来店を、お待ちしております。

話はかわりますが、先日盗難に遭ったトレイルカメラのポイントに、別なカメラをセットしました。

もう一度盗られることは多分ないでしょうし、その地点は獣たちの動向を把握するためにとても重要なポイントだからです。

獣たちも状況に合わせて動きを変えますから、今シーズンは今シーズンの対応で行かなくてはなりません。

昨年とは、ずい分動きが変わったことは、すでに把握しています。
昨年までのポイントで、ほとんど何も捉えることが出来なくなっています。
どこか別の方面に出没しているものと思われます。
それを早く掴みたい。

獣たちと人間、どちらでも、先に見つけた方が勝ちですから。

今年の麦刈りは何時?

この冬、異常なほど雪が少なかったのは、すでに皆さまご存じのとおり。
そのおかげで、春の麦の生育のスタートが早まりました。

例年よりも一週間以上早い出穂、そして開花、その後の生育も足早に進んでいます。
大きな違いは無いとしても、収穫時期が幾分早まることは多分間違いありません。

昨日、雨に打たれて倒伏したライ麦でしたが、今日の晴天で8割方起き上がりました。
尤も、これで安心と言うわけではありません。

今後ますます穂が重くなって来ますから、次の雨でまた倒れることは確実。
何度か繰り返すうちに、とうとう起き上がれなくなる可能性の方が大きいのです。

一番良い方策は、少し早めに刈り取って稲架にかけ、天日乾燥することです。
これにより、追熟の効果で収量も品質も上がります。

問題は、丈の長いライ麦をかける稲架を作るのが大変な事です。
人の背丈よりも高い位置にかけないと、穂先が地面に触ってしまいます。
それでは乾燥しないどころか、下手をするとカビが生えてしまいます。
鳥たちによる食害にも遭いやすくなります。

また、風を受けて倒れやすく、その分頑丈にしなければなりません。
これがまた大変なのです!

それでも、出来れば稲架かけしたいと思っています。
それは、もう一つの大敵「カラスノエンドウ」が大繁茂しているからです。
その種の混入を避けようと思うと、コンバインで収穫することは出来ません。

一旦稲架にかけて置いて、脱穀時にカラスノエンドウを避けながら作業するのです。
恐ろしい手間がかかりますが、収量の増加と品質の向上というご褒美もありますから、何とかして実現したいものです。

収穫が終わった後は、圃場全体を焼き払いし藁と一緒にカラスノエンドウも燃やしてしまいます。
少しでも熱がかかれば種は死滅するので、その他の雑草なども諸共に退治することが可能です。
そして翌年は、雑草の少ないきれいな圃場になります。

しかし、分かっていてもなかなかそれが出来ないのですね。
近年、畑で藁などを燃やすなと、圧力が凄いですから。
全く、何とかならんか!と憤る私です。

話が広がってしまいましたが、収穫期はもうそんなに先の話ではありません。

さあ、どうする!?

明日と明後日は定休日です

毎度申し上げて恐縮ですが、食工房は、明日5/14(火)と5/15(水)は、定休日となっております。
お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

昨日まで晴天続き、そして今日一日は雨でした。
明日また晴れるようです。

この雨で、第2圃場のライ麦のかなりの割合が倒伏してしまいました。
原因は、いろいろと思い当たるものがありますが、いずれも今シーズンは配慮も体力も追い付いていませんでした。

この次のシーズンには、もう少し解決出来るようがんばります。
何とかして、収穫に辿り着きたいと思っています。
お天気が良くなれば、倒れたうちの幾分かは起き上がって来ますので、それを期待しましょう。

明日は、近所の方の電気柵設置事業のお手伝いをすることになっていて、まずは現場を見に行きます。
計画から資機材調達そして設置作業まで、ほぼ全面的にサポートします。
進み始めたら、また報告に及びます。

一方、わが家の周囲も電気柵で囲います。
昨年、イノシシとクマに侵入された後設置しましたが、今年もその季節になって来ました。
本体の能力に十分過ぎるほど余裕がありますので、お隣の敷地も含めて出来るだけ広い範囲に延ばしたいと思っています。

その他、畑作業も予定しています。
忙しい!忙しい!一日になりそうです。

ライ麦原穀在庫切れへの対応

ライ麦原穀の在庫が少なくなって来ていることはすでに報告済みですが、どのように対応するかについては結論を保留としていました。

原則的に購入品で凌ぐことは避けたいと考えていますが、それでも避けられない一つの事情があります。
それは、ザワータイク(プンパニッケル専用の酵母種)を維持するために、最低でもプンパニッケルだけは焼き続けなくてはならないことです。

であるならば、短い間のことでもありますし、むしろ購入品のライ麦全粒粉を使って他のライ麦パンも継続し、違いを実感していただくのもありではないかとの結論に達しました。

そこで、制限はかけずにこのまま焼き続け、途中から原材料の切り替えをお知らせすることになると思います。
いつになるかは、パンのご注文しだいです。

今、圃場では、ライ麦の穂が開花しています。
この後実が入って来ることになります。
順調に行けば、かなり良い作柄になるのではないかと期待しています。

とは言え、お天気次第の部分もありますので、後は天に向かって手を合わせる以外ありません。
何はともあれ、よろしくお願いいたします。

トレイルカメラ盗まれる!

先日クマの姿を捉えたトレイルカメラ№4が、昨日から今朝までの間に何者かに盗まれました。

実は、カメラが設置してあった場所から山道を奥へ入った所に耕作放棄地があり、そこに農業資材が置きっ放しにしてありました。
それが今朝までに持ち去られたとのことで、警察の方と被害者の方がわが家に訪ねて来られ、トレイルカメラも無くなっていることを教えてくれました。

盗まれたのはカメラ本体だけで、ソーラー電源は残されていました。

多分、農業資材を盗んだ犯人が、トレイルカメラに気が付き、自分たちの姿や車のナンバーなどが撮影されかも知れないと考えて、証拠隠滅のためにカメラを持ち去ったのでしょう。
どこか途中で捨てて行ったかも知れませんが、いずれにせよまず見つかることはないでしょう。
全く、つまらないことをするものです。

それにしても、所有者以外誰も行くことの無い山の中の場所に、盗む価値があるものが置いてあることをどうやって知ったかが気になります。
日頃から、窃盗目的であちこち物色して歩いている者がいるということですね。

獣害も深刻ですが、人間も質が悪くなっているとしたら、また一つ別な対策を講じなくてはなりませんね。
頭の痛いことです。

さて、明日はまたパン焼きの日です。
気を取り直してまいります。
パン焼きだけは、しくじるわけに行きませんので。
そして皆さまのご来店、お待ちしております。

さて、ゴールデンウィーク後は・・・

お天気に恵まれ、どなたにとってもうれしいゴールデンウィークだったと思います。
食工房にも多くの方がご来店くださり、新たな出会いも少なからずありました。

毎年、連休が終わるとその反動で一気に客足が遠のくというのがこれまでの倣いでしたが、今年はどうなりますでしょうか。

明日はまた定休日明けの木曜日、パン焼きの日ですが、仕込み量は連休中に比べてもそんなに減っていません。
というのは、道の駅あいづさんからのご注文が、連休中と同じレベルを維持しているからです。
ありがたいことです。
一方、食工房へのご来店もある程度期待したいと思っていますが、どうでしょうか?

まずは、おいしいパンを焼き上げることですね。
いつものスケジュールになると思います。
品揃えに関しては、午後の方が確実です。

また余裕があれば、コーヒーサービスなどもしたいと思っています。
テントは、そのままにしてありますので。

皆さまのご来店を、お待ちしております。

新しい圃場

麦ラボ

今回新たに所有地として確定した場所になります。中島第9圃場となります。
後方の圃場も同様で、中島第10圃場となります。


麦ラボ

中島第9圃場
当面、かぼちゃとじゃがいもを植える予定です。
その後、秋になって麦を播く予定。


中島圃場

圃場から上を見上げると、藤の花がきれいでした。

3月のことでしたが、私の農業者としての認可が下り、譲渡予定だった農地の登記が完了しました。

それにより、今まで別の方が耕作していた圃場を返していただくことになり、新たに食工房の圃場となる場所が増えました。

借地分も含めると、中島地区の結構な割合の農地を与ることになりました。
麦の作付け面積がグンと増えることになりますので、ますます気合いを入れて頑張らなくてはなりません。

まあ、命を懸けて惜しくないと思っている仕事なので、とにかくやれるところまでやって見ます。
麦が私を助けてくれることを信じて。

それにしてもありがたい計らい、ありがたい運命だと受け止めています。